| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE |
綺麗な鉱物の四方山話を『雲根誌』みたいに  11:59
メノウジオード
<綺麗な鉱物> 
花のパワーを水に転写する。できあがったパワーウォーターはホメオパシーと同じで、
薄めるほどにパワー効果が強まるというフラワーエッセンスなるものがいっとき流行した。
マーケティングが上手でうちの近所のショッピングセンターでも販売されていた。
これと類似の方法で鉱物や宝石のパワーを水に転写したジェムエッセンスというものもあった。
いまも愛好家がいるんだろうけれど、世に疎くなってよくわからない。
ジェムエッセンスを作るならまさにこれという容器風ジオードを本箱の片隅に見つけた。
石ヤを始めてからの30年間はいつも忙しくて身の回りを整理する時間がなかった。
山の家の自分の部屋などはいまもVHSやカセットテープが山積みで
古いテレビとビデオデッキも生きている。そんなふうだから20数年前の水晶のカット見本、
旅行の土産物、などいろいろなものを再発見できる。
メノウジオードは85x60x85mmほどの大きさ。
聖水を作るにまたとない形状で、鉱物好きの酒呑みなら風雅な酒器になる。3-18-3


エレスチャルタイプ
<綺麗な鉱物> 
倉庫を整理していると、あら、こんなところにも、というふうに再発見・再発掘する鉱物たちがいる。
たいがいは好物だからとちょっと取り置いておいた鉱物で、
まるでモズのハヤニエ(速贄)みたいだ。
カケスは頭上の雲を目印に河原などに穴を掘って餌をうめるという。
ヌケサクカケスに似ていなくもない。
ブラジルに移住して紆余曲折、天然石のディーラーになった人たちがいて、
彼らは水晶やアメシスト、各種鉱物標本を東京に運んで卸売りしていた。
今回倉庫から再発掘・再発見したエレスチャル風も彼らから仕入れたうちのひとつで、
形は秀逸なのだが、色のぼけ加減にやや問題がある風情だった。裏側は複雑怪奇な結晶模様。
どこでどうイメージが結びつくのか、こうした模様を見るとヒマラヤの山奥の寒村を思いだす。
これを渓流に持ち運んで水に濡らしたら、全部が瞬時に小豆色に変わった。
ゲーサイトの針状結晶らしいものがびっしりと内包されているせいだった。
なんともはや、不思議なこともあるものだと驚いた。603g,125x110x45mm。3-18-4


エレスチャルタイプ
<綺麗な鉱物> 
水晶は水と相性がいい。地下水脈の熱水のなかで誕生したのだからあたりまえなんだろう。
水晶を水に浸すと、水晶がほっとする吐息のようなものが伝わってくる。
水道水で水晶を水浴びさせると 水晶が浄化されるにつれて自分の気持ちも軽く、
清々しくなっていく。そういう感触が手に取るようにわかる。
そんなふうなので山の家の渓流で水晶たちの写真を撮ると心に愉悦がひろがっていく。
水の流れへと自分が溶けてゆくような気分のときもある。
写真はエレスチャルタイプの水晶ポイントで、
古くからの水晶を包みこむようにスモーキークォーツが発達している。
冬の朝、解けた氷の上に新たな氷がはるように、
なんだか急いで結晶したかに見える。536g,120mm 3-18-4

| ザ・ストーンズ・バザール&ギャラリー | comments(0) | trackbacks(0) | posted by YK
閉店後のザ・ストーンズバザールは激ヤセするほど忙しい 10:58
30ミリ五色玉セット

