日本翡翠情報センターのブログ
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日本翡翠専門のホームページ「日本翡翠情報センター」の代表者・北出幸男のブログです。<br />
文筆家としての主要著書は『宮沢賢治と天然石』 『宝石の力』 『癒しの宝石たち』(ともに青弓社刊)、など多数。<br />
東京都杉並区西荻窪にある天然石の専門店<ザ・ストーンズ・バザール>の代表者を兼務しています。詳しくは、japanjade-center.jp または<br />
stonesbazar.com をご参照ください。<br />
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<新着製品>アメシスト、ベビーエレスチャル、ファーデンクォーツ
★3/10<新着製品>
お握りサイズのアメシスト・クラスターを中心に17点の鉱物標本を新規掲載しました。
内訳は「アウトレット水晶/アメシスト」に10点、「同/水晶クラスター」に1点、
「同/美姑産水晶」に1点、「アウトレット鉱物原石/鉱物原石」に3点などで...
★3/10<新着製品>
お握りサイズのアメシスト・クラスターを中心に17点の鉱物標本を新規掲載しました。
内訳は「アウトレット水晶/アメシスト」に10点、「同/水晶クラスター」に1点、
「同/美姑産水晶」に1点、「アウトレット鉱物原石/鉱物原石」に3点などです。
大部分は一般販売用とは別にコレクターズアイテムとして取り置いてあった鉱物標本類で、
同じような原石を再度見つけるのは難しいと思います。
鉱物の大部分は地下の空洞中に液体や気体のなかで、
同一の分子・原子が結び付くことで結晶を発達させていくのですが、
圧力や温度、成分濃度などわずかの違いで誕生してくる原石は千変万化して、
同じものはふたつとないほどです。生物だけではなく意識がないと思われている物質の個体差は
ほんとうに不思議です。2-24-1 086 130 077
★ 3/08<過ぎてゆく日々のこと>
以前お知らせしたようにこのホムページは実店舗があった時代の在庫一掃を目指しています。
セミリタイア期間中になるべくたくさん売れていくように願っています。
そのためたくさんのアイテムを5割引、7割引にしてあります。
定価のままの製品も世間の相場に比べて大幅な安値になっていると思います。
このような事情なので売り切れ品の新規制作は予定していません。
たとえば「国産天然石 加工品」のように当社製品が品切れた場合、
類似の製品が再度市場にでることはないだろう製品もあります。
コロナウイルス騒動の時期と前後して、国内業者の性質が変わってきたり、
海外の制作・流通事情が変化を余儀なくされていたりして、
従来のように手頃な価格で天然石加工品を入手するのが難しくなっています。
残念なことです。(写真はピンク翡翠飛龍)
★3/13<新着製品>
「アウトレット水晶/エレスチャル」に小サイズのものを中心にブラジル産エレスチャル5点を
新規掲載しました。名付けて「ベビーエレスチャル」は既存の水晶を母岩に、
エレスチャルが育ちはじめたころの形状をとどめていて貴重です。
地下水の急激な温度変化などが原因で結晶の成長が中断されたようです。
「エレスチャル特選品」はファインミネラルの仲間に入れたいほどの逸品。
平らな水晶の3面にエレスチャルが発達していて両面からの観賞を楽しめます。
他に「同/ファーデン水晶」に肉厚なファーデンクォーツを1点、
「同/水晶ポイント」にパワーがわかる人なら欣喜雀躍間違いなしの
雲南産水晶ポイントを1点、新規掲載しました。
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2024-03-18T10:01:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 3/09-3/11 2024
★3/09<ゾクチェン>
日本にいるとチベットは遠い。ごく短期間首都ラサに滞在したくらいでは知った顔もできない。
チベットの宗教について短くまとめるのは難しい。
チベットの宗教というと一般には淫祀邪教そのままのような仏像や仏画で知られていて、
そこには...
★3/09<ゾクチェン>
日本にいるとチベットは遠い。ごく短期間首都ラサに滞在したくらいでは知った顔もできない。
チベットの宗教について短くまとめるのは難しい。
チベットの宗教というと一般には淫祀邪教そのままのような仏像や仏画で知られていて、
そこには西洋思想よりさらに深い思想、
現代文明の閉塞感から抜け出る智慧が埋もれていることを理解されていない。
見かけの淫らさが儒教思想になれ親しんだ人々にアレルギー反応を引き起こしている
(セックスと聞くだけで、なんてけがらわしいと思うような人たちのことだ。自分も当事者のくせに)。
チベット仏教には後期インド密教をベ−スに4つの大きな流派とボン教という土着信仰が
仏教化した宗派がある。後期密教は空海が招来した中期密教以後にインドで隆盛した密教で、
母系文化の影響のもと、性の恍惚を比喩に宗教的神秘体験(悟り)を
語ろうとしたことに大きな特徴がある。
話題のゾクチェンはニンマ派とボン教の瞑想法で、
日本の禅宗で「無」に瞑想して心を無の境地に開いていくのに似ている。
ゾクチェンの場合は「無」の体験で終わりにしないでここから成就への道程がはじまる
(ここでの「無」は空白でも虚無でもない)。
チベットは1948−51年にかけて中国軍によって侵略され、その後、
紅衛兵による悪鬼のような蹂躙という過酷な時期を迎えた
(中国軍による征服と抑圧はいまもつづいている)。
これが契機となってインドに亡命したチベット人僧侶がさかんに欧米に招聘されるようになり、
チベット仏教が世界に知られていくようになった。11-23-2 065
(真摯な気持ちで「性」に向かうならセックスが神秘であることがわかる)
★ 3/10<ゾクチェン>
カレンダーに眼をやるときょうはもう3月がはじまって10日経っている。
2月の終盤からずーっとチベットのボン教のゾクチェン関連の本を読みふけってきた。
関連する書籍を次々に読んでいくと概略の理解に役立つだけではなく、
関連する分野のどこにおさまるかが見えてくる。
ここではチベット密教とか、インドを含めてタントリズムの、ということだが。
ひとつの対象を撮影するのに望遠レンズから広角レンズにきりかえ、
さらにマクロレンズでとらえるようなもので、頭の中で対象が輪郭をととのえ立体感をましていく。
原稿を書けるほど詳しく知っているわけではないが、
タントリズムはゾクチェンがチベットに伝わったのとほぼ同じ時期に、
北インドのカシミールあたりで仏教とヒンドウが混交して醸造されたらしい。
だから観音菩薩は女性化したし、チベット密教の菩薩たちのなかには女神のごとく胸がふくらんだ
彫像がある。世間では性的差別の撤廃、男女同権ということがいわれているが、
それは女たちを男と同じように扱うということで、
女神信仰の底流にある大地の女性性をみんなで生きるというのとは違う。
難しい問題だし、熱意を込めて書いても世俗の人たち、
とくに政治意識の高い人たちには理解できないテーマと思う。
(2-24-2 414クリスタルブッダは虹の身体を実現したゾクチェンのブッダでもある)
★3/11<ゾクチェン>
『光の少年、チベット・ボン教の二つの図象から読み解く秘密の口承伝統』
(サムテン・ギェンツェン・カルメイ、津曲真一訳、ナチュラルスピリット、2023)を読了。
一回読んで終わりにしないで、同好の志が集って、数ページづつ内容を話し合うなら、
思考を深めていけるだろうと思った。
寂しいことにそういう知り合いはいない。「光の少年」はボン教の瞑想&思想体系であるゾクチェンの
聖者タピリツァの別名で、真理の象徴という。
本書は2枚のタンカの解説書となっていて、
3分の2ほどはゾクチェンの「師資相承伝」が展開されている。
残り3分の1がボン教の聖典「シャンシュン・ニェンギ」のうちの「四輪結合」の解説となっている。
後者を読むとボン教やチベット密教の奥深さに目まいがする。
現象世界を人間の意識はどうやって認識していくのか、それと涅槃(解脱)との関係や、
死後のバルド(中有)の旅とのつながりなどが説かれている。
自分にとって本拠地は『ヨーガスートラ』にあって、後期密教以外の仏教にはさほど関心はない。
その経緯の上で、チベット密教やボン教への興味が深まっている。 2-24-1 261
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過ぎてゆく日々のこと
2024-03-16T10:39:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 3/05-08 2024
★ 3/05<過ぎてゆく日々のこと>
バスを降りて山の家への道すがら山の中に入って、荒れ地の端に咲く梅の小枝を3本ほど
折ってきて仏壇に供えた。人家の庭じゃないから多少小枝をくすねたところで咎める人はいない。
それに家に着くまで10分ほどのみちのりを、擦れ...
