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フローライトの精霊と古代遺跡を歩いたりして 17:25
ふろーらいと<フローライト> 
1、2ヶ月前にテレビでオーロラの特番を見た。
オーロラを網でひとすくいして凝結材を混ぜるとフローライトになる。
膝ほどの深さの小川の底に真昼の陽射が入る、水底からの反射光が水面に広がる、
そうした光を集めて冷凍室にいれてもフローライトができる。
夕焼けが始まったばかりの空の上のほう、白い雲が浮かぶ青空の甘みのある色合いが結晶すると
そこにもフローライトができる。
そうやってできたフローライトを長の年月をかけて買い集めると、なかなか立派なコレクションができる。
ときおり精霊たちが見にきてほめそやす。
産地や鉱山名を忘れて、石たちを分類しようといいう気持ちからも離れて、
こんなに美しいものは始めてみるという気持ちで石たちに向かうなら、
フローライトは光の凝集体であることがわかる。 102mm、594g 4-19-2 783


フローライト
<フローライト> 
浅緑色して透明感の強いフローライトを前に、この石には女っぽいところがある、と思う。
すると脳裏に髪を極端に短くした女性が姿をみせた。
サングラスが邪魔して男女の区分けがしずらい。けれど間近で見ると肌が磁器のようにしまっている。
靴のサイズに女であることを確信する。彼女はサングラスをはずしてぼくを直視する。
四辺形の箱の形をしたフローライトの前で、ぼくらは2匹のカゲロウのようだった。
フローライトは眼をむけるのがはばかられるほどに透きとおっていた。
その巨大な鉱物の外壁にしつらえられた階段をぼくらは登った。背中を汗が伝った。
のぼりきると都市の遺構のような模様が広がっていた。
彼女の額には汗の粒が浮かんでいた。
彼女が笑いかけた。3千世界を掌中に納めたかのような、
神々だってそこまでは満ちたりはしないだろうと思えるほどの笑顔だった。4-19-2 0836


ふろーらいと
<フローライト> 
「2匹のカゲロウであるならぼくらは仲良くつながれる」フローライトの精霊にいってみた。
彼女はぼくの手をとって都市遺構のなかに歩みいった。
身体が潮に濡れた。珊瑚礁の水棲動物になってぼくは彼女に従う。
潮のうねりにのってただよい、眼にはみえなかったけれど、確かにそこにあった
海流の境目からぼくらは遺構の地下へとわけいった。
海のようでいて空のようでもあり、そのくせ鉱物質の艶のある色彩世界があった。
そこは地球ではない。ガニメデかどこかなんだろう。空間には沈静していても確固たる意識があった。
ぼくは彼女のなかに入り、彼女はぼくに重なった。
神々だってここまでは満ちたりはしないだろう安堵感に包まれた。4-19-2 0852
| 日本翡翠情報センター | comments(0) | trackbacks(0) | posted by YK
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