<ザ・ストーンズバザール情報> 
9月10日に杉並区のショップを閉店して以降あわただしい日々がつづいています。
第一にホームページをまるっきり作り替えて、現在は試運転中です。
当面は管理人ひとりで運営できるよう簡素で製品紹介重視の作りになっています。
目下の自分は閉店した店の片付けにやっき。
何をどこに保管していくのか、その分配やら場所の確保に頭が一杯で、脳内濁流に翻弄されっぱなし。
店の引っ越しを終了したら、気分一新、より充実したホームページ制作に取り組みます。
新規ホームページはひとまず日本翡翠製品を中心にして、
ショップで展示販売していた水晶や鉱物類はアウトレット商品として展開していくつもりです。
日本翡翠製品のラインアップをより充実させるための新製品、
たとえば可愛い獣型勾玉や定番の新芽勾玉、その他新製品が数百点到着しています。
色の濃いビーズも入っていますが、製品をチェックしている時間の余裕がありません。
頭も身体もひとつでゆるゆるとした対応になりますが、
フェイスブックやツイッターをお楽しみいただいてお待ちください。


<ザ・ストーンズバザール情報> 
連日毎日のように店に出勤して、うちでは標本ボックスとよんでいる48x28x60mmのボール箱に、
天然石小物類や鉱物標本をひたすらに詰めている。
この箱はシステマチックにできていて70x50mmの標本用紙箱や、
28個詰サムネールボックスのトレーがぴったりとおさまり、
しかも宅急便の12サイズのボール箱に入れられる。
お百姓が畝を耕すように、漁師が網をひくように、大工がカンナをかけるように、
詰めても詰めても作業は終わらず、いまさらながら収蔵量の多さにあきれる。
ジービーズから日本翡翠へというように、うちではときおり主力製品をシフトしてきた。
するとそれまでの製品の多くは坑道の奥に埋もれることになる。
鉱物標本や原石類との出会いは一期一会を絵に描いたようで、
見掛けたときに購入を決意しないと後々まで悔しい思いをすることが多い。
だからストックは際限なく増えていく。
作業の途中で瞬時に百巻の経典を読むように鉱物たちの美しさに見惚れ、見惚れ、見惚れたりする。
鉱物たちを知ることができてほんとによかった。


<ザ・ストーンズバザール情報> 
杉並区のショップの賃貸契約は10月末日まで。
それまでに片付けして移転したいとやっきになっている。
早く移転を済ませて気持ちを落ち付けられる時間をもちたい。
そうすれば山芋を掘る人のように、心の奥のほうからもっと多くの実りを引き出せるだろう。
あせる気持ちを、過ぎてしまえば半年、1年は夢のうち、
そのうち何とかなるだろうとなだめすかしている。
お客さんのなかには手伝いを申し出てくださる方もいてとてもありがたく思っている。
しかし梱包の手順など説明するに困難で、スタッフ1名の手助けを頼りに自分でやらざるを得ない。
小振りの水晶クラスターや珍しい水晶原石、各種鉱物標本を箱詰めしながら、
これらをテーマごとにわけで、ザ・ストーンズ・アウトレットというホームイページを
いっぱい作るとにぎやかで楽しいだろうなあ、と夢想している。
天然石ビーズのブレスレット・リングやペンダント・水晶系原石・鉱物標本・サムネールボックス、
などとそれぞれに独立したHPが天然石アウトレット・モールの名のもとに
東南アジアの屋台のように並ぶ。自分ひとりでは到底できないし、
有志をつのるにはたくさんの説得と時間が必要だろうから、
プランナー風に企画を連想して遊んでいるだけだが。
(写真は魔除け・招福の効力がことのほか高いといわれる5色玉セット。
仏教などの古代インド思想で説かれてきた5元素の調和を象徴している。)

| ザ・ストーンズ・バザール&ギャラリー | comments(0) | trackbacks(0) | posted by YK
〈ザ・ストーンズ・バザール〉閉店へのカウントダウン・5  11:01
メディスンホイール

★9月11日  
昨日で西荻窪の天然石専門店〈ザ・ストーンズ・バザール〉は閉店しました。
金・土・日曜とたくさんの方に来店してもらい、名残を惜しむ声をかけていただき、
おもはゆい気持ちでいっぱいです。
いろいろな方に贔屓にしてもらって、とてもたくさんありがたく思っています。
自分だけではなく、だれにとっても終わりの日は始まりの日。
あらゆるものがそうやって輪廻していく。
ちょっと立ち止まって力を蓄える、いまよりもっと凄い自分が開きだされてくる。
その日がくるのが見えているような気分でいます。