★ 3/05<過ぎてゆく日々のこと>
バスを降りて山の家への道すがら山の中に入って、荒れ地の端に咲く梅の小枝を3本ほど
折ってきて仏壇に供えた。人家の庭じゃないから多少小枝をくすねたところで咎める人はいない。
それに家に着くまで10分ほどのみちのりを、擦れ違う人も車もなかった。
リュックの脇のポケットに梅の枝をさして歩く姿はちょっとばかり風流だと思っていた。
仏壇にはカシワモチを供え、香を焚き、般若心経を2巻読んだ。
父母それぞれの命日を覚えていない。何歳で亡くなったかも忘れている。
坊主に依頼しての法事もしていない。
自分が読む般若心経のほうが、そこらのパワーレスの僧侶よりましと思っている。
親が子を育て、その子がまた子を育てる。
うちの場合は彼が息子でよかったし、彼の子が自分の孫でよかったと思っているが、
そうでない親もいるだろう。
いまの社会環境は子育てするのに難しく、
老後になっての見返りゼロでは、育てる励みも減るだろう。難しい問題だ。
午後からの小雨は夜遅くに雪に変わった。
南の部屋の窓から街灯に照らされて点描画となって降る雪を見ていたら、
薄く雪が積もった道路を白い着物を着て髪の長い女性が傘もささずに歩いていった。
2-24-1 384 397 403
★ 3/06<ゾクチェン>
日が暮れて夜の帳(とばり)が下りると、
自分の部屋の山側の窓の外はまっくらでひとつの明かりもない。
道路がないから街灯もない。
耳をすますと渓流の水音に加えてわずかに雨の音がする。
雨に濡れてタヌキやイノシシは寒かろう。シジュウガラだって辛かろう。
室内の模様を鏡のように映した暗い窓のこちら側をテントウムシが一匹降りてくる。
チベット仏教への関心がつづいていて、1983年に開催された「大チベット展」という展覧会の
図録を出してきた。ゾクチェンにはニンマ派とボン教とふたつの流派がある。
伝説や継承の違いがふいにわかった。
こういう宗教関係の流派は、たいがい自分のところの水が一番甘いことを誇張して客集めしようとする。
有名社寺の参道の蕎麦屋の客引きみたいな口上がつづいて、
通りすがりの旅行者がそれを理解するには時間がかかる。
本に書いてあっても読んでわかることと、鷹が爪で獲物を掴むようにそれをしっかりと
理解することは同じではない。ゾクチェンは「大いなる完成」という意味のチベット語。
ヨーガでいうプルシャの輝きを回復させる瞑想法をいうんだろう
(仏教はプルシャ、真我を認めないからやっかいだ)。(ラサ、ポタラ宮)
★3/08<ゾクチェン>
このフェイスブックはこれまで作ってきた単行本のつづきで、
うちのお客さんに天然石を軸に精神世界の広がりを紹介していくためにはじめた。
心の宇宙への理解は瞑想抜きには始まらない。
読めばわかるなどと思うのは無知のさらけだし。
日常性を離れるということを知ってほしくて、瞑想入門みたいな記事がふえていく。
ゾクチェンとチベット仏教、ボン教についてもまとめておきたい気持ちがあって、
数日来、どこを糸口にすればいいかを考えている。
ボン教を含むチベット密教(後期密教)には知らないことが多々あるし、
ゾクチェンの実修者ではないからなおさらだ。
若かったころの一時期、狂気のような瞑想マニアだった。
そのあげく身体のなかで太陽が爆発するような体験をした。
いま同じようなことが起きたら、身体がもたないだろうという気配がある。
老いると過激なことを好まなくなるようでもある。
それでもインドの後期密教=チベット密教について思いを巡らせるのは素晴らしいことと思っている。
(チベット仏教には成就の最終形態として「虹の身体」という考え方がある。
クリスタルブッダに似ている)
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過ぎてゆく日々のこと
2024-03-12T08:11:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 3/01-02 2024
★3/01<過ぎてゆく日々のこと>
もしも子供が世の中にうまくなじめないようなら、人類の5%くらいはそういうふうに生まれてくる、
彼らが文化を刺激して牽引してきたと語ってやるといい。
彼らがいなかったら文化は薄っぺらなものになっていただろう。
停滞し退...
★3/01<過ぎてゆく日々のこと>
もしも子供が世の中にうまくなじめないようなら、人類の5%くらいはそういうふうに生まれてくる、
彼らが文化を刺激して牽引してきたと語ってやるといい。
彼らがいなかったら文化は薄っぺらなものになっていただろう。
停滞し退屈して滅びていたかもしれない。
よく覚えていないけれど、コリン・ウイルソンがなにかの本に人類の5%ほどは
他と違う能力を持って生まれてくると書いていた。
おそらくどんな動物も5%くらいは規格からいくらかずれていて、
かれらが種に活気をあたえ自滅するのを防いでいる。
そういうものなんだと子供たちに教えてやれば、彼らは自分を受け入れることを学ぶ、
自信もついて新たな一歩をそこから踏み出せる。社会との軋轢を広げずにすむ。
そんなふうに思っている。
世の中になじめなくて会社勤めに向いていなくても、職人になるなど、
他人とあまり付き合わなくて済む職業がたくさんある。
山の家にいると林業や造園業は世間から多少ずれていても立派に腕を磨ける職業のように見える。
1-24-2 024
★3/02<過ぎてゆく日々のこと>
いれたてのマグカップのコーヒーにクリームを加えて浮かんでくる白い模様に見とれてしまう。
コンシャアゲートの模様に似ている。濁流の渦巻きにも似ているし、火山の噴煙にも似ている。
自然界ではミクロからマクロまで同じ物理の法則にしたがう。
やがてマグカップのコーヒーが白く染められた茶色一色になるように、
エントロピーは静止に向かって拡散していく。
古代のインド人は心(意識活動)も物質の一種と考えていて、
表層意識はコーヒーにいれたクリームのように潜在意識のなかに姿をあらわすと想像していた。
何ごともいっとき姿をあらわにして消えていく。(宇宙卵のヤントラ)
★3/03<過ぎてゆく日々のこと>
頭の中で、人里離れた山中のあばら屋で、破れた屋根から入る月光のもと、
人間とは思えないほど醜い老婆がカマを研いでいる。
迷い込んできた旅人を調理して餌食にするためのもので、
老婆は「山姥(やまんば)」とよばれている。
母方の祖母は話が上手な人で、彼女が語ってくれた山姥の話は、
いまにも板戸をあけて髪ふりみだした山姥がはいってきそうでほんとうに怖かった。
江戸時代に飢饉となると、自分たちが生き延びるために死期の近い老人を山に捨てた。
おおかたはオオカミの餌食になったが、なかには生き延びる者もいた。
老婆のばあいは山姥になった。山姥は火炎に包まれた雲にのり、旅人を仕留めるまで追いかけた。
神話の構造としては山の神は元来女神で狩りの獲物を生み、人間に授けてくれる存在だった。
なのに男社会になるにつれて母系的なものはことごとくさげずまれ、
マッチョな男たちの武勇伝に書き替えられていった。
女神は貶められて山姥になった。
古い時代の神話では、女神は少女と成熟した女、老婆の3つの相をまとってあらわれる。
老婆になった女神は男たちに恐れられたがゆえに凌辱されて、
醜く恐ろしい姿で描かれるようになった。復権する山姥のお話を考えている。
(1-24-2 067雛祭り)
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過ぎてゆく日々のこと
2024-03-09T08:37:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 2/28-29 2024
★2/28<過ぎてゆく日々のこと>
過密な環境で小魚を飼って餌を与えないでおくと共食いする。
奈良や平安時代は150−200人ほどの貴族が足のひっぱりあいをして、勝者たらんとしのぎを削った。
今の会社でも似たようなことが行われている。
違っているのはしばしば敗...
★2/28<過ぎてゆく日々のこと>
過密な環境で小魚を飼って餌を与えないでおくと共食いする。
奈良や平安時代は150−200人ほどの貴族が足のひっぱりあいをして、勝者たらんとしのぎを削った。
今の会社でも似たようなことが行われている。
違っているのはしばしば敗者はライバルの策略に負けて死に、死後に怨霊になったことで、
勝者は怨霊を恐れつづけた。彼らは精神的に不健康でみんなが心をやんでいた。
疑心暗鬼な日々が日常で、思い込みに呑みこまれやすかった。
飛鳥時代が終わって奈良・平安時代になると古墳は作られなくなり、翡翠勾玉も用済みになる。
日本の古代史への関心も薄れていった。
ところがたまたま『歴史読本・特集敗者の古代史』という雑誌を読んで、
ここらあたりの時代は怨霊オンパレードであったことを知り、
この世に恨みを残して死んでいった者たちへの関心が強まって深入りしつつある。
彼らには権力にしがみつくことの愚を示してやったほうがいい。1-24-2 067
★2/28<過ぎてゆく日々のこと>
庭に座って向かいの山を見ていた。逆光のもとで手前の丘の木々が銀白色に光っていた。
椿か榊か葉に光沢のある樹木らしかった。
そこでは木々のどれもが満ち足りていた。
こんなふうに目にするものなにもかもが充足して見えるというのは、
恍惚の人になっていく兆しかもしれなかった。
もっとも旅先では山や川に接するとそういう思いにかられることがしばしばあったから、
人生の余裕とも思う。
そのうち遠景の杉林のあちこちで薄茶色の雲がわかくのに気付いた。
思いを巡らせて杉が花粉を撒いていることに気付くのに幾らか時間がかかった。
木立ちのなかほど黒い影の部分でふいに霞が不意に吐きだされ、風に運ばれて拡散していった。
やがて山の全体が黄色がかった霧におおわれた。
近くのトタン屋根では荒れ地に砂塵が渦巻くように積もった花粉が小さな竜巻となって走った。
杉の枝の1メートルほどの範囲の花穂が完璧にシンクロして花粉を噴霧する様子は、
木にも意志があって談合しているかのようだった。(1-24-1 052 061遠景でもやっているのが杉花粉)
★2/29<読書記録>
『ゾクチェン瞑想マニュアル』(箱寺孝彦、ナチュラルスピリット、2019)を再読。
読み過ごしていた箇所もよくわかった。
瞑想法にも流行があって数年来もっともホットでクールな瞑想法と注目されているのが
チベット密教(ボン教を含む)のゾクチェン。
これまでゾクチェンをテーマにした本にはダライラマやナムカイ・ノルブの著作があったが、
具体性に欠けていた。
ゾクチェンは加行と本行の2本仕立てで、いきなり「ツァルン」という
クンダリニーヨーガみたいな瞑想法にトライしても、たぶんうまくいかない。
加行については『光明の入り口・カルマを浄化する古代チベットの9の瞑想』
(ヨンジン・テンジン・ナムダク・リンポチェ、箱寺孝彦訳、∞books、2018)
というガイドブックがある。著者箱寺さんには「箱寺先生のちいさな瞑想教室」というサイトがある。
ここでは低価格でチベット式先祖供養をしてもらえるので、日本の僧侶に不信感が強かったり、
自宅仏壇に僧侶を招きたくない人には助けになる。2-24-1 257
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過ぎてゆく日々のこと
2024-03-07T08:24:00+09:00
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<新着製品> ヒマラヤ水晶勾玉、水晶ポイント、セール終了
★2/23<新着製品>
「天然石勾玉・勾玉アクセサリー」に30mmサイズのヒマラヤ水晶勾玉6点を新規掲載しました。
ヒマラヤ水晶勾玉はこの6点で販売終了です。
パキスタンのカラコルム産水晶を香港の工場に送って特注制作した水晶勾玉です。
完全無傷製品ではありませ...
