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<シャンバラ幻想> 神智学は19世紀に起きた新興宗教の団体名  19:14

ヒマラヤタントリックツイン
<シャンバラ幻想> 
ド忘れがひどくなって、ニコライ・レーリッヒという人の名をどうにも思い出せなかった。
シャンバラ幻想にとりつかれたロシア人で、妻は神智学の流れをくむ人で、
アグニ・ヨーガと名付けられたたくさんのチャネリング書籍を残した。
念のために神智学といってもそういう学問があるわけではない、
神智学はヘレナ・ブラバッキー(1831-1891)が創始した新興宗教の団体名。
アグニ・ヨーガも同様でこうしたヨーガの伝統があるわけではない。
『モリヤの庭の木の葉』など、レーリッヒの妻ヘレナ・レーリッヒの一連の著作をいう。
ついでには神智学関連では「トランスヒマラヤ密教」というものがしばしば話題になるが、
これもまたヒマラヤの彼方に住むという聖者ないし超人からのチャネリングがもとになっていて、
ヒンドゥーや仏教の密教とは関係がない。


<シャンバラ幻想>(つづき) 
ダーウィンの進化論によってキリスト教の神学は根本を揺さぶられた。
創造主は紀元前3千年ほど昔に、粘土をこねて人間を作ったわけではなかった。
人間はあの汚らわしく淫らなサルから進化してきた。
トンカチでぶん殴られたほどの衝撃のもと、
西欧の宗教マニアたちは新時代の聖書を必要とするようになった。
同じ時期、インドがイギリスの植民地になって、インドの宗教哲学が西欧に知られるようになった。
インド思想と心霊主義、西欧原理主義のようなものがミックスされて
神智学が生まれたのだと思っている。
さてと、やっとのことでニコライ・レーリッヒの名前を思い出した。
山の倉庫に行けばアグニ・ヨーガやトランスヒマラヤ密教関連の書籍があることはわかっていたけれど、
ひとまず急ぎで『とんぱ』という20年ほど前の雑誌を買った。
適宜拾い読みして、ああ、やっぱり、西欧の人たちは聖書に代わる心の拠り所が欲しくて、
ヒマラヤ山脈の向こう側にキリストに代わる聖者を求め、
いまでは遠くの惑星に聖者を探していると思ったりした。


<シャンバラ幻想> 
神智学への関心は、賛同しているからということではなく、むしろ逆で、
注意深く接するように促したい気持ちが強い。欧米から入ってくるパワーストンの解釈や、
チャネリング関連の記事には神智学からの影響が多分にある。
そのことを知っていれば惑わされないし、涼しい目で見られる。
ヨーガの知識と思われているチャクラとクンダリニー理論にしても、
私たちが目にする情報の多くは、インド発のオリジナルはなく、
神智学風に再解釈されていて、信頼できないものが多い。
個人的な意見として、キリスト教ベースで育った西欧人にはインド思想や仏教哲学は、
キリスト教風解釈はできても、アジアの精神に自分を浸すことはできないだろうと、思っている。
『チャクラ』についてより深く知りたいのであれば、欧米人が書いた解説書ではなく、
たとえば『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』のようなヨーガの経典に学ぶのが先と思う
(この経典は『ヨーガ根本経典』(佐保田鶴治、平河出版、1978)にある。)
そうこうしていればパワーストーンのパワー効果を凌駕する智慧の大海に出会える。
(写真は長大ヒマラヤ・タントリックツイン 48cm、29.3kg。水晶がシャンバラに誘う)
 

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<新着製品>天然石ハート、イエロークォーツ、ファントム・クリスタル  08:39
ローズクォーツハート
<新着製品>
「アウトレット天然石製品/天然石製品」にローズクォーツやピーチアベンチュリンのハートカットを
4点、新規掲載しました。45−50mmほどの大きめのハートです。
知性は頭に宿り、魂・真心は胸に宿ると人類は感じてきました。
胸の中心、心臓を図象化したのがハートで、ハートは心の象徴です。
そんなところからハートは心を耕す特別な形になっています。
物質的豊かさの追及はゆとりのある暮らしを実現したけれど、反面、損をするんじゃないか、
だまされるんではないかといった、疑心暗鬼が助長されて、心はやせ細っています。
いまでは政治と産業とメディアがいっしょになって、だまされないように、
安易に他者を信用しないようにといいつのっています。なかなか難しい問題であるけれど、
心豊かな心の持ちようがあるということをハートはメッセージしているようです。
机の上にハートを飾って目の楽しみとすると、気持ちも豊かになっていきます。1/20/1