★9月11日  
金・土・日曜のショップはこれまでにない盛況ぶり。
お話したげなお客さんとゆっくり向き合うこともできず申し訳なく思っています。
通販のご注文もたくさんがたまったままです。
なるべく早くにお届できるよう努めていきます。少しの間ご猶予ください。
水晶製品類や鉱物標本、サムネールボックス(小型鉱物標本)や
ブレスレットなどのストックを今後どうするのか、予定も方向性も未定のままです。
閉店セール期間中に考えるつもりでいたのですが、そのための時間がとれませんでした。
店のほうは10月末までに撤退する予定なので、順次検討していく所存です。
旅人の人生はたいがいが行き当たりばったりで、
困ったときにはそれなりに道が開けていくというふうなので、
なるべきようになっていくと思っています。
新たな予定はブログやフェイスブックなどでお知らせします。


★9月12日 
西荻窪の店は閉店したけれど、通販の注文品の荷造り発送は山と残っている。
店に着いてカギをあけると、まるで今日これから、天然石専門店を新規オープンするといった雰囲気。
劇場の公演前の舞台のようでもある。
展示してある石たちに触れながら店内を歩く。
うちの店には異界への通路がある(冗談だけど)。
そのひとつ、天井の検査口の蓋が開いてカグヤ姫が顔を出す。
彼女は空中一回転をきめて舞い降りる。十二単(ひとえ)のオーロラが尾をひく。
つづいて5、6歳の小カグヤも飛び下りてくる。
小カグヤは母親のシャツをにぎってはにかむ。
「寂しくなるね」彼女がいう。
「うん」ぼくはいう。
終わりの始まりには寂しさはつきもので、旅人のかさねの色目は人なつっこさと寂しさ。
夕方には超能力的シックスセンスの持ち主のお得意さんが、
店は開いていて当然といった顔つきで予告なしに来店した。
今日は今日でなにかと忙しい一日だった。
(メディスンホイールは法輪に似ていてまわるごとに世界が転変していく、石は国産ネフライト)
| ザ・ストーンズ・バザール&ギャラリー | comments(0) | trackbacks(0) | posted by YK
〈ザ・ストーンズ・バザール〉閉店へのカウントダウン・4  08:09



★9月8日。西荻窪の店〈ザ・ストーンズ・バザール〉は残り3日間で閉店。
終わりの始まりという馴染み深い感慨がある。
若かったころはしばしば引っ越ししていた。
あらかた荷造りがおわって運送屋を待つ最後の日が終わりの始まり。
旅行先の町で1週間ほど過ごして明日は出立するという日も終わりの始まり。
そうやって旅人は別れることになれていく。
終わりの始まりは魂の輪廻に似ているようだ。
西荻窪に店を開いたころの自分は40代の終わりだった。
頭のなかで3つ4つのことを同時に進行させられた。
早朝4時まで起きていても眠くならなかった。
いまではそんな芸当は夢の夢だが、ものごとを理解したり美しいものを堪能する意識の深まりに、
成熟し、老衰していくのはこういうことかと思ったりしている。
終わりの始まりは他界する日までつづいて、それから先もずーっとつづくのかもしれない。
始まりも終わりもなく、ただ終わりの始まりがつづいていく。


★9月9日。 西荻窪の店〈ザ・ストーンズ・バザール〉は明日で閉店です。
閉店といっても蛍の光を流すわけではないし、花火を打ち上げたり、
シャンパンで乾杯するわけではなくて、
これまでと同じように午後8時の閉店時間に店を閉めて電気を消して、それで終わり。
明けて月曜か火曜には出勤して、通販のお客さんの注文分を発送、
その後、撤退の準備を始めることになります。
昨日、香港の制作会社から日本翡翠製品の新規注文分の発送準備が整っている
というメールが届いたので、翡翠製品も従来製品がおおむね終わったところから始まっていく
ことになります。みんなみんな終わりの始まりとなってチエーンの輪が結ばれていく。


