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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 5/19-27 2018 08:40
ピクチャーストーン丸玉
ピクチャーストーン丸玉
★5/19<過ぎてゆく日々のこと> 
ことのほかファンでいるのだが、世間的にはさほど人気がないアイテムに
ピクチャーストーン丸玉というのがある。
人類が誕生する以前の時代、精霊たちがおだやかに暮らしていた時代があった。
彼らのなかに絵描きの精霊がいて彼/彼女たちは、やがて来る人類がそれに気付くことを見越して
石の中に絵を描き残していった。あるいは自分たちの楽しみで。
あまりにも昔のことだし、精霊にも寿命があるので、彼らはもういない。
石に彫りこまれた入れ墨は、芯の芯まで墨が入っていて途切れることがなく、
切断面をかえるだけで図柄が変化する多元絵画となっている。
ひとつの球体に千の図柄が埋もれているなんて人知では理解かなわぬ技ではある。 3-18-3


★5/26<過ぎてゆく日々のこと> 
カラスがなにやら白いものをくわえて丘陵の茂みに入っていく。
可愛い子たちを夢見て巣作りに忙しいのだろうか。
アジアのモンスーンの匂いがする空気のなかでは時の流れが止まってしまう。
カラスだって止まれと命じるなら、空中に静止する勢いだ。
雨は降りそうで降らず、空は薄雲におおわれて乳白色に光っている。
遠くの道路をゆく車列のくぐもった音が丘陵の樹影を洗う。
頭のなかではあれをやってこれれもやってと、頼みもしない秘書のスケジュール管理が忙しい。
今日の予定ではアンバーやラリマーのルースを撮影して、
ホームページ掲載用のコメントを書くことになっている。


★5/27<過ぎてゆく日々のこと> 
午前10時の日差しのなかで丘陵の緑が濃い。
チューブから出した絵の具を指に盛ってキャンパスに塗りつけたかのように、
マラカイト色したりエピドート色、ペリドット色した木々がそれぞれに茂みを作り、
緑の塊となって陰影をきわだたせている。
そのどこかでホトトギスがしきりと鳴いている。
ホトトギスがつづけて鳴くと心穏やかではいられなくなる。
夏が押し寄せてくる気配に身体が押される。
夏が来るからといって特別な褒美があるわけではない。
去年や一昨年(おととし)と同じでカエルのように背中を汗でぬらして暑さにめげる、
そうした日々があるばかりなのに、いまの季節の夏が来るという感触には特別なありがたみがある。
夏がくればそこらじゅう全部が南の島と化して、
生きていることの哀しさから解放されるかもしれない。
身体がおおきなものへと溶けていく官能性がひろがる。
その彼方に天国の門がみえる。

| 過ぎてゆく日々のこと | comments(0) | trackbacks(0) | posted by YK
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