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天狗の仕事は神霊界のガードマン、大切な仕事だ  10:05
高尾山 (高尾山飯縄権現堂)

<子天狗の話> 
「玄太のおとうがおれを知っているといっても、おれはおとうをしらない」
「何度か会っているといってた」「どんなふうなんだい?」
「おとうは化けるのが上手だから、同じ姿をしているとはかぎらない。
自分が見せたいと思う姿を相手にみせることができるんだ」「どうやって?」
「おいらはまだその技を習っていない。人間はいつも自分の考えに囚われているから、そこをつつくんだ」
「難しいな、それって、人間のふりをして電車に乗ったり、おれの店に来ることもあるということか?」
「そうだよ」「じゃあいつもはどんなふうなんだい?」
「天狗だよ。絵に描いたみたいな」言って子天狗はクックッと笑った。
子供にからかわれているようだった。


<子天狗の話> 
「おとうは何をしているんだ? 仕事のことだけど」
「お山を守ってる。高尾のお山は権現さまが一門を構えていて、関東の火防(ひぶせ)をしているんだ。
ここを攻略すれば日本の全部を掌中に治められる。だらかそうさせないように防衛しなくちゃならない」
子天狗が急に大人口調で言う。
「悪い奴らがいるんだ?」「そのとおりだよ」
「それって怨霊のことか?」「怨霊だけじゃくて、怨霊をそそのかすもっと悪い者たちがいる。
そいつらが出てこないように、結界を守護するのがおとうたちの仕事なんだ」
「そうか、天狗っていばっているだけじゃないんだ」「違うよ」
「ありがたいことだ、感謝しなくちゃいけない。うん、ほんとうにそう思うよ」
霊界のダークサイドはのぞいたところでどうにかなるものではない。のぞかないのが一番いい。
そうじゃないとラブクラフトみたいに洞窟に入ったまま永遠にでてこれなくなってしまう。


イオツノミスマル (マイデザインのイオツノミスマル。巫女的能力のある人を守護する力は計り知れない)

<過ぎてゆく日々のこと> 
右を向いたり左を見たり、少し寝転がっているうちに、
一日が急行バスのような顔をしてさっさかと通り過ぎていく。
「三種神器と異形勾玉の謎と神秘と超自然力!」(謎と神秘以下はおまけだけれど)の記事に使えるよう、
倉庫に行って子天狗も驚くだろう勾玉&管玉ネックレスを作った。
小道具まで製作撮影するライターはあまりいない。
そんなこんなで夕食をおえると一日の幕引になってしまう。
頭の中では山の女神と修験道の関係について考えた。
山岳信仰は神通力や霊界通信など、パワーを求める信仰で、とっても父系的。
産みの女神よりもスーパーマッチョな憤怒神の支配&恩寵を好んだ。
それでもって、あの人たちは曼陀羅に見立てた山野をかけずりアスリートした。
そうやって子天狗のお話の背景がすこしづつ彩り豊かになっていく。


<過ぎてゆく日々のこと>(修験道と地上曼陀羅について) 
曼陀羅は厳密には仏の分布図。日本では本山の絵地図や仏の眷属紹介も曼陀羅とよんだりするが、
もとは仏教経典の解説図だった。密教の時代になると教主のもとに如来菩薩神々が参集して、
教主の説法を拝聴する。その様相を修行者はありありと想像しなくてはならず、参考図録を必要とした。
「天にあるがごとく地がある」論理で曼陀羅を地上に降ろすと、
峰の姿谷の声がそのままで如来菩薩の形と声になる。
普賢岳とか地蔵峠、不動滝、賽の河原などと名付けられた地上版曼陀羅を、
行者たちは双六のように駆け巡り、最終的な上がりである権現との一体化をめざした。
役行者が感得した金峯山の蔵王権現がスーパースターで、
戸隠の九頭竜権現や飯縄権現などが有名どころだ。
山岳地帯の権現はもとは山の神だと思っていたが、それだけではなくて
行者たちの霊能力によって招きよせられた如来の眷属のあれやこれやが習合して形をなしたようだ。
| 過ぎてゆく日々のこと | comments(0) | trackbacks(0) | posted by YK
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