★9月10日。 空は晴れて、窓越しの丘陵は残暑のなかでおだやかな眠りのうちにいるようだ。
閉店セールはカウントダウンに入ってからは、
一日中レジの前に座って「これは5割引、こちらは2割引……」などとお買い上げ品の計算をしたり、
リクエストの製品を探して忙しくしているうちに終わっていった。
きょうはショップの営業最後の日。この店で過ごした20年余の日々を
振り返ってみようなどと思っているけれど、きっときょうも一日中レジの前に座って
「これは5割引、こちらは2割引……」などと計算したり、
リクエストの製品を探して忙しくしている間に終わっていく。
こんなにたくさんのお客さんでにぎわうのは開店セール以来のことで、
なにはともあれ長く店をやってこられたのは、
お客さんのみんながうちの石たちを気に入ってくれたおかげと感謝しています。
ありがとうございました。
(写真はマイデザイン、セルフメイドのショップ什器と滅多にみられない翡翠結晶。
翡翠に見入ることで自分のなかの地球の宿りをみられる)

| ザ・ストーンズ・バザール&ギャラリー | comments(0) | trackbacks(0) | posted by YK
〈ザ・ストーンズ・バザール〉閉店へのカウントダウン・3 10:03
ザ・ストーンズ・バザール

<閉店セール> 
週末ごとにたくさんのお客さんが来店して、別れを惜しんでくれるのがとてもありがたい。
子供たちが親とは異なるキャラクターであるように、
店には店の個性があって、店主の思惑を離れたところで自立している。
産みの親であるぼくは隅のほうにいて子供の成長ぶりに眼を細めている。
閉店セールというのはもう少し地味で侘しくて、
たとえば日本文学にありがちなじめじめとして陰鬱なものだと思っていた。
いざ始まってみると開店セールとおなじほどのにぎわい。
火星の植民都市のスーベニールショップのようだ。
店頭販売とネットショップとの両立で、店頭の製品の補充をしたり、
新規7割引製品を選んだりする暇もないまま時間切れになるというのは予想もしなかった。
どこかの観光地に<ザ・ストーンズ・アウトレット>という店を開いて、
年中「閉店セール」をすると、石ヤの新規業態としてやっていけるのではないかと考えたりしている。
まあ、軽いジョークであるけれど。


<閉店セール> 
<ザ・ストーンズ・アウトレット>はグッドアイデアなので、
新規ホームページにもアウトレット特設コーナーを設けようと思いはじめている。
振り返れば、魅力のある製品はいっぱいあっても、
お客さんの予算と折り合いがつきにくいことに問題があった。
製品開発などに関連する手法のひとつにブレーンストーミングというのがある。
そういう世界から離れてずいぶんと時間が経っているので、最近の呼び名を知らない。
要は自分ひとりでブレーンストーミングをする。
頭のなかでひとつの発想が伸びていくのを眺めやると、
<ザ・ストーンズ・アウトレット>はとてもおもしろい。
その気になればいくらでも新製品を開発できるし、
あちらやこちらから山ほどに製品を集めてこられる、
などとアイデアを練りはじめると、またまた石ヤに戻りそうな霧がうずまきはじめて、
いささかヤバイと思ったりもする。
私がやりたいと手をあげる人がいれば、ノウハウもブツも提供できる。