イエロークォーツ
<新着製品>
「アウトレット水晶原石/水晶原石」に「イエロークォーツ・ポイント」を4本、新規に掲載しました。
このイエロークォーツはシトリンやレモンクォーツ系水晶と違って、
硫黄(サルファー)微粒子を内包しています。
赤鉄鉱微粒子を内包したタンジェリンクォーツに近い形態の水晶です。
ブラジル産原石をポイント状にカットして作られています。安価ですが貴重です。
水晶ポイントは机の上や窓辺に飾ると、
それがアンテナとなってたくさんのいいことを引き寄せてくれます。
先端の尖った部分は辟邪(へきじゃ)といって魔除けになります。
水晶ポイントは自分とスピリチュアルな世界との仲立ちをしてくれます。
気持ちを安定せさせるのに役立ちます。1-20-1


ファントム・クリスタル
<新着製品>
「アウトレット水晶原石/水晶原石」に「ファントム・クリスタル」を4本、新規に掲載しました。
内部に結晶形が見えるブラジル産の磨きポイントです。ちょっと復習しておくと、
岩塩が塩水のなかで結晶するように、水晶の多くはケイ酸濃度の濃い地下の熱水のなかで
結晶を成長させていきます。その過程で、結晶化がいったん休止して表面にメノウ微粒子などが積もり、
再度結晶を成長させると、休止以前の形状は新たに成長した結晶のなかに模様となって記録されます。
こうして雪山の景色を蓄えたファントム・クリスタルが誕生します。
ファントム・クリスタルは内包された峰の形と自分を結ぶことで、誰もが簡単に気持ちを沈静でき、
浄化できる神秘的な水晶です。水晶のなかに憩うことを覚えると、
精神的に成長していく自分と出会えます。1-20-1
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<新着製品> 水晶磨きポイント、特大エレスチャル、スモーキークォーツ 21:53
水晶磨きポイント<新着製品> 
「アウトレット水晶原石/水晶原石」ページに
大サイズのブラジル産水晶磨きポイント4点を掲載しました。
高さ10cm前後の大きさで、どっしりとして安定感があります。
品質も高品位で透明度が高く硬質な感じがします。
これら大サイズの水晶磨きポイントは、水晶彫刻作品を作るために当社で保管してきたものです。
10年ほど前、すでにこうした大サイズの水晶ポイントは入手困難でした。
水晶はクラックやクラウドが一部分入るだけでも撮影した場合、
傷がいっぱいあるように見えてしまいますが、
この水晶は大部分が透明でとても美しい仕上がりになっています。
こうした大サイズの水晶ポイントでは、「気」について学ぶと、
内部に「気」が宿っているのを見られるようになります。
邪気を受けやすい気質の人や職業の人には邪気払い効果を発揮します。12/19/2


エレスチャル
<新着製品>
「アウトレット水晶原石/エレスチャル」に「特大エレスチャル」を1点、掲載しました。
縦に37cm、重量12kgの特大サイズです。エレスチャル・マニア歴20数年、
いまだなお、やっぱりこの水晶は格別に霊的波動の高い水晶と思っています。
エレスチャルの名称は英語のスケルトンと同じで、結晶が重なりあった内部の様相が
透けてめることに由来するといいます。
日本では古くは観音の山岳霊場に見立てて観音水晶とよんできました。
エレスチャルに霊場を見立てた先人も「やっぱり。こいつは格別だ」と思ったことでしょう。
大きな水晶が居間や玄関にあると、帰宅するごとに出迎えてくれるようで、
心安らぐ毎日を過ごせます。大きな原石は土地を鎮めるので、土地が浄化され、
そこに暮らす家族の気持ちの安定をうながしてくれます。07-19-3