★2/23<新着製品>
「天然石勾玉・勾玉アクセサリー」に30mmサイズのヒマラヤ水晶勾玉6点を新規掲載しました。
ヒマラヤ水晶勾玉はこの6点で販売終了です。
パキスタンのカラコルム産水晶を香港の工場に送って特注制作した水晶勾玉です。
完全無傷製品ではありません。水晶製品は撮影するとクラックやクラウドが目立ってしまいますが、
実物ではそれほど気になりません。
ヒマラヤ水晶は浄化力が強いことで有名です。勾玉の腹の部分が深くえぐれた古代型のデザインで、
よこしまなものを寄せ付けない「辟邪」の威力が強い作りになっています。12-23-1 262 281
★2/24<鉱物標本>
山の家から鉱物標本といっしょに持ち出してきた水晶ポイントの見事さに驚嘆している。
すっかりと忘れているがこの立派さだからこそ保管してきたのだと思うことしきり。
レムリアンシードとレコードキーパーはここでは付録。
端正なプロポーションもさりとてながら、最大の喜びはポイントの瑞々しさにある。
言葉で説明するのは難しいし、どのように表現しようと美しさが万人に伝わるものではないが、
この水晶は自分を研(と)ぐのに適している。
ヒーラーを自認する人であれば解説不要と思う。
雲南産。123mm/334g。1-24-1 515 520 536 533 531¥80,000
★3/01<新着製品>
きょうは3月1日、ピッカピカの月が始まる。
昨日で当社セールは終了しました。たくさんのご注文ありがとうございました。
発送が遅れがちになっています。しばしご猶予ください。
全品2割引というのはたとえばもとの価格1万円の7割引製品なら3千円が
さらに2割引で2400円になってしまう大変お得なセールでした。
新規のお客さんのなかには、なぜこのサイトの製品は5割引、7割引製品が多いのか、
「大丈夫だろうか?」と疑問に思う方がいるかもしれません。
7年ほど前まで実店舗があったのですが、年齢の問題で通勤がしんどくなり、
閉店して在庫の販売用に開設したのがこのサイトです。以来ずーっと閉店セールがつづいています。
うちの石たちは流行を超越しているので7年前も今もピッカピカ、
さらにいうなら100万年前からずーっとピッカピカ。
石たちと出会うことで、大地とともに、地球の一員として暮らしていることに気付いていただけれは、
と思っています。1-24-1 046
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新着製品更新記録
2024-03-03T10:24:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 2/23-24 2024
★2/23<過ぎてゆく日々のこと>
現代人であるわれわれは起きている間は四六時中、目に入るものを見たり読んだりしている。
PCやスマホのニュース程度なら見ても読まなくてもどうでもいい、
知っていないと周囲から取り残されることもない。
それのみに囚われて...
★2/23<過ぎてゆく日々のこと>
現代人であるわれわれは起きている間は四六時中、目に入るものを見たり読んだりしている。
PCやスマホのニュース程度なら見ても読まなくてもどうでもいい、
知っていないと周囲から取り残されることもない。
それのみに囚われてしまうと、メディアや企業の思いのままに操られる低劣な人間になりさがっていく。
なのに目にするものことごとくを読む習性から逃れられない。
人間性について真面目に考えるなら、この問題はもっと考慮したほうがいい。
見たり読まなくする方法はただひとつ、目を閉じること。頭をたかくして仰向けに横たわり、
目を閉じると、気がおなかの方におりてゆく。
水に浮く枝葉のように身体が滑らかになる。
空気の気配と同調する。空気を読むつもりになると、
2月のなかばだというのに春の気配がみちていることがわかる。
いろいろなことが見えてくる。(2-24-1 223 紫色のパンジーの花に止まった雨滴)
★2/24<読書記録>
『ザリガニの鳴くところ』(ディーリア・オーエンズ、友廣純訳、ハヤカワ文庫、2023)を読了。
アメリカ南部、ノース・カロライナ州。フロリダに近く比較的温暖な土地。
海岸のすぐ内陸部に水路がある湿地帯は文明から放置されている。
落伍者たちが点在するバラックがあって、地元からはごみくず扱いを受けている。
そういうところで両親や姉兄から捨てられた少女がひとりで必死にサバイバルしていく。
少女の成長物語は恋愛小説にかわり、恋人が変死したことでミステリーになる。
野生動物の生態が語られることが多く、彼女も野の育ちであることが強調される。
タイトルがよくて表紙のイラストもとてもいい。
帯には「2021年本屋大賞翻訳小説部門第一位」と印刷されていた。
書店にカミサンとふたりでいて、この本おもしろそうだ、といったら、
彼女はすでに読んでいて、すごくおもしろかった、といった。
うちではあまり互いの趣味の話をしない。
それで借りて読んだ。まあまあおもしろかった。2-24-1 252
★2/23<読書記録>
『謎の平安前期』(榎村寛之、中公新書、2023)をおおざっぱに読了。
サブタイトルに「桓武天皇から『源氏物語』誕生までの200年」とある。
初めは熱心に、かつ興味深く読んでいたけれど、
途中で登場人物の多さや著者との感性の違いにめげてしまって、適度に拾い読みしておわりにした。
半年ほど前から飛鳥・奈良・平安時代関連の新刊書を買っては、
途中で投げ出したり、パラパラめくって放置したりしている。
若手の文化人類学者の本が退屈なのと同様、新進の歴史学者の著書にも波長があうのと出会えない。
彼らは気負いすぎなのか、自分の意見のみに力こぶをいれて余裕がない。
古代史への向き合い方に、古代の人たちへのシンパシーがあるのとないのとでは、おおいに違う。
人間の存在を宇宙の一部とみなしていた人たちの文化を、
理知的なモノサシで解明できると考える人たちと付き合おうとすると呼吸困難になる。
学者たちと旅人は同じ事象に会っても違うものを見ている。
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過ぎてゆく日々のこと
2024-02-29T08:31:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 2/15-22 2024
★2/19<過ぎてゆく日々のこと>
西日が窓の下の建て売り住宅の屋根にはえ、遠くのビルの壁面を照らす時刻になると、
きょうも一日が終わっていくと思う。そうやってしばしば旅行先での夕暮れを思い出す。
なんといってもたくさんの時間を旅行してきたから思い出には...
★2/19<過ぎてゆく日々のこと>
西日が窓の下の建て売り住宅の屋根にはえ、遠くのビルの壁面を照らす時刻になると、
きょうも一日が終わっていくと思う。そうやってしばしば旅行先での夕暮れを思い出す。
なんといってもたくさんの時間を旅行してきたから思い出にはこと欠かない。
山の家では気持ちの余裕も、時間の余裕もあるし、向こう側を見られる広い窓もあるので、
夕暮れとはもっと懇意に付きあえる。
椅子の向きを変えて暮れなずむ黄昏に身体と心をあずける。
DNAのどこかにアフリカのサバンナで夕暮れに見いってきた原始人の記憶が埋もれている。
静かな黄昏のなかでの充足は焚き火の埋もれ火をかいて両手をかざすのに似ている。1-24-1a 057
★2/15<読書記録>
『鷲の羽衣の女』(語り手:エレーヌ・アイアンクラウド、書き手:菊池敬一、徳間書店、1983)
を再読。前回読んだのは1983年とメモに残っているからもう40年も経っている。
老人たちはみんなが平等に老いていく。
第二次世界大戦の終盤、満州で訓練を受けた日本人スパイが2名、
中央アジアを経てチベットに潜入した。彼らの記事を読んで、
アメリカ・インディアンになったモンゴルの少女の話を思い出した。
祖父がモンゴル人でロシア革命の時代、アメリカに移住した一家のもとに少女が生まれた。
祖父は都会になじめず、モンタナのシャンアン族とともに暮らし、
少女は祖父に引きとられて、シャイアンとして成長した。
紆余曲折、やがて彼女は日本人と結婚して日本で暮らすようになった。
彼女の話をまとめたのが本書で、インディアン・スピリットと
アメリカ政府やアメリカ人による先住民の差別・迫害・搾取・略奪に多くのページがさかれている。
アメリカの白人たちが先住民に対してどれほどひどいことをしてきたか類書がたくさんある。
先住民の現状は映画『ウインド・リバー』で片鱗をうかがえる。1-24-1 402
★2/22<過ぎてゆく日々のこと>
流行を先導していくひとかたまりの人々がいる。
彼らの意見はその他大勢に感染して、そうした現象を共有することで流行がおきる。
流行を随意に演出できたらどんなに楽だろうと広告や出版業界の関係者は夢想するが
思いどおりにいかない。情報も伝染していくんだから感染のもととなるウイルスのようなものがある。
その情報ウイルス「ミーム」の活用ノウハウの確立は政治家たちの夢でもあるが、
確立されないほうがいい。
山の家にはアメリカ・インディアン関連の本を棚いっぱいに並べた本箱が1本あって、
それを眺めながらしばしば流行とはなんだろうと考える。
モノだけではなく、思想にも流行があるということは、
不変の真実というものはないことの証しであるようにも思える。
(1-24-1a0361年に一度、近くの梅園にいって福寿草に会う)
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2024-02-28T08:50:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 2/17-2/18 2024
★2/17<藤原広嗣の乱>
藤原広嗣の乱に思いを馳せている。
藤原京時代から一歩現代に近付くと都は奈良に遷都して平城京になる。
聖武天皇と皇女の孝謙天皇(重祚して称徳天皇)の時代は争い事の枚挙に暇がない。
なかでも藤原広嗣の乱が興味深く、事件前後の状況...