<閉店セール> 
以前「絵のある石」の展覧会を企画したことがあった。
たとえばギャラリーがたくさんある町で、
数社の石ヤが協力して同時多発的に天然石の展示即売会を開く。
あるいは列島を巡回してまわる。
当時は中国産天然石に興味津々だったこともあって、
展示会用石の候補として山水画石、太古天然石画、セプタリアン、金宝玉などを集めた。
リーマンショック騒ぎで企画は中断したままになっている。
これをもう一度よみがえさせる。
<ザ・ストーンズ・アウトレット>の列島縦断キャラバンはおもしろい。
黄道12宮の星座図のようにキャラバンは列島を巡り、
勢いつけて台湾・香港・中国本土、さらにはタイやインドへと進行いていく。
列島縦断キャラバンと地元作家たちがコラボすれば展示会はいっそう華やぐ。
天然石ビジネスは雑誌の特集記事のように
見開きごとに新しい驚きが織りこまれた物語が展開していくのが望ましい。
| ザ・ストーンズ・バザール&ギャラリー | comments(2) | trackbacks(0) | posted by YK
〈ザ・ストーンズ・バザール〉閉店へのカウントダウン・2  23:05
日本ヒスイの本
宮沢賢治と天然石

<過ぎてゆく日々のこと> 
昔も今も、少数であろうけれど生まれついての旅人という人種がいる。
自分にとっては仕事も旅行みたいなところがあって、
石ヤ稼業をつづけながらも旅人が旅行先を変えるように主力製品を適宜変更して商売をつづけてきた。
最初は男性向け天然石ペンダントの開発、つづいて水晶クラスターの通信販売、
小型鉱物標本の普及活動、雑誌社と提携しての天然石ネックレスやシルバーアクセサリーの通販、
それからジービーズ(西蔵天珠)、日本翡翠と神居古潭石の製品開発と、
業界初の取り組みのいくつかは、雑誌で特集ページを作るのと同じやりかたで対処してきた。
実店舗の閉店は営業不振ゆえの撤退と受取るのが世間の判断で、実際にそういう面はあっても、
自分にとっては旅行先を変えるための中休みのようなもの。
店をやめて自分の時間を作る、そのなかで発酵してくるものを心待ちにしていて、
それはサーンキヤ思想とおなじほどに凄いことであるのがほのみえている。


<過ぎてゆく日々のこと> 
若かったころの「旅行」は1ヶ月とか3ヶ月間の海外旅行を意味した。
成田で飛行機を待つ間は、死出の旅立ちのような気がしたことを覚えている。
決死の旅行だったわけではないし、飛行機事故を心配したわけではない。
自分の持ち物や知人友人を残しての出立が死んでしまうことに似ていた。
旅人はたぶんそうでない人たちより別離に慣れている。
旅先の町に1週間ほど滞在すればいろいろな人と出会う。
新しい町へと移動するときにはそういう関係を捨てていく。
別れの寂しさを内側に呑んで忘れていく。
そうでなければ新しい土地の新しい出会いに自分を開いていけない。
西荻窪の店舗の閉店もそれと似ている。
そこに自分の店があって20年ほど通ったことは、
さほど時間が経たないうちにセピア色の記憶になる。


<過ぎてゆく日々のこと> 
西荻窪に店があった期間に5冊本を書いた。
『宝石伝説3・パワーの神秘』1995、『宝石の力・パワーは形に宿る』2003、
『癒しの宝石たち・パワー効果の活用法の事典』2007、『宮沢賢治と天然石』2010、
『日本ヒスイの本・最高のパワーストーン』2016。
天然石関連の本ばかりだった。
資料を集めて読みとき、それまで他人が触れたことのない視点を探して原稿を書くというのは、
たくさんの時間がかかる。店を運営しながらの作業ではさらに時間がかかった。
それでも単行本を作るという行為には、精神的な成長を刻んでいくようなところがあって、
自分が開かれていく感触は金銭的価値以上に貴重な体験になった。
超マイナーなテーマなのに出版元の青弓社が気前よく自分の本をだしてくれたのがありがたかった。
まだ終わったわけではなくてこれから始まる気分でいるけれど。
| ザ・ストーンズ・バザール&ギャラリー | comments(0) | trackbacks(0) | posted by YK
〈ザ・ストーンズ・バザール〉閉店へのカウントダウン  22:00
日本翡翠飛龍
<過ぎてゆく日々のこと> 
1ヶ月前には「閉店セール」の記事を書いても、9月10日は先のことに思えた。
1日1日は確実にやってきて去っていく。
あと10日間と思ってカレンダーを見る。
金・土・日の通勤が残り2回だけなのに気付いて、閉店が突然にリアリティを帯びる。
自社HPのコラム「直営店と会社概要」を見ると、現在の場所に店舗を開設したのは1996年とある。
21年前は目新しがりやの女性たちがケータイを持つようになった時代で、
インターネットの普及予測について賛否両論あった。
21世紀の始まりに余裕があって、『2001年宇宙の旅』の2001年はまだ未来に属していた。
当時看板屋をやっていた友人に文字を切り張りする看板を作ってもらった。
それが色落ちしながらも今日まで残ってきた。