黒水晶
<新着製品>
「アウトレット水晶原石/水晶原石」に「特大スモーキークォーツ」を2点、新規掲載しました。
大別して黒水晶には2種類あって、硬質の木炭のように真っ黒なものと、
透明質でありながら黒色のものとがあります。
後者は少しでも茶水晶部分があれば茶水晶と主張する人や、全体が黒くみえれば黒水晶という人がいて、
呼び名が安定していません。この製品のように大きなポイントは均質というわけではなく、
黒・茶が混在しています。名称にとらわれすぎると、モノを見ることを忘れてしまいます。
大きな水晶が居間や玄関にあると、
帰宅するごとに出迎えてくれるようで心晴れやかな気持ちになれます。
こうした大きな水晶原石は土地を鎮めるので、身体も軽くなっていきます。
とくに「気」に敏感な性向であるなら、「気」の環境を整えることはおろそかにできません。 07-19-3
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 1/10-18 2020 13:44
日本翡翠
★ 1/10<過ぎてゆく日々のこと> 
ひところに比べればパワー効果に熱心な人はだいぶ減っていると思う。
パワーストーン・ブームのなかで、精神性はどうでもいい、とにかく願望実現に効く石がほしい、
という人がふえて、いささか見苦しく思っていた。
天然石のパワー効果を生かすには石たちの美しさに見惚れて、自我をゆるめる、
自分からいっとき離れることが大事で、そうしないでパワーをむさぼると、
自分へのしがみつきを強めてしまうことになる。
ここでしがみつく自分は願いを実現できていない現状の自分なので、しがみつけばつくほど、
幼稚な自分が強化されて、パワーに取り付かれたようになってしまう。
スピリチュアルなパワーとどのように付き合っていくかについて、人類は数千年、
ことによったら数万年の年月をかけて真摯に研鑽してきた。
それはスマホを利用するのに、機器の仕組みについて知る必要はないと考えるのとはだいぶ異なる。
パワーの感触に目覚めたなら、それぞれの人がその人なりの方法で、古代の叡智へと目を向けるといい。
世界はいくらかは美しい方向に向かっていくだろう。
(醜悪で愚劣で強欲な権力者たちによって憎みあうよう仕向けられた世界観から決別しなくてはいけない)。


フキノトウ
★ 1/16<過ぎてゆく日々のこと> 
昔、お山と人里の中間には、村人が薪(たきぎ)を集めたり、山菜を摘んだりする
農村のつづきのような領域があって、里山とよばれていた。
母さんイノシシが5、6匹のウリボウを連れて、里山の山側へと着いた。
「ぼうやたち、よくお聞き」と母さんはいった。
「ここが里山といって、ここから向こうへは決して行っちゃいけない、そういうことをすると、
とうさんみたいに鉄砲で撃たれて死んでしまう」。
ウリボウがおとなになって、こんどは自分の子供たちを連れて人里近くにきたけれど、
そこにはもうお山のつづきがあるばかりで里山がなかった。
新世代のウリボウたちには里とお山の違いがわからなかった。そういうことであるらしい。
イノシシが再度うちの庭にやってきて、桜やツツジの根元にあったはずの
フキノトウをねこそぎ食べていった。今年はもうあのほろ苦さを賞味できない。
あいつらはミミズを漁ったり、球根や新芽をたべるために口のなかをドロドロにして
気持ち悪くないんだろうかと思った。3-19-1(写真は去年のフキノトウ)


水晶クラスター
★ 1/18<過ぎてゆく日々のこと> 
山の家の玄関先には、かつて店に展示してあった水晶や黒水晶の大型原石や、
秘蔵したままだった透明水晶の塊が置いてある。バス停から15分ほどを歩いて、玄関を開けると、
彼らがいっせいに出迎えてくれる。「元気にしてた?」と声をかけたい気持ちになる。
「あんたも元気だった?」と彼らはいいたげだ。
かつてのお客さんのひとりに、「いつかは大きな水晶クラスターかポイントを部屋に飾りたい」
というのが口癖だった人がいた。彼は店仕舞いというとき、ついに決心して、
四川省産の大きな水晶クラスターを買っていった。山の家の玄関先の原石をみるとき、
彼のことを思い出す。水晶パワーを受けて順風満帆の日々を過ごしていることだろう。6-19-1
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<新着製品>ダイオプティース、ジャスパーワンド、水晶ポイント陰刻  13:35
ダイオプティース
<新着製品>
「アウトレット鉱物原石/小型鉱物原石」ページに良質のロードナイト4点、
ダイオプティース4点を新規に掲載しました。
ダイオプティース(翠銅鉱)ははエメラルドに似て緑色の結晶が鮮やか。
岩の空隙に米粒ほどの結晶が寄り添う姿をみると、
大地の女神が草や木を育てたパワーの残りを隠しておいたようで、愛らしさこのうえない。
ロードライトは濁ったピンク色をしていることが多く、岩石状で産出するので、
ピラミッドやハートなどの加工品やビーズが作られています。
この標本のように色鮮やかで輝きも強い結晶質のものは滅多にありません。
鉱物標本はファストフードのように安価ではないことが難ですが、
もとより産出量の少ないことに加えて、標本にできるような高品質のものは少ししかないので、
やむをえないことです。ふたつみっつとコレクションが増えていくと、
石たちの美しさと不思議さに気持ちが踊るようになります。12-19-2