★2/17<藤原広嗣の乱>
藤原広嗣の乱に思いを馳せている。
藤原京時代から一歩現代に近付くと都は奈良に遷都して平城京になる。
聖武天皇と皇女の孝謙天皇(重祚して称徳天皇)の時代は争い事の枚挙に暇がない。
なかでも藤原広嗣の乱が興味深く、事件前後の状況を理解するのに時間がかった。
広嗣の乱は彼の父を含む藤原四兄弟が天然痘であいつで病死するところからはじまる。
4兄弟は藤原不比等の息子たちで、政権の中枢部にいて大臣を務めていた。
大きな痛手をのりきるのに手腕を発揮したのは聖武天皇の皇后の光明皇后と父親違いの兄、
橘諸兄だった。彼らは遣唐使として中国から帰国した吉備真備と玄ボウの協力を得て政権を安定させた。
おもしろくないのは藤原四兄弟の遺児たちで、なかでも藤原宇合の長男・広嗣はうとんじられて
太宰府に左遷された。やがて広嗣は反乱軍を組織して挙兵したことにされて、逮捕され処刑された。
広嗣の乱はどの程度まで本気だったのかはかりがたい。
広嗣は死んでも死にきれないほどの恨みを抱いて、死後に怨霊になった。
こういう怨霊はのちの世のものたちが慰撫したところで慰めきれなかった。
★2/18<読書記録>
『修験道の経・講式・和讃・唱言』(宮家準、春秋社、2023)を読了。
修験の行者って何人くらいいるのかとネットをひくと、真言密教派と天台密教派を合計して
約46万人とあった。このうち時代劇風の装束で山野で修業する人は何割ほどか定かではない。
マッチョな雰囲気を漂わせた行者たちを高尾山で見たことがある。
本書では彼らが唱える経や真言などをまとめて解説してあった。ありがたくももったいなく、
これ以上の真実はないと思えることがたくさん書いてあった。
修業者が経典に記されているとおりに修業して自己実現していったら、
日本の仏教界はいまより1万倍は増しになるだろうに、そうはなっていないのが残念だ。
チベット仏教でも僧侶の大半は目先の物欲にとらわれ、ことなかれ主義の日々を送っているようだ。
末法の世だからかもしれない、あるいは信仰とはそういうものだったといえなくもない。1-24-1 682
★2/18<過ぎてゆく日々のこと>
年をとるにしたがって、動くのがおっくうになり怠け癖が助長されていく。
山の家の作り付けの物置が経年劣化して出入り口の扉の枠が腐り、扉も化粧板がはがれて、
カギがかからなくなっている。元気だった時代なら半日ほどかけて修繕するのにと思っても、
身体が動こうとせず、応急処置にブルーシートをガムテで止めたまま、半年余り放置してある。
こうしたなまけぐせは鬱病など心の病にもみられるという。
ここでの問題は、まあ、しかたがないかと思ってしまうところにある。
自分に鞭打つ気になって、ひとつづつ対処していったほうがよさそうだ。
そうじゃないと山の家がゴミ屋敷になってしまう。1-24-1 029
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過ぎてゆく日々のこと
2024-02-25T10:30:00+09:00
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<新着製品> 冬セールのお知らせ、日本翡翠ペンダント3種
★2/21<冬セール>
冬セールを開催します。延期してご迷惑をおかけしていた年に一度のセールを、
2024年2月23〜29日まで開催します。
ホームページ掲載の全製品を5割引、7割引製品を問わず、さらに2割引します。
お申込みには22日発表予定のクーポ...
★2/21<冬セール>
冬セールを開催します。延期してご迷惑をおかけしていた年に一度のセールを、
2024年2月23〜29日まで開催します。
ホームページ掲載の全製品を5割引、7割引製品を問わず、さらに2割引します。
お申込みには22日発表予定のクーポンコードをご記入ください。
システムをレンタルしてのホームページなので、クーポンコードの記入がないと割引価格になりません。
★2/15<新着製品>
「アウトレット鉱物原石/鉱物原石」にルビーやエメラルド、アパタイトにラピスラズリなど、
原石類をまとまりなく掲載しました。
「アウトレット水晶/ルチル&ガーデン水晶」にはルチルクォーツ丸玉も3点、新規掲載しました。
ツイッター用に新しい鉱物標本がほしいといわれて、山の倉庫のコレクションケースから、
ひとまず目についた製品をもってきた結果です。
前後を考えずに持ってきたので、コメントを書くのにたくさんの時間がかかっています。
鉱物標本との出会いは一期一会みたいなところがあって、
心動かされる要素があれば業者としてはとにかく買っておくのが大事、
そうやってたくさんが集まってきた標本ですが、人生も残り少なくなってきたので、
順次放出していこうと思っています。
★2/21<新着製品>
「日本翡翠 丸玉・ペンダント」の「六芒星」に六芒星ペンダントを4点、
「ハート・スター」にハート・ペンダントを1点、スター・ペンダントを5点、
それぞれ新規に掲載しました。
これで日本翡翠小型ペンダントのストックはなくなりました。
たくさんの原石があるのでいくらでも再制作できそうなものですが、
中国の加工工場へ制作依頼するには1デザインにつき最低100個がミニマムロット、
加えて制作費、運賃などの高騰もあって、旧来のようにいきません。
国内制作すればさらに高価になります。
うちがこのホームページを閉じたあと、さらに数年後には
日本翡翠製品は気軽に購入できる製品ではなくなっていきます。1-24-1 267 288 338
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2024-02-22T09:17:14+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 2/05-16 2024
★2/05<過ぎてゆく日々のこと>
隠居する年代になって人に会いたいと思わなくなった。
とくにこの3、4年のコロナウイルス騒動になれてしまって、引きこもり気配が常態になっている。
家にはカミサンがいて居候しているかのように暮らしていると、
それで充分で...
★2/05<過ぎてゆく日々のこと>
隠居する年代になって人に会いたいと思わなくなった。
とくにこの3、4年のコロナウイルス騒動になれてしまって、引きこもり気配が常態になっている。
家にはカミサンがいて居候しているかのように暮らしていると、
それで充分で話相手が欲しいとも思わない。
少年期から20代半ばあたりまでは年中同性の友だちとつるんでいた。
そうやってサル族の一員として群れでの暮らしかたを学んでいたんだろう。
源氏物語風にサカリのついたチンパンジー同様、女の子とつるむことばかり考えていた年代もあった。
自分の意思というよりも本能的衝動だったんだからしかたがない。
それが孫ができるほどの年代になると、他人にチヤホヤされるのが疎ましいこともあって、
巣穴にひきこもるムササビのように居心地良く整えた部屋にひきこもった日々を好むようになっている。
世の中には胸を痛めることがいっぱいあってもどうにかできることではないし、
それらを他人行儀にながめながら、それなりに忙しい日々を送っている。
こういうのもまた本能的な選択なんだろう。1-24-1 349 226
(いま頑張らないと、あんたの人生はそれで終わりという人もいるだろうから、
そういう人には頑張ってほしい)
★2/12<過ぎてゆく日々のこと>
エイリアンが巨大宇宙船でやってきて、代表者に会いたいといったら、誰を選ぶんだろう。
習近平主席、プーチン大統領ではなく、国連の事務総長でもなくて、
やっぱりアメリカの大統領ということになるだろうか。その大統領がトランプだとしたら、
それだけは願い下げにしたい。
個人的にはもっとも嫌いな人物の筆頭にトランプ元大統領がいる。
アメリカが世界の良心で、文明の最先端だと信じていた時代があった。
アメリカへいくと、みんながとても巧みに英語を話す。
ひとりひとりがくっきりと自分の意見をもっている。
それだけで尊敬まなざしを注ぐのに十分だった。
ポパイという雑誌がプロパガンダの先兵となり、アンダーグラウンドの活動状況や、
サブカルチャーについての情報がにぎわっていた時代の話だ。
でも実際にアメリカを旅行してまわるようになると、彼らの英語が巧みなのは当然のことで、
各自が意見を持つのは、そうしないと周囲から捨てられるだけのことで、
おしなべてアメリカ人は相当にシンプルであることに気付いた。
多くの日本人にとって元大統領のような人間がなぜ人気があるのか理解できないところだが、
根底で白人優位主義者で人種差別主義な人たちが、
アメリカが世界の良心であることをやめたがっていて、
自分たちの富を外の国に配りたくないと思っているからなんだろう。
(メキシコのティオティワカン、アメリカ合衆国より1500年ほど古い)
★2/16<鉱物標本>
うちのツイッター用に新しい写真がほしいというので、
鉱物見本としてコレクションしてあった標本を幾種類か持ってきた。
鉱物の写真が必要になる場合に備えて各種鉱物を集めてある。
それとは別に格別お気に入りの標本もある。
けれど、セミリタイアの身ではもう新しい鉱物関連の本は書かないだろうし、
幕が閉じるように人生を終えていくなら、残された標本ケースを前に家族は処理に困るだろう。
ひとつひとつの標本がどれくらいの価値があるかも彼らにはわからない。
鉱物たちがぼくの人生にどれほど多くの彩りを与えてくれたか計り知れない。
大地や地球を舞台に、草や木やいろいろな動物とともに生きているということを
教えてくれたのも鉱物たちだった。
大きな輪の一部として自分があるし、自分のなかに大きな輪の全体が埋もれているということを、
鉱物たちとのコレクションを通じて学んできたように思う。1-24-1 478 487
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過ぎてゆく日々のこと
2024-02-20T08:43:00+09:00
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<新着製品> スモーキークォーツミニ大珠、クンツアイト、テクタイト
★2/13<新着製品>
「天然石大珠/水晶・茶水晶大珠」に山東省産の茶水晶(スモーキークォーツ)から制作した
35mmミニ大珠7点を掲載しました。山東省産の茶水晶は邪気の吸着作用にすぐれていて、
ヒーリング効果が高いことで知られています。
この産地の原石を独...