<過ぎてゆく日々のこと> 
当社ホームページ、トップページに「直営店の閉店とホームページ終了のお知らせ」
のバナーを加えました。
東京都杉並区西荻窪の実店舗 〈ザ・ストーンズ・バザール〉は9月10日午後8時、
「閉店セール」の終了をもって閉店します。長い間のご愛顧ありがとうございました。
トップページのバナーでお知らせしたとおり、
閉店後は撤収にむけて製品類全部を梱包しなくてはなりません。
通販のご注文に応じられないので、9月11日以降はホームページも一時閉鎖します。
ツイッター、フェイスブック、ブログはひきつづき更新していきます。
「日本翡翠情報センター」HPも随時更新していく予定です。
ホームページはなるべく早くに再開できるよう取り組んでいます。
なにかとご不便をおかけしますが、今後ともよろしくお付き合いください。


<過ぎてゆく日々のこと> 
新規開設予定のホームページを説明するのは容易ではないのですが、
目下は制作注文してある日本翡翠新製品が届くのを待っているところです。
新しいホームページは日本翡翠の新着製品をはじめ、
旧来の定番商品である勾玉類を中心としたネットショッピング用ホームページになる予定です。
ストックルームの狭い場所での作業になるため、
当面は水晶原石や各種鉱物標本類は取り扱えません。
実店舗を止めて、自分が落ち着ける時間を持つことがまずは最大目標。
そのうえで、手元にあるたくさんの石たちをどうするか、考えていきたいと思っています。
はやい話、1年後の自分がどうなっているか、なってみなければわからないわけで、
取り越し苦労しないことが肝要。
だれも予想しえなかったほど凄いことが起きるかもしれません。
(写真の日本翡翠飛龍は自分のスケッチから生まれた当社のオリジナル製品。
新規HPではディープな色合いの翡翠飛龍も登場する予定です)
| ザ・ストーンズ・バザール&ギャラリー | comments(0) | trackbacks(0) | posted by YK
一点もの7割引セールついでに店内什器の自慢も ■大型水晶クラスターの写真 11:14
ザ・ストーンズ・バザール
ザ・ストーンズ・バザール

<一点もの原石7割引セール> 
エレスチャルやその仲間から、大きめの原石を3点選んで
「一点もの原石7割引セール」の候補にしました。
エレスチャルのように、結晶が多数連なっているように見える水晶の多くは、
既成の水晶を母岩代わりに数個の結晶が付着して発達していきます。
日本では観音の霊場が山岳地帯にさかえたことから、
峰の連なりに見立てて観音水晶とよんできました。
ヨーガでは「気」でできた身体を想定して微細身とよんでいます。
チャクラは微細身の器官です。
エレスチャルなど茶色系の水晶には微細身の波動を高めることで
霊性を開いていくような感触があります。
精神世界に興味を抱く人々の霊的成長を助ける水晶です。