ジャスパーワンド
<新着製品> 
約7-8cmのジャスパーワンド8本を「アウトレット天然石加工品/天然石加工品」ページに新規掲載しました。
六角形ペンシル状で先端は尖っていて、お尻の部分は丸く磨いてあります。
おもには濃緑色のジャスパー(碧玉)を中心にカットされたワンド(杖)です。
グリーンジャスパーはわが国では出雲石とか碧玉とよばれ、
古墳時代にはたくさんの勾玉、管玉が制作されました。
このワンドで使用している原石は成分的には出雲石と同一ですが、インド産なので安価です。
ジャスパーワンドは、ツボ押しなどマッサージに使用したり、自家製ワンドの先端に装着したりします。
針で刺すような鋭角的刺激には尖ったほうを、指圧のような鈍角的刺激には丸いほうを使用します。
ヒーラーによっては気脈(経絡)に沿って気の流れを整えるのに使用する人もいます。12-19-2


玄武
<新着製品> 
「アウトレット天然石加工品/仏像・龍・神獣」ページに「水晶ポイント陰刻(玄武)」を2点、
「水晶ポイント陰刻(ガマ財神)」1点を新規掲載しました。
ブラジル産の水晶磨きポイントの透明度が高いものを選んで、裏側から陰刻して、
表側から見て白い像が立体的に浮かぶよう工夫してあります。
良質の水晶ポイントが入手しづらくなって、現在はあまり作られていないようです。
玄武は風水4神のうち北の守護神。雌雄合体像で、雄が蛇の形。
北は暗い方向、形を見定めがたいところから「玄」といいます。
雌は亀の姿、亀の甲羅が武士の鎧(よろい)に似ているので「武」といいます。
雌雄の合体は陰陽融合して富を生む姿を象徴しています。
家庭に飾るなら大きな成功を得られる、家族が栄えると伝えられてきました。12-19-2

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<新着製品> アストロフィライト、トムソナイト、サルファー  14:10
ストロフィナイト<新着製品> 
今年ほじめての鉱物標本はアストロフィライト。ギリシャ語でastorは星とか宇宙、
宇宙飛行士がアストロノーツ、葉はphylion。両者を合わせた鉱物名で和名も星葉石。
金茶や焦げ茶色して星のようにきらきらした、松葉のような針状の結晶が
花こう岩風の母岩の表面に密生している。
裏側にも多数晶出していて、断面をみるとなかにもいっぱい詰まっている様子がみてとれる。
結晶形はセルロイドを細く切った感触で、ちらしずしにかけたきざみ海苔に似ている。
停滞感がある場合、現状を打破するよう働きかけるとされてきた。
手にした原石を左右に傾けると結晶がキラキラキラと輝いてとてもきれい。
成分はカリウム+ナトリウムなど+ケイ酸+水酸基。ロシア産。152g、76mm。


トムソナイト
<新着製品> 
写真はゼオライト(沸石)の一種でトムソナイト。イタリア、ジェノバ産。コレクター好みの渋さがある。
鉱物マニアとは別にスピリチュアルな鉱物ファンにとってのゼオライトの認知は、
インドのプーナから始まった。今は昔の時代、ここにはニューエイジの聖地となったアシュラムがあった。
日本人でそのアシュラムに居着いた人もいて、彼らが帰国に際して、
近くの鉱山で採掘されるゼオライトや近縁種の鉱物標本を持ってきた。
白色ないし透明でキラキラした鉱物といえば、水晶やカルサイトしか見たことがなかった
クリスタルパワー・ファンにとってこれらの石には水晶と違う、
しいていえば人肌に近いやさしさと柔らかさがあった。
うちのストックルームにもあれよあれよというまに、ゼオライト系鉱物がふえていった。12-19-1


サルファー
<新着製品>
「アウトレット鉱物原石/鉱物原石」ページにサルファー(硫黄)、
アストロフィライト(星葉石)など小型標本よりやや大きめの鉱物標本を6点、新規に掲載しました。
サルファーはイタリアのシシリー島とポーランド産、後者は鉱山が閉山したとかで、得がたい標本です。
プーナ産。カバンサイトはスチルバイト、オケナイトやアポフィライトなど、
ゼオライトや近似の鉱山で採掘されることが多く、
ニューエイジのクリスタルブームによって知られるようになりました。
ここでは青い小さな星のような形で、白色へら状のスチルバイト(束沸石)に随伴しています。
鉱物のマニアやコレクターはもとより、天然石ファンにも原石を楽しんでもらえたらと思います。