★2/13<新着製品>
「天然石大珠/水晶・茶水晶大珠」に山東省産の茶水晶(スモーキークォーツ)から制作した
35mmミニ大珠7点を掲載しました。山東省産の茶水晶は邪気の吸着作用にすぐれていて、
ヒーリング効果が高いことで知られています。
この産地の原石を独自に入手、香港の天然石製品製作工場で、大珠に加工してもらいました。
山東省産のスモーキークォーツはたくさんのクラック(ひび割れ)やクラウド(曇り)、
いわゆる石目(カン)が入っています。一部は製品の表面にでて傷になっていますが、
不良品ではありません。実物は写真ほど石目が目立たず、活用する分には気にならないと思います。
大珠(タイシュ)は日本列島独自のヒーリングツールで、
陰陽がひとつに解けあったバランスのいい形をしています。
不安が大きいとき、しばらくの間大珠を握って親指で上下にこすると心配を軽減できます。
ペンダントなどにして身に付けると、運気が増強され、
トラブルの軽減、交遊関係の向上などを期待できます。12-23-1
★2/12<新着製品>
「アウトレット鉱物原石/小型鉱物原石」にブラジル産のクンツアイトとヒデナイト・セットを
3組掲載しました。サムネールサイズの原石標本です。
クンツアイトは比較的入手しやすいのですが、ヒデナイトは希少です。
両者はスポジューメン(リチア輝石)という鉱物に属していて、
明るい藤色をしたものをクンツアイト、透明で明るい緑色したものをヒデナイトといいます。
和名が示すとおり両者は輝石のなかまで、おなじ輝石類のヒスイ輝石(ジェダイト)が
「ナトリウム+アルミニウム+ケイ酸塩」からなるのに対して、
スポジューメンは「リチウム+アルミニウム+ケイ酸塩」からなっています。
両者をともにコレクションすると輝石類が身近になります。
スポジューメンは紫外線に弱い鉱物なので、直射日光に当たらないよう保管します。
売り切れ品があります。近日中に追加します。12-23-1 476
★2/15<新着製品>
「アウトレット鉱物原石/鉱物原石」に雲南産テクタイト・セット5組を新規掲載しました。
テクタイトは巨大隕石の地表への衝突・爆発によって生じる地表物質が
瞬時に溶融・飛散・凝固したもので、インパクト・ガラスともいいます。
地表の大部分はケイ酸からなっているのでテクタイトはオブシディアン(黒曜石)と類似の成分です。
テクタイトには衝突時に地表にあった灰や泥が溶け込んでいるので、
通常は黒色不透明です。モルダバイトやリビア砂漠のリビアングラスは特殊な例です。
ケイ酸は結晶すると石英になり、結晶形の美しいものを水晶とよんでいます。
結晶しないで凝固したケイ酸がオブシディアン(黒曜石)やテクタイト、オパールで、
極微の結晶粒子が体積したものがカルセドニー(玉髄)・メノウです。
テクタイトは極端な例ですが、鉱物は生成される状況を想像すると、いっそう興味深くなります。
テクタイトには天と地と火のパワーが凝集されています。1-24-1 413 420 432
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新着製品更新記録
2024-02-17T08:54:00+09:00
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<スペシャルセールのお知らせ> 水晶クラスター、ターコイス原石
★2/10<スペシャルセールのお知らせ>
スペシャルセールの延期についてはご迷惑をおかけしました。
元気快復いつもながらの毎日を過ごしています。
スペシャルセールは2月23日(金)から29日(木)まで開催予定でいます。
セール期間中は5割引、7割引製品...
★2/10<スペシャルセールのお知らせ>
スペシャルセールの延期についてはご迷惑をおかけしました。
元気快復いつもながらの毎日を過ごしています。
スペシャルセールは2月23日(金)から29日(木)まで開催予定でいます。
セール期間中は5割引、7割引製品もさらに2割引します。
システムの都合上、セールのお申込みはクーポンコードを入力していただかないと2割引になりません。
クーポンコードは後日発表します。年に一度のスペシャルセールですので楽しみにお待ちください。
(写真はピンクヒスイ飛龍)
★2/06<新着製品>
「アウトレット水晶/水晶クラスター」に高品質でサイズの大きな四川省水晶クラスター5点を
新規掲載しました。水晶クラスターは年ごとに値上がりして入手しづらくなっています。
チベット高原の外縁部に相当する四川省産の四川省産水晶は地質学的にも興味深く、
スーチョワン・クォーツ(四川省産水晶)の愛称で親しまれています。
この土地柄は世界地図を見るとわかるように、ヒマラヤ山脈と地つづきの高原地帯、
膨大な量の石灰岩からなるカルスト台地。ここで育った水晶は清冽な地下水の影響が大きく、
ことのほか浄化力がすぐれています。
土地を清め家族に和合をもたらしてくれる一家の守りとなってくれる水晶です。
1-24-1 091 082 076 051
★2/10<新着製品>
「アウトレット鉱物原石/小型鉱物原石」に、アメリカ、アリゾナ州、スリーピング・ビューティ鉱山
のジェムグレードのターコイス原石を9点、新規掲載しました。
20年ほど前に仕入れた原石です。
外皮をみると採掘されたままの状態で、含浸処理されていないことがわかります。
いまとなっては貴重な鉱物標本です。
アリゾナ州のターコイスは有史以前から中米のマヤ文明との交易に使われていました。
古代には色彩はパワーの表現であり、パワーそのものと考えられていました。
この感性はいまも私たちの心の内にあって、美しい色合いを見ると幸せな気分になれます。
ターコイスの水色は大地に秘蔵された天空のパワーそのもの。
ターコイスがあるとネガティブな気持ちが払拭されます。自分の殻を厚着していたことに気付けます。
12-23-1 152 161 184
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新着製品更新記録
2024-02-15T09:14:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 2/05-10 2024
★2/07<過ぎてゆく日々のこと>
峠をこえるつもりで道に迷った旅人が、夕闇がせまるなか、
このま隠れに昔風の農家のどっしりとした黒い瓦葺きの屋根を目にした。
旅人は助かったと思い、15分ほどかけて農家にたどり着いた。
老人がひとりいて、ここは忘れられた...
★2/07<過ぎてゆく日々のこと>
峠をこえるつもりで道に迷った旅人が、夕闇がせまるなか、
このま隠れに昔風の農家のどっしりとした黒い瓦葺きの屋根を目にした。
旅人は助かったと思い、15分ほどかけて農家にたどり着いた。
老人がひとりいて、ここは忘れられた図書館だといった。
たくさんの本がいろいろなつてでここに送られてくるのだが、
訪ねてくる者はいないから本はただ書架に飾られるだけで忘れられていく。
老人は彼に夕食をあてがい寝所をしめした。
あんたにはこういう話は聞かせたくないのだが、ここに来て食事をとった者は、
本の管理人になり、彼もまた世間から忘れられていく、と老人はいった。
翌朝には老人はいなかった。旅人ひとりが残されていて、彼は自分が誰であったかを忘れ、
訪ねる者もいない図書館をまもっていった。
あれから何年になるのか、きょうこうしてあんたのような旅人がここを訪ねてくれて
わしの役目は終わったようだ、と老人はいった。1-24 017
★2/10<過ぎてゆく日々のこと>
積雪するほどに雪が降って山の家の隣家の庭の大きな松の太い枝が折れた。
隣家は以前はときおり町から人がきていた。好き勝手にふるまうので村人から嫌われていた。
田舎のキャンプ場でなら何をやっても許されると考えている人たちがいる。
あるいは散歩に連れてきた犬の糞の後始末をしない人たちのように、彼らは自分の利益以外は考えない。
ともかくもいまでは空き家同然の家の松の太い枝が雪の重みで折れた。
植林して放置された木や手入れされない庭の木はみんな弱っているように思う。
そういうところに耐えがたいほどの雪が降ると、木は痛いといわず、悲しいともいわず、
重みに耐えられなければ弱いところから枝が折れるにまかせるしかない。
数十年の生命の集積が一晩の雪で無効になるのを気の毒に思う。
何年かすると、木は枝葉の向きを整えて、痛んだ箇所をかばってバランスを整えていく。
★2/05<過ぎてゆく日々のこと>
山の家には仏壇があって両親の位牌が入っている。紀伊半島の山奥の旦那寺には墓もある。
自分には縁のない土地と思っているし、僧侶を敬う気になれない。
自分はあえて分類するならインドの後期密教の仏教徒&ヒンドウー教徒で、
霊は輪廻していくから墓や位牌はいらないとする教えを好んでいる。
位牌はともかく、墓のような暗くて狭くて冷たい
陰険な場所に、間違っても閉じ込められたくない。けれど教義の仏教は世俗の仏教と同じではない。
仏壇があるんだから本尊に敬意をあらわし、父母が転生しているなら、
再生先で幸福に暮らしているよう願って、山の家に行ったときは灯明をともし、
線香と水をささげ、般若心経を1、2巻読んで、世俗の仏教徒のふりをする。
日によってはサンスクリット語その他の多言語の般若心経CDをかけることもある。
ちなみに般若心経は後期密教の教えで、世俗のことごとくのことはすべからく自分の思い込みであり、
そこから離れないと悟りは得られないということを説法している。
この記事を書いている間に雪が降りだして、テレビのニュースでは大雪になるといっている。
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2024-02-13T09:45:00+09:00
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<新着製品> ローズクォーツ結晶、翡翠ヒキュウ、ダイオプサイド
★2/03<新着製品>
「アウトレット水晶/ローズクォーツ」にブラジル産ローズクォーツの小さなクラスター(群晶)
5点を新規掲載しました。
ローズクォーツは水晶と同じ成分であっても結晶形が育つことがまれな鉱物で、
通常は岩塊状で産出します。薔薇石英とよ...
★2/03<新着製品>
「アウトレット水晶/ローズクォーツ」にブラジル産ローズクォーツの小さなクラスター(群晶)
5点を新規掲載しました。
ローズクォーツは水晶と同じ成分であっても結晶形が育つことがまれな鉱物で、
通常は岩塊状で産出します。薔薇石英とよばれてきました。
水晶に含まれる微量の鉄分が結晶の成長を阻害すると考えられています。
同時に発色成分になってもいます。
ローズクォーツのクラスターは1〜2cmのものが多く、
それ以上に大きなクラスターはめったの産出しません。
約3cm角の透明プラスチックケース「サムネールボックス」に納めてお送りします。
小さいけれど貴重な鉱物標本です。 3が売り切れ150-164 1-24-1 132 147
★2/04<新着製品>
「アウトレット天然石加工品/仏像・龍・神獣」にミャンマー産翡翠ヒキュウを6ペア、
新規掲載しました。ヒキュウ(豼貅)は天帝の宮殿のヒョウに似たペットだといわれています。
金銀財宝に目がなく、オスが集めてきてはメスが蓄える、
そんなふうだったので宮殿の財宝は増えるばかりだったとか、
これにあやかってヒキュウの彫像を可愛がると、お金に不自由しなくなると伝えられてきました。
(ミャンマー産翡翠ヒキュウ6ペアは売り切れました)
★2/03<新着製品>
「アウトレット鉱物原石/小型鉱物原石」にダイオプサイド2種セットを2点、新規掲載しました。
黄色系のものカナダ産、産出がまれで、見掛ける機会は多くありません。
緑系はブラジル産、透明度の高いものはルースにカットされます。
ダイオプサイド(透輝石)は輝石の仲間で、
同じ輝石類のヒスイ輝石(ジェダイト)が「ナトリウム+アルミニウム+ケイ酸塩」からなるのに
対して主成分は「カルシウム+マグネシウム+鉄+ケイ酸塩」からなっています。
クロムが微量混ざると緑色に発色してクロムダイオプサイドとよばれています。
インド産で4条の光芒がでるスターダイオプサイドも同じダイオプサイドの仲間です。
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新着製品更新記録
2024-02-10T08:39:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 2/03−05 2024
★2/03<過ぎてゆく日々のこと>
「呪い返しのブレスを作る」という夢を見た。
ねたみ、そねみ、暴言、など実際に暴力行為はなくても、
パワーハラスメントやセクシャルハラスメント的な攻撃はあるし、
相手が無神経であるがゆえの言葉の投げ掛けに傷を負うことも...