<一点もの原石7割引セール> 
店の右奥には大きなブックシェルとカップボードが置いてあって、
エレスチャルや角閃石入りブルークォーツなど風変わりな水晶クラスターが展示してあります。
余談ながらこれらの什器はイギリスのアンティークな板材を使用したリプロダクト製品で、
家具好きであれば、什器もまた見て楽しめる秀作です。
長さが20センチを越える水晶はここには展示しにくく、
この特異な形状のスモーキークォーツも目立たない場所に置かざるをえませんでした。
このスモーキーは小川の氷が冬の朝に多層に重なるように水晶が層状に発達して、
エレスチャルに似た結晶のでき方をしています。
表層すぐ下の小さなチューブに気泡と水が入っている箇所があります。
縁の下の力持ち風に働いて土地や家を浄化してくれます。


余談についでに日本翡翠製品が展示してある大テーブルはオランダ製です。
165x80センチの大きさで天板が8センチあります。
このテーブルと出会ったときは、さる有名宗教家が晩餐に用いたテーブルなんだと
感じいってしまいました。
三十数年前の一時期、アメリカ南西部の開拓時代のスペイン調アンティーク家具に
魅せられていた時期があって、テーブルや椅子が大好きでした。
店の什器はそうした時代の名残です。

大型水晶クラスター
<一点もの原石7割引セール> 
創業30周年感謝セールのとびっきり大きな特売品が「重量37kgの特大水晶クラスター」、
左右に約60cm、上下約47cm。定価55万円の7割引で16万5000円。
母岩が薄いので重量のわりに大きくてお得です。
店に展示する場所の余裕がないので山の倉庫に保管してあります。
10年ほど前、天然の模様が絵画に見える石・ランドスケープストーンや、
形状の珍しい天然石を集めて画廊で展覧会を開いたらどうかと考えていました。
いろいろな国のディーラーからいろいろな天然石を集めたのですが、
アイデアを練っている最中にリーマンショックが起きて計画が頓挫。
この大きな水晶クラスターもそのときに仕入れた原石のひとつです。
レストランや治療院などに飾れば千客万来、
広い玄関の家なら除災招福の守り神になるでしょう。
ご注文後ただちに発送できませんので、あらかじめご承知ください。
| ザ・ストーンズ・バザール&ギャラリー | comments(0) | trackbacks(0) | posted by YK
過ぎてゆく日々のなかで日差しは踊り花が咲く 23:03
山の家ご近所
渓流と水晶

<過ぎてゆく日々のこと> 
冬の間、山の倉庫の前の渓流には陽が射さない。
渓流に日差しを注ぐためには太陽は南側の山並より高く昇らねばならず、
老いた太陽にはそれだけの力がない。
冬至に死んだ太陽は正月に再生して成長する。
そうやって水をぬるませるほどに強くなると渓流に日差しが戻る。
いつもながらのやり口だと思いながら、渓流に入って日本翡翠や水晶の撮影をした。
光がきらきらと水面に散る。
せせらぎの音が耳元で乱打されるテインパニーほどに大きくなり、
波の上ではじける数百ものダイアモンドの繭から
蝶にも似た光の虫たちが一挙に巣立っていった。


<過ぎてゆく日々のこと> 
6ヶ国語で詠む般若心経というCDを買って、
仏壇の横に古いオーディオセットを運んでかけた。
仏を拝んでも死者を拝むなとある密教僧から聞いた。死者は49日で転生する。
なかには転生しぞこなう死者もいる。
こういう死者に願いごとをすると面倒なことになりやすい。
本尊に死者の行く末を託すのがいい。
また、どのような事情があるにせよ、
いつまでも死者を哀れんではいけないとも、彼はいった。
生者が死者をひっぱると死者は正しく転生できなくなる。
そんなことを思い出しながらサンスクリット語の般若心経が釈迦に届くよう願った。
庭に出ると逆光なかで三つ葉ツツジの花が風に揺れていた。
まばゆいばかりに美しかった。
三つ葉ツツジはよくよくみるとこの世離れをしているようにも見えた。


