気について気掛かりなことのまとめ・その4 | 09:50 |
<気になる話・10>
パワーが物質化するという概念のもとに、現代インドの宗教指導者サティヤ・サイババは
てのひらからビブーティという聖灰をだした。
それが奇術であろうと本物の奇跡であろうとたいした問題ではない。
聖灰を介して彼が向こう側につながっているとアピールすることが重要だった。
サティヤのサイババはシルディのサイババの生まれ変わりで、後者は灰を信者に与えて病を癒した。
サティヤ・サイババは古代人風顔立ちとアフロヘアのゆえに奇人扱いする人が多かった。
しかし著作を読むと彼はものすごく真っ当なウパニシャッドの継承者であることがわかる。
ある日のこと、ガヤトリー・マントラという光明を招くマントラがもうれつに気になって、
サイババのCDを買い、店で繰り返し聞いて暗記したことがある。
<気になる話・11>
「パワー(気)が物質化する」と聞いて、木内石亭を思い起こす人もいるだろう。
彼は江戸時代の奇石趣味の好事家。鉱物標本はもとより奇妙奇天烈な岩石を収集しまくり、
分類整理して『雲根志』という石の百科事典を書いた。
山に湧く雲は岩からたちのぼる霊気との考えがあって、岩をしゃれて雲根とよんだ。
今日ではこれを真にうける人はいないが、当時は山の霊気を読んで金・銀・朱の
鉱脈をさぐる鉱山開発技術もあった。
いかにも山師の考えそうなことと一笑されるのがおちだが、長く石ヤをやってきたいまとなっては、
不可解な話にも多く遭遇して、まんざら嘘ではないと思っている。
<気になる話・12>
西荻窪の店にはメインテーブルの奥深く木箱に入れてご神体水晶が埋めてあった。
これを知っているのはごく少数の人だけだった。
直径15センチ以上の無傷の丸玉が作れそうなほど大きく透明度の高い水晶ポイントで、
長さは40センチ近く、重量で20キログラムを超える大きさだった。
ある日のこと、みかけはごく平凡な中年の女性がその前を何度も行ったり来りした。
そのあげく彼女は言った。「ここに来ると足がスースーする。風があるのかと思ってもそうではない」。
他に来客がなかったので、木箱の前や上に展示してあった原石類をどかし、蓋をあけてご神体を見せた。
こういう人を訓練して鉱物探査を依頼すれば水晶はもとより金・銀・朱の鉱脈をさぐるのに
便利だろうと思ったことだった。
気は実体化して物質になるし、どういうわけか気を感じるのに特別すぐれた能力がある人たちがいる。
この能力は心霊能力と関係していそうだがそうでもないようなところもある。
(写真は太湖石。カルサイト系の岩石で、水に浸食され、
陰が陽になり陽が陰になる陰陽の風景を繰り返す。)2-18-1