★2/03<過ぎてゆく日々のこと>
「呪い返しのブレスを作る」という夢を見た。
ねたみ、そねみ、暴言、など実際に暴力行為はなくても、
パワーハラスメントやセクシャルハラスメント的な攻撃はあるし、
相手が無神経であるがゆえの言葉の投げ掛けに傷を負うこともある。
破裂寸前のストレスをかかえた中高年が野放しになっていることもあって、
満員電車ではちょっとぶつかっただけで蹴り返されたりするし、
スーパーマーケットではささいなことでからまれたりする。
中世ではこうした言動の背後に邪(よこしま)な者どもの存在を見てきた。
未浄化霊や餓鬼も含めて邪な者どもの視線は「邪眼」とよばれて、
多種多様な邪眼除けのお守りが世界中で作られてきた。
現代風に邪眼は迷信だと割り切っても、他者からの中傷が耳に入れば気分がよくない。
場合によってはトラウマとして残る。
「呪い返しのお守り」を手に「私は守られている」との思いを重ねるなら、
自分を精神的にプロテクトするのにやくだつだろう。
★2/04<過ぎてゆく日々のこと>
2階の窓の外の冬枯れしたカエデの枝に5、6羽のシジュウガラがきている。
目まぐるしいまでに動きが早くて、あの小さな身体の付け足しのような頭のどこに、羽ばたいたり、
枝に衝突しないよう距離をはかるシステムが蓄えられているのだろう。
シジュウガラに限らず、メジロやウグイスの素早さを目に止めるごとに驚いている。
昨日までとはうってかわって寒気が戻ってきている。
布団から出るのが嫌で、2階と1階のエアコンをつけて、布団に戻った。
居間には処分する古本がダンボール箱に3箱積んだままになっている。
身障者を雇用している古書店が町にあって、電話予約すれば引取りにきてくれるのだけれど、
原始人的感性には電話したり、予約したりがおっくうでならない。
そうやってあっという間に2−3ヶ月が経っていく
窓のそとのシジュウガラは先程までとは違った群れがやってきて、
同じようにいそがしげに梢の間を飛び跳ねている。
彼らとは同じ生命をわけあっているという気がしてくる。
★2/05<過ぎてゆく日々のこと>
本を読みたいと思わない日がある。山の家の自室の一面は窓をふさいで本棚が占拠していて、
神話伝説や人類史、シャーマニズムなど、好みの本がならべてあるのに、
読みたい本を手にとる意欲がわかないのはへんなものだ。
小学生のころ学年ごとの月刊誌があって本を読む楽しさをそこで覚えた。
とくに付録についてくる海外小説のダイジェストは空想を広げる能力を養ってくれた。
本を開く。大部の小説であろうと、インドの薄い聖者伝であろうと内容をとわない。
なにがしか興味を惹く要素があって行(ぎょう)を追う。
そこには知らなかったことが凝集されている。
小さな手漕ぎのボートで大海に乗り出していくような、
おんぼろの乗り合いバスに乗って砂漠を旅していくような楽しみがある。
著者が数か月か、または何年もかけて仕上げた本には記された情報以上の力があって、
そうした本との出会いが嬉しい。1-24-1 232
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過ぎてゆく日々のこと
2024-02-06T13:03:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 1/25−2/02 2024
★1/25<読書記録>
『新編西蔵漂泊』(江本嘉伸、ヤマケイ文庫、2017)を読了。
サブタイトルに「チベットに潜入した十人の日本人」とある。
すっかりと体調が壊れてしまって14日以降伏せったままだった。
それでもこの3日ほど本が読めるようになって、起きてい...
★1/25<読書記録>
『新編西蔵漂泊』(江本嘉伸、ヤマケイ文庫、2017)を読了。
サブタイトルに「チベットに潜入した十人の日本人」とある。
すっかりと体調が壊れてしまって14日以降伏せったままだった。
それでもこの3日ほど本が読めるようになって、起きている間は読書していた。
明治から大正にかけての時代と第二次世界大戦末期の時代、
鎖国をつづける国チベットに国賓待遇で留学したり、潜入したりした日本人が都合十名いた。
求法の僧やヒッピー風の放浪者、訓練を受けたスパイと、目的や職種もさまざまだったし、
なかには音信不通になった者もいた。本書ではこの十名に対して年代順に伝記が並んでいる。
チベット潜入記というと河口慧海のみが有名で他は忘れられがちになっているが、
十人十色の個性の豊かさに驚嘆することしきりだった。
1世紀ほど前にチベットに潜入した日本人にふれるのは、今回はもう十分な気持ちでいる。
木村肥佐生という人の単行本までは行きつけなかった。いつか彼の足跡を追う日が来るといい。
★1/29<読書記録>
世俗のことにうとい。世間のニュースはないかのごときふうに暮らしている。
ネパールのファンであっても、彼のクニの人たちの政治信条とか民族の多様性、
カーストの構造などについて、あまり考えたことがない。
20年ほど前、首都カトマンズで10名ほどの王室ファミリーがひとまとめに銃撃され殺された。
同じ時期マオイストを名乗る反政府組織が国内を暴れまわった。
2008年には王制が廃止された。それぞれの事件がどういうふうにつながっていたのか、
考えることもなく時間が経った。
積み重ねた本の底に埋もれていた『ネパール王制解体・国王と民衆の確執が生んだマオイスト』
(小倉清子、NHKブックス、2007)を出してきて通読した。
読み終えてそういうことだったのかと納得した。
王はいなくなり、社会の底辺から選出された議員が登場しても、
古くからの因習や家族主義は解消しない、上が下を搾取する構造も消えていかない。
そうやって2015年に大きな地震がカトマンズを襲った。
政治家たちが我田引水にのみ汲々とする構図は消えていかないようだ。
(ハヌマンドガ、旧王宮の入り口)
★2/02<過ぎてゆく日々のこと>
梅の花が咲き始める季節になると、冬と春の間で気持ちが揺れる。
冬の枝から春の枝へ手を延ばしたテナガザルが両方の枝を手放したくない思いに
かられるのに似ているんだろう。
目覚めると繭のなかの居心地よさに陶然として布団からでたくない。
かといっていつまでも惰情にしがみついてるてわけにもいかない。
洗顔してコーヒーを淹れるころには頭のなかで今日の予定が組み上がっている。
窓を開けて眼下の河川の工事の進捗状況を眺めると、
風に春の気配がして、梅の花を見に行く季節がきたのだと思う。
去っていく冬への愛惜がひとしおで、陰の季節を慕う思いに寂しさがつのる。
去年もそういうふうにして春を迎えた。雪国で育ち雪国で老いていった良寛も、
冬が嫌いなだけではなかったんんだろう。1-24-1 233
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2024-02-03T11:12:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 1/15−1/23 2024
★1/15<読書記録>
『西域探検の世紀』(金子民雄、岩波新書、2002)を読了。
インドを植民地化したイリギスはヒマラヤ山脈を越えた北へと触手を伸ばしていく。
同じ時期南下してきたロシアと、東の方から勢力を伸ばしてきた中国とが
西域(中央アジア)の覇権争...
★1/15<読書記録>
『西域探検の世紀』(金子民雄、岩波新書、2002)を読了。
インドを植民地化したイリギスはヒマラヤ山脈を越えた北へと触手を伸ばしていく。
同じ時期南下してきたロシアと、東の方から勢力を伸ばしてきた中国とが
西域(中央アジア)の覇権争いを繰りひろげる。
グレイト・ゲームと呼ばれる3国による駆け引きを背景に、
西欧にも中国にも白地図同然だった土地への探検ラッシュが始まる
。20世紀初めの出来事で、これによって仏教東漸(とうぜん)の道が明らかになり、
滅亡したシルクロードの国々が発掘されていった。
いまになってよくわかるということが多々ある。20年前にわかっていればよかったのにと思う反面、
知らないまま過ごすより知ったほうがはるかにましとも思う。
たぶん平均的な日本人よりたくさんチベットや中央アジア(西域)に関心を抱いてきた。
なのにいまもって頭の中の世界地図と地図帳の中央アジアが一致していない。
インド・ネパールの北方にヒマラヤ山脈がある。向こう側がチベット高原で大雑把には、
チベット高原は北側を崑崙山脈で区切られ、さらに北、タリム盆地(タクラマカン砂漠)を
南北に挟んで、シルクロードの国々があった。
いまでは新疆ウイグル自治区とされ、チベット同様中国政府の弾圧にあえいでいる。
(写真はチベット、ラサ郊外)
★12/25<過ぎてゆく日々のこと>
新著『三部作・高尾山麓異界交遊録』の電子出版は人頼みであっけないほど簡単だったので、
9年間書きためたフェイスブック&ブログも適宜ダイジェストして、
本にしたらおもしろかろうと思ってみる。
けれど著名な坊主や作家ではないし、瞑想の専門家でもないのに神秘主義関連の原稿をつらねても、
お金をはらう人がいるとは思えない。
あるいはアナイス・ニンのように文学趣味の美人が変わった性癖を披露するわけでもないので、
電子出版するのは簡単でも読む人はいないだろう。
湖に投げた小石から波紋が湖の全体に広がっていくように、自分が原稿を書くことで、
どこかでだれか、あるいは未来のいつか、その波紋にふれる人がいるだろうことを思いやる。
瞑想すればだれもが摩訶不思議な体験ができるわけではないし、
瞑想ごっこを気負っても悟りに近付けるわけではない。
★1/23<過ぎてゆく日々のこと>
夜半に机の上の握り拳大の仏像が光っているのにきづいた。
光線を反射しているのではなく、内側から輝いていた。
ぼうぼうと燃えているようでまばゆく仏像のかたちを見極められないほどだった。
燃え盛るようすはいよいよ激しく、炎が房になって踊った。
けれど熱があるわけではなく、燃え盛るように輝いているのだった。
光が測りがたいほどの仏像だから無量光如来と思ってみた。
机の背後に身の丈ほどの本箱があって最上段に仏像が陳列してある。
そこにいまも盛んに輝く仏像をおいた。
本箱の最上段に仏像を飾ってないから、一連のできごとは夢だった。
あとになって忘れることがないように無量光如来と書いたメモを仏像の底に敷いた。
それでもきっと忘れるんだろうから、そのときは仕方がない。
そういう出来事があったのを思い出したのは2日ほど後のことだった。
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過ぎてゆく日々のこと
2024-01-29T08:43:00+09:00
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<瞑想について>のまとめ 10−12 1/26 2024
★1/07<瞑想について・10>
毎日を淡々と暮らす。今日食べられる食料があり、風雪をしのげる家があればそれでよしとする。
淡々と暮らして、心の奥のほうに大きな世界とつながっている自分を見ることができるなら、
幸も不幸も遠ざけて、今ある自分に満ち足りてい...