<過ぎてゆく日々のこと> 
4月半ばの10日間あまり山の家近辺は桃源郷に変わる。
市民と変わらぬ姿で楽屋入りした歌舞伎役者が、
隈取りもあらわに金欄緞子に身を包んで舞台に立つようなものだ。
ウメの花が春の先駆けをつとめる。
ついでレンギョウやコブシ、サクラが咲き、ほぼ同じ時期にモモが咲き始める。
幾重にも花弁を重ねた桃の花は、ぽってりとした花の周囲に
薄雲の暈を着る太陽のようにオーラを重ね着して色彩を強める。
一本の木で白と桃色の2色に咲き分けるのも陶酔をよぶ。
なんて美しいと夢見心地にひたりながら、
あちらやこちらのモモの花巡りをしてバス停から家に向かった。
サランラップ1枚ほどの薄さの違いで
ふだんの意識では気付けない夢幻世界が開いているなんて、
どれほどの数の人たちが知っているんだろう。
| ザ・ストーンズ・バザール&ギャラリー | comments(0) | trackbacks(0) | posted by YK
鉱物コレクションのスリーサイズを忘れないでおく ■ショップ店頭の和家具の写真 22:28
ショップの和家具
ビルマヒスイ原石

★「今月の新製品」ページを追っていくと、
国産ネフライト原石や翡翠製マオリ族のタリズマンにつづいて、
ゴツゴツした原石類が掲載されています。
長年店頭に展示してあるのに、ホームページに掲載し忘れていた結晶類や、
ストックルームに埋もれたままになっていた原石を順次紹介しています。
サムネールサイズの写真では、ティラノサウルスとタツノオトシゴが
同じに見えてしまうように、どれもが同じ大きさになって製品の迫力が伝わりません。
天然石業界では握りこぶしかそれより一回り大きなサイズを
キャビネット・サイズとよんでいて、窓辺やガラスケースに飾るとひきたつ大きさです。
居住空間に余裕があればキャビネット(飾り棚)を用意して
原石類を展示すると家の風格がいっきょに高まります。


★「今月の新製品」に関連して、
鉱物標本をコレクションするさいのサイズについて話をすすめると、
握りこぶし大のキャビネット・サイズより大きなものを、
「これはもう博物館クラスだ」ということでミュージアム・サイズといいます。
窓辺や玄関、居間に飾ると、邪気を退けて福気を招く風水効果を期待できます。
石には石の「気」が宿っていて、ときにそれがひとつの人格のように見えることもあります。
地球をひとつの生命体に見立てて地球意識を感じるという世界の見方・感じ方があります。
日常的な感覚こそが唯一正常な感じ方と信じている人たちには思いもよらない世界観ですが、
意識がデリケートな層に移行すれば、誰もがそうした感じ方に納得できます。
ミュージアム・サイズやキャビネット・サイズの鉱物標本は、
石たちが触媒となって地球意識へと私たちを開いてくれます。


★鉱物標本の取り扱いには大きさの目安として親指の爪ほどの大きさの
サムネール・サイズ、2−3インチ(5−8センチ)大のミニチュア・サイズがあって、
それより大サイズがキャビネット・サイズになります。
サムネールより小さなものはマイクロマウントといって、
ルーペや双眼実体顕微鏡で観賞します。
サムネール・サイズは比較的低額で保管場所をとらず、
たくさんをコレクションできるので初心者からベテランまでファンの多いサイズです。
A4サイズのレターケースに収納できるので、机の横に自分だけの鉱物博物館を持てます。
ミニチュア・サイズはたくさんの升目に区切られた透明プラスチックケースに飾ると、
自室が石たちの美しさに輝くようになります。

(写真はショップ店頭の和家具。自室に好きなものを目一杯詰めておける
コレクションケースがあると楽しい。
下の写真は緑がいっぱいのビルマヒスイ原石の端材)
| ザ・ストーンズ・バザール&ギャラリー | comments(0) | trackbacks(0) | posted by YK
| 1/13 | >>