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過ぎてゆく日々のこと・山の家の出来事まとめ 2/05-12 2018 10:29
翡翠サルダマ

2/05<過ぎてゆく日々のこと> 
山の家は庭には雪が残っていてプレハブ倉庫の片付けもままならない。
勾玉などの撮影をしようと庭にでた。近くの道路をたまには車が通る。
けれどあたりは静まりかえっていて廃村にいるかのようだ。
アパート近辺もそれなり静かで閑散としている。
それでもそこには人が暮らす場所という気配がある。
山の家では近所に人がいることはわかっていても、人気(ひとけ)を感じられないという
その感覚に圧倒されてしまう。
サル玉や飛龍、天然石勾玉をフェイスブックやブログ用に数種類撮影した。
積雪の白バックは具合がよかった。
そうこうするうちに雨が降りはじめた。
日差しがあるなかで降る雨は光に染められた罫線のようだった。
ほどなくして雲が日を閉ざして雨は雪に変わった。
空から地表に向けて何本もの釣糸を下ろすかのような雪だった。


郵便局
2/08<過ぎてゆく日々のこと> 
山の家から最寄り郵便局へ小包を発送しにいった。
自転車で5分の距離はゆるやかな下り坂で一度もペタルをこがないで到着できる。
帰り道を苦にしなければ田舎道ジェットコースターの一丁上がり。
郵便局は夕暮れにはトトロが立っていても不思議ではないほどに昭和レトロな一軒家。
ATMが付属しているのが場違いな感じがする。
割烹着姿のおばさんが窓口にいたわけでもなかった。
利用者があまりいないのだろう、ユーパック1個で台所用タワシのお土産をもらった。
今の季節、道路の山側の杉木立ちは焦げ茶色に変色して枯れたように見える。
杉の雄花が花粉の放出に向けて蕾を熟させているからで、花粉症の人には悩みの期間の先触れだ。
杉の花は目視で7、80センチ四方ほどの広さがシンクロしていっせいに花粉を散らす。
黄色い霞が湧きだしては散っていく。
受精の効率をあげる手段なんだろうけれど、松ぼっくりを縮小したかのような蕾が数千個、
歩調を合わせていっせいに花粉を撒く、そういう進化のあり方というのが不思議だ。


2/12<過ぎてゆく日々のこと> 
山の家の前の家のじいさんが亡くなってだいぶ経つ。
じいさんは一人暮らしだった。
近所に娘と息子が住んでいて、食料の買いだし、部屋の掃除、病院への送り迎えなど、面倒を見ていた。
午後に山の家に着くと、半分ほど引き戸を開けた玄関脇に、
踏み台に座ったじいさんを見掛けることが多かった。
彼は軒先に餌を撒いてはよってくる鳩を眺めていた。
晩年にはだいぶボケがすすんで、顔をあわせると満面の笑みを浮かべて「初対面ですか?」と繰り返した。
そのじいさんが今日、玄関の引き戸を半分ほど開け、踏み台に座って外を眺めていた。
もちろんそれは霊ではなくて、記憶のファイルから漏れでた映像なんだけれど、
夢もうつつも同じようなものなんだろうと思ってみたりもする。

| 過ぎてゆく日々のこと | comments(0) | trackbacks(0) | posted by YK
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