★1/07<瞑想について・10>
毎日を淡々と暮らす。今日食べられる食料があり、風雪をしのげる家があればそれでよしとする。
淡々と暮らして、心の奥のほうに大きな世界とつながっている自分を見ることができるなら、
幸も不幸も遠ざけて、今ある自分に満ち足りていられる。
いまに満ちるのは狩猟採集民の生き方のようだ。縄文人風でもある。
彼らは備蓄できるほど食料に恵まれていなかった。飢餓の季節にはそれを仕方がないこととした。
大量消費と大量生産の社会では政治と経済がぐるになって、メディアを洗脳の道具に使い、
明日にこそゆるぎない幸福があるといいつのる。
今に満足するのは敗者の思想であり、落伍者の生き方のように私たちは思いこまされている。
たぶん違う。
ときおりきく政治家たちのように高級料亭なんぞにいって、
一食何万円かの料理を並べてそれを自分たちの出世の証しと思うなら、それは狂人・愚者の思考で、
そんな人たちを人生の見本にすべきではない。良寛を思うとそんなふうに感じる。
(1-24-1 132 147 156 ローズクォーツ結晶。ローズクォーツは結晶を大きく成長させにくい
鉱物。何本もの不揃いなポイントが集ってクラスターを形成している)
★ 1/13<瞑想について・11>
パワーストーンのパワー効果にひかれてやってきても、
ちょっとしたご利益以上のものを体験できずに去っていく人が多い。
売り手自体のパワーについての知識が浅かったりすると、聞きかじりを並べているだけで、
何を言っているのかわかっていない場合もある。
精神世界は体験を深めていくことで味わいも深まっていく世界だから、
言葉の甘さに惹かれて首をつっこんでも、自分でそれを成長させていかないと、
低いレベルにとどまってやがては飽きてしまう。
せっかく門が開かれているのに、入り口で逡巡して引き返すことになる。
禅の言葉はきざったらしいのが多いけれど「聖胎長養(しょうたいちょうよう)」という言葉がある。
聖なる種子を宿したら長い期間かけて養っていく。
石たちのパワーに触れて、存在の背後にある大きな力を感じたら、それを悟りの胎児とみなして、
神秘への知識や呼吸法瞑想法の養分を与えて、何年もかけて養っていく。
やがて大きな実りがえられる。
頓悟と漸悟(ぜんご)という考え方もあって、なにかをきっかけにズバッと悟るのが頓悟、
めくるめく神秘的体験はないけれど、長い期間をかけてじわじわと悟っていくのが漸悟。
良寛の生き方は後者だったようだ。
★ 1/14<瞑想について・12>
近所の寺のお気に入りの陽溜りにでかけて、庭石にもたれて空と山を見た。
わずかの間稜線上の空に視線をとどめるだけで透明度と青味が増して、輝きわたるガラス板に変じる。
そうやって頂き近くの冬枯れした木々が黄金色に染まるのを見た。
空の青さの補色残像が木々に重なるんだろう、
山が金色に輝くのは仏典が説く別世界に触れるようでありがたかった。
青空を見上げると光の虫が踊るのを見られる。
陽光に目をすがめると、睫の周囲で光線が分光されてアイリス・アゲートを眺めるのに似た
たくさんのちいさい虹を見られる。眼球を押すなら幾つもの光の輪があぶくとなってわきあがる。
これらは目の機能ゆえの錯覚視なんだろうけれど、
東洋の瞑想法にはこれらを利用して意識を変性させる技法がある。
後期密教ではここから神秘的世界に入っていくことになっている。
子供の頃には眠ろうと目を閉じる水晶球のような光の玉が幾つもあらわれて、
そのひとつに自分が包まれて遠くへ運ばれていくのをみた。
運ばれていった先に神仙たちの学校があったかもしれない。
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日本翡翠情報センター
2024-01-27T09:06:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 1/10−13 2024
★1/10<過ぎてゆく日々のこと>
宮沢賢治がいう「みんなの幸せを探しにいく」ということについて、
この冬になってからずーっと考えている。
ひとまずは衣食住足りて、重い病気もなく、家族が元気であるなら、
なにかの折にふと感じる充足感が「幸せ」というもの...
★1/10<過ぎてゆく日々のこと>
宮沢賢治がいう「みんなの幸せを探しにいく」ということについて、
この冬になってからずーっと考えている。
ひとまずは衣食住足りて、重い病気もなく、家族が元気であるなら、
なにかの折にふと感じる充足感が「幸せ」というものなんだろう。
その感覚は刹那的で永続するものではない。
それに対して「人類みんなの幸せ」は、争いがなく飢餓もない世界を示していて、
人類の目標のように思いなされている。
電子書籍版『3部作・高尾山麓異界交遊録』は、これまでの単行本に比べるとページ数が少ない。
もう一話足して『4部作』にしてから紙の本でオンデマンド印刷できるようにしたいと考えている。
4話目ではメギツネ茜の妹の初雪とオオカミ遣いの青年ヒロが登場する。
オオカミは絶滅したニホンオオカミの霊体で、修験行者のヒロはオオカミを守護霊に除霊する。
初雪は宮沢賢治のファンで、賢治がいう如来の慈悲とは何かを探している。
如来の慈悲が実現する世界が「人類みんなの幸せ」なんだから、なかなかに大きなテーマだ。
仏教徒だけに通じて信徒だけを救うのであれば、それは慈悲ではないだろうし、
中国軍に虐待されるチベット人の苦しみのどこに如来の慈悲があるのかよくわからない。
さきの能登半島の地震だって「如来は何をしてるんだ?」と問い返すこともできる。
こうした現実と如来の慈悲をどう折り合いをつけていけばいいんだろう。
★1/11<過ぎてゆく日々のこと>
正月は終わったばかり。本来であれば毎日なにがしか行事が列島にあって、
正月の陽気も残っているのに、今年は正月のはなやぎを味わうことなく終わってしまった。
能登半島の地震は日を追うにつれて惨状が克明になり、
驚きよりも悲惨さに胸ふさがれる思いが強くなっていった。
旅客機が1機全焼したのに、幸い旅客に怪我がなかったとみるや、さっさと無視されもした。
メディアは悲劇がないと盛り上がらないから仕方がない。
こうしたメディアのドライさを目の当たりにすると、
目まぐるしく消費されていくニュースについて考えてしまう。
ここでは振りかえる暇もなければ、悲しいニュースにひたったり嬉しいニュースを
喜んだりする余裕もない、濁流にのまれまいとする小魚さながらに時間の激流にあがらって
日々がすぎていく。
★1/13<読書記録>
『秘密の国西蔵遊国』(青木文教、中公文庫、1990)を読了。原本の出版は大正9年。
『天路の旅人』(沢木耕太郎、新潮社、2022)に触れてから、
西蔵ブームのピークがふたつあったことに気付いて、本書を出してきた。
日清戦争(1894−1895)、日露戦争(1904−1905)とふたつの戦争に勝利したことで
日本はアジア諸国に知られる国になった。
日本の仏教関係者のなかには仏典が原語で温存された国チベットに目をむける者がでてきた。
鎖国をつづけるチベットに潜入した河口慧海(1866-1945)や
浄土真宗本願寺派の法主大谷光瑞らがそれで、後者は中央アジアへ探検隊を派遣した。
本書の著者・青木文教は大谷光瑞に命ぜられてチベットの首都ラサへ交換留学生としてでかけ、
現地で3年過ごした。大正元年にインドのダージリンに到着、
大正5年(1916)に戻るまでのチベット・インドの滞在の記録が本書で、
貴族の師弟なみの厚遇を受けたことが本書からうかがえる。
彼は西欧文化の洗礼を受けていて、英語にも堪能、本書は文化人類学者の記録を読むようだった。
漢文調の美文で著者撮影の写真も多数納められていて読み応えがあった。
もうひとつの西蔵ブームは満州建国とリンクしていて、満州より西に位置する中央アジアに
ついての情報収集のために特別に訓練したスパイを送りこんだことにある。
『天路の旅人』の西川一三や同僚の木村肥佐生の『チベット潜行十年』(中公文庫)などが該当する。
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過ぎてゆく日々のこと
2024-01-26T09:44:00+09:00
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<スペシャルセールの延期>
<スペシャルセールの延期> 申し訳ないのですが、体調不良につき、1月20日から開催予定のスペシャルセールは、しばらくの間延期させてください。冬季休業も1月31日まで延長します。こういうことは滅多に起きないのですがやむを得ないことのようです。元気を快復...
<スペシャルセールの延期> 申し訳ないのですが、体調不良につき、1月20日から開催予定のスペシャルセールは、しばらくの間延期させてください。冬季休業も1月31日まで延長します。こういうことは滅多に起きないのですがやむを得ないことのようです。元気を快復したらあらためてスペシャルセール開催のお知らせをお送りします。
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スペシャルセールのお知らせ 1月20日から31日まで
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1月19日まで冬季休業中です。
休業明けの20日(土曜)から31日(水曜)までスペシャルセールを開催します。
セール期間中は5割引、7割引製品もさらに2割引します。
システムの都合上、セールのお申込みはクーポンコードを...