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『古事記』と日本神話・天地(あまつち)の初め・その3 09:37
蛇紋石勾玉
★12/30 <古事記・天地の初め・6> 
イザナギ(男)とイザナミ(女)によって国生みが始まる。
天の浮橋に立った2神はアメノヌボコで下界の泥海をかき混ぜる。
ヌボコは沼矛の漢字があてられているけれど、ヌはヌラヌラと輝くものを示すので、
ヌボコは宝石のように美しい矛(槍・ヤリ)のこと。
青銅の矛は弥生時代には武器ではなく神器に特化して、神々を招く依り代だった。
水に濡れたヒスイのようにヌラヌラと輝く官能的な美しさこそが、彼らにはパワーの味わいだった。
オノゴロ島ができて2神は降り立ち、かの有名なハウツーセックスの下りがあって国生みが始まる。
最初の子は未熟児で水蛭子(ひるこ)という。ヒルコは「パワー・気」の世界から
物質が開きだされてくる過程での未分化の状態を指す。
こちら側には適応できなくても聖なる存在であって、夷(エビス・恵比須=海の幸)に習合した。
国生みでは淡路島、四国、隠岐島が生まれ、つづいて九州、壱岐島、対馬、佐渡とつづき、
大倭豊秋津島(オオヤマトトヨアキツシマ)の<大八島>が誕生する。
秋津島(意味はトンボの島)は大和を中心におおまかに琵琶湖から下関まで、日本列島の西半分をさす。
この時代、ヤマト王朝にとって中部地方より東の土地は自国領地ではなかった。
8は陰の最大数、8の聖数信仰があって、ここではあえて8つに分類されている。


★12/30 <古事記・天地の初め・7> 
このあと猛烈な勢いで神々が生まれていく。事象を識別し、名付けることで、
事象は周囲の環境から分離し独立した事物として実体化してくる
(呪術はこのプロセスに介入する術であり、占いはこのプロセスを読みとく術だ)。
電車に乗り合わせた人はただの物体であるけれど、なんとかさんという名前が明らかになると、
たちまちその人にキャラクターが備わるのに似ている。
手元にある講談社学術文庫『古事記(上)』では20行に渡って、誕生した神々の名前が羅列されている。
山や川や谷、風・木・野・土・霧などの神々がつづき、
ヒノカグツチという火の神を生んだために、イザナミは生殖器を焼かれて死んでしまう。
遺体から流出した汚物からも、鉱山や赤土、用水路、穀物など、いわば大地の恵みの神々が生まれてくる。
妻を亡くしたイザナギは怒りのあまりわが子カグツチを十拳剣(トツカノツルギ)で斬り殺してしまう。
飛び散った血からは雷神や戦闘神、呪術的な水の神々が登場してくる。
そうやってイザナミとイザナギの別離の物語があり、
イザナギの禊からアマテラス・ツキヨミ・スサノウの三貴子誕生譚につづいていく。
スサノウは単性生殖で生まれ父子家庭に育つ、
そのため母親幻想にとりつかれて、高天が原の秩序を壊していく。


★12/30<読書記録> 
『日本の神々』(谷川健一、岩波新書、1999)。本書でテーマとなっているのは
『古事記』『日本書紀』以前のシャーマニズム的信仰にもとづく神々・精霊・妖怪(もののけ)の姿で、
前書きには、日本人の信仰の原型を追及したというようなことが書いてある。
日本文化の古層を現存の民俗に探すと、沖縄など南の島々の風習や信仰、
アイヌの伝承への言及がふえていく。たとえば古代人は死者を恐れた、
肉親であっても死んだからには戻ってきてほしくなかった。
戻ってきて恨みつらみを言ってほしくなかったし、道連れを選ぶなど以ての外だった。
死者をとむらう葬地と神を祭る祭場は重ねて考えられるようになり、
神社の前身となる聖地ができていった。そんなようなことがたくさんの例をあげて展開されている。
弥生文化の定着を紀元前500年あたりに置くなら、
記紀神話の成立までおよそ1000年ほどの年月が経過している。
その間に醸成された日本人らしさが、いまも日本人の意識の底流にある。そこへと関心がむかっていく。
| 日本翡翠情報センター | comments(0) | - | posted by YK
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