『日本ヒスイの本・最高のパワーストーン』チラシ | 10:13 |
『日本ヒスイの本』(北出幸男、青弓社、税抜1600円)
の出版をお知らせするチラシを制作しました。通販の製品発送時に同封します。
直営店<ザ・ストーンズ・バザール>店頭にも置いてあります。全文は以下のとおりです。
★『日本ヒスイの本』(北出幸男、青弓社、税抜1600円)が発刊されました。
まるごと一冊、日本産ヒスイ(翡翠)がテーマの本です。
天然石を話題にした北出の著書では8冊目になります。
宝石の産出は無縁と思われていた日本列島でヒスイが採れる。
いまではたくさんの人がそのことを知っています。
けれど実態は知られていません。
★縄文・弥生時代から古墳時代にかけて、
日本列島には世界でもまれなヒスイ文明が栄えていました。
歴史のミステリーとよぶべき現象のもとに、
奈良時代以降そのことはすっかりと忘れられてしまうのですが、
それらから1500年経ってよみがえった日本ヒスイ(糸魚川翡翠)は、
最高のパワーストーンとして、私たちが元気な毎日をおくれるよう勇気づけてくれます。
★縄文時代には大珠(タイシュ)とよぶ長さ5−10センチほどの
細長い楕円形をした祭祀道具がヒスイで作られ、
原産地の新潟県糸魚川地方から北海道や九州など列島各地に運ばれていきます。
日本列島を縦横に結ぶヒスイの交易路・ジェードロードがあったのです。
弥生時代になると、周知のように勾玉がヒスイで作られるようになり、
古墳時代には至高のパワーストーンとして前方後円墳に副葬されたり、
一部は朝鮮半島に輸出されました。
鉄との交易のためだったと考えられています。
本書「第1部・日本列島に秘められたヒスイ文明の不思議」では、
縄文・弥生・古墳時代の人々とヒスイとの関係について、
たくさんの資料を参照しながら追跡しました。
★ヒスイはヒスイ輝石という極微粒子の鉱物が無数に凝集した宝石です。
基本色は白で各種の異種鉱物が内包されることで
緑や青、黒、藤色などに発色します。
半透明でとろ味のある濃緑色のヒスイはたくさんあるヒスイの色合いのひとつです。
大部分の日本ヒスイは明るい灰色をしていて緑や青に淡く色付いています。
本書「第2部・日本ヒスイの博物誌」では、
こうしたヒスイの鉱物学や誕生秘話について特集しました。
★日本ヒスイはいまでも富山・新潟県のヒスイ海岸や糸魚川市の姫川流域で採集できます。
けれど年ごとに産出量は減っていて絶滅に瀕しています。
日本ヒスイは私たちにとって、歴史的にも精神文化的にもかけがえのない天然石です。
日本中の人たちが関心を抱いて子孫代々伝え残していかなくてはならないと思います。
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