<スペシャルセールのお知らせ>
1月19日まで冬季休業中です。
休業明けの20日(土曜)から31日(水曜)までスペシャルセールを開催します。
セール期間中は5割引、7割引製品もさらに2割引します。
システムの都合上、セールのお申込みはクーポンコードを入力していただかないと2割引になりません。
クーポンコードは19日に発表予定でいます。
年に一度のスペシャルセールですので楽しみにお待ちください。
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 1/04-06 2024
★ 1/04<過ぎてゆく日々のこと>
淡水パールのビーズがストックボックスに1箱あまっている。
ストックボックスはお正月用の小型みかん箱よりひとまわり大きい。
ホンコンのジュエリーショーに通っていたころ、パールの妖しさに魅せられて、
淡水パールなら手がだ...
★ 1/04<過ぎてゆく日々のこと>
淡水パールのビーズがストックボックスに1箱あまっている。
ストックボックスはお正月用の小型みかん箱よりひとまわり大きい。
ホンコンのジュエリーショーに通っていたころ、パールの妖しさに魅せられて、
淡水パールなら手がだせる値段だったので、あとさき考えずに仕入れたものがそのまま残っている。
これも売らねばと市場価格を検索すると製品の多様さに驚いてしまう。
一昔前には模造真珠とよばれていたものが、品質向上してマザーオブパールとかコットンパール、
ガラスパールなどと安価にでまわっている。
パールエッセンスなる液体を重ね塗りすると、たちまち本物をしのぐほどのパールになるらしい。
海の養殖真珠は母貝の名をとってアコヤパールとよぶとちょっとツウらしい。
おもに中国の湖でイケチョウガイという母貝を使っての養殖が淡水パール(湖水パールともいう)。
後者は前者より貝が大きく、ひとつの貝で多数の真珠が採れるので価格が安い。
おおまかに市場価格をチェックしてその半額でクリアランスセールすれば、
お客さんは得な買い物をしたと思うだろう。12-23-1
★ 1/05<読書記録>
『賃金の日本史・仕事と暮らしの1500年』(高島正憲、吉川弘文館、2023) を通読。
このところこうした歴史書が書店で平積されているのを見て、おもしろそうだと思い買ってくるのだが、
期待外れが多く読みかけてやめてしまう。
本書もまたデータ分析の困難さなどシロウトが読んでおもしろくない記事が多かった。
たとえば藤原京や平城京の時代、現代の金銭に換算すると下級役人の年棒はどれくらいだったかとか、
建築に従事する職人たちの衣食住など、推測でいいからおおよそのことが知りたいのだけれど、
期待とは違う内容だった。貨幣の誕生とか、奈良時代の写経事業で働く下級役人の給料事情とか、
興味をひく記事がいくらかあった。
飛鳥・奈良・平安時代の平民たちの暮らしぶりや精神世界の構造をもっと知りたいと思っている。
たとえば古墳を築造する職人たちはある程度組織化されていて、
仕事を請け負っては各地を移動していったらしい。
職場の近くで彼らは臨時の村を形成した。どんなふうだったのか、想像するのが難しい。
★ 1/06<読書記録>
『天路の旅人』(沢木耕太郎、新潮社、2022)を読了。日本の古代史の本と併読しながら通読した。
第二次世界大戦の終りごろ中央アジアの情報収集のために派遣された日本人スパイに
西川一三(かずみ)という男性がいて、彼は終戦後も帰国しないで、
蒙古人のラマ僧に扮して青海省からチベット、インドなどを旅してまわった。
帰国後に『秘境西域八年の潜行』という本を著して偉業が知られるようになった。
本書は西川一三に長期間にわたってインタビューし、
『秘境西域八年の潜行』を追体験するような形でまとめられている。
西域探検にはスヴェン・ヘディン(1865-1952)や河口慧海 (1866-1945)のような大先輩がいる。
若かったころに秘境チベットや西域、シャンバラにあこがれて何冊もの探検記を読んだ。
『秘境西域八年の潜行』もそのころに読んだ記憶がある。
インド後期密教(チベット密教)に関心が向いて秘境探検ものを忘れているが、
『世界の秘境』という雑誌がいまでも倉庫の奥のほうに埋もれているはずだ。
著者は本書のために長の年月を費やし、
西川一三の冒険よりも彼の人となりを描きたかったと書いている。
(インド・ネパールの写真がたくさんある、スキャンしておくといいと思いながら年月が経っている)
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過ぎてゆく日々のこと
2024-01-10T20:15:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 12/30-31 2023
★12/30<過ぎてゆく日々のこと>
今の季節、山の家では前の山の稜線が邪魔して昼近くまで陽が庭に入らない。
思い立って人気のない近くの寺に日光浴にでかけた。
またとないほど「気」がいい場所で、裏山が屏風のごとくにそびえ、東に狭い谷を一望できる。
陽射は...
★12/30<過ぎてゆく日々のこと>
今の季節、山の家では前の山の稜線が邪魔して昼近くまで陽が庭に入らない。
思い立って人気のない近くの寺に日光浴にでかけた。
またとないほど「気」がいい場所で、裏山が屏風のごとくにそびえ、東に狭い谷を一望できる。
陽射はおしげもなく降り注ぎ、冬のインドかネパールにいる気分になれる。
本殿にあがる木の階段に腰掛けて本を読んだ。
寺は裏の斜面が墓地に造成してあってその上に眺めのいい場所がある。
墓地を横目にじゃり道を上って20分ほどを過ごして帰った。
その夜、布団にはいって目を閉じると、途端に3人ほどの中年男の顔が浮かんだ。
さては霊を拾ってきたのかと思う。
燃やして灰になった遺骨に霊は居着きようがないのだが、世俗の仏教と、論理的な仏教は同じではない。
横たわったままで般若心経を2巻となえて、成仏したいんなら坊主を頼るべきで、
おれのところに来ても役立てないと言ってやった。それっきり彼らの気配が消えた。
深層心理学的戯言であったかもしれない。
自分が死んだらたとえ遺骨のひとかけらでも墓にいれるのはごめんこうむりたい。
狭いし暗いし、湿気っぽいし、夏暑く冬寒いしで、いいことなんてひとつもない。(11-23-2 239)。
★12/30<過ぎてゆく日々のこと>
最寄りの書店にでかけては本を買いつづけている。ネットがなかったころの勢いに戻ったかのようだ。
書店のレジに本を運び、その都度本を買っている間は死なないだろうと思う。
図書館のような公共施設が苦手で、必要と思える本はとにかく買ってきた、
古書店巡りをして本を探すのは仕事の一環だったが、
そのうち必要になるだろうと思える本はとにかく買っておいた。
そのせいで山の家は会社の倉庫というより個人的な図書館のごとくになっている。
チョッキンの一冊は『洞窟壁画考』(五十嵐ジャンヌ、青土社、2023)という。
ニューエイジがにぎやかだったころ、青土社は好きな出版社だった。
洞窟壁画は旧石器時代のスペインやフランスのもので、人類の信仰が形として残されている貴重な
文化遺産だ。このところアジア原理主義者のように西欧と東洋を切り離して考えるようになっているが、
2万年戻れば人類はひとつのように思える。
もう一冊『賃金の日本史・仕事と暮らしの1500年』(高島正憲、吉川弘文館、2023)も興味深い。
奈良時代の貴族の人口を知ると、飛鳥・奈良時代が具体性を帯びる。
同様に古代のモノの値段に関心を抱いてきた。それを教えてくれる好著といえそうだ。
買っても思い違いというのもあるので、読んでみるまでわからない。
『修験道の経・講式・和讃・唱言』(宮家準、春秋社、2023)は棚に並べてあった。
背表紙を見ただけでドキドキした。12-23-1 338 白いシクラメン
★12/31<過ぎてゆく日々のこと>
ちょっとした打ち合わせがあって、最寄り書店に隣接したコーヒーショップに1時間半ほどいた。
その間、ずーっと居つづける人が何人かいて、いまでも喫茶店に長居する人がいることに驚いた。
ひとりの老人は80歳過ぎているようだった。
かれはぼくらの隣の席にいて、スパゲッティを注文し、過剰なまでに粉チーズをかけてたいらげると、
テーブルに本を置いて読書しはじめた。粉チーズを山盛りかけようと、
80歳の老人が喫茶店で読書しようと非難するつもりはない。興味深げに観察しただけだ。
彼は若いころには新宿の風月堂でアイスココアなど注文して長居するのが趣味だったかもしれない。
老いたいま家ではひとり静かに読書できないかもしれないし、
家にひとりでいるのが寂しくて町にでてきているのかもしれなかった。
愛人を待っているふうにはみえなかったし、マンウォッチングが好みのようでもなかったので、
平日の午後に書店に隣接したコーヒーショップで読書することに安らぎをおぼえるタイプ
だったんだろう。香港ではガビチョウを入れた鳥籠を持って公園に集う老人が何人もいる。
12-23-1 333
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2024-01-05T09:43:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 12/25-1/03 2023-24
★1/03<過ぎてゆく日々のこと>
正月元旦は能登の地震、2日は羽田空港での旅客機炎上がつづいた。
気持ちはなだらかにならず正月気分は霧散してしまった。
能登はめいっぱい暗かった青春のはじめに一人旅した土地だった。
海岸に打ち寄せる波が泡となり、吹きす...
★1/03<過ぎてゆく日々のこと>
正月元旦は能登の地震、2日は羽田空港での旅客機炎上がつづいた。
気持ちはなだらかにならず正月気分は霧散してしまった。
能登はめいっぱい暗かった青春のはじめに一人旅した土地だった。
海岸に打ち寄せる波が泡となり、吹きすさぶ風に運ばれて黒い防風林に吹きつけていた。
空は曇って重くモノトーンのなかをすさんだ気持ちのまま歩いた。
能登半島の付け根のほうのユースホステルに泊まった。
古びた寺で背中にこぶがある寺男が正月の雑煮を運んでくれた。
本堂に布団をひいて仏壇の前で寝かされた。
親不知という名前に引かれて糸魚川をたずねた。海岸にそった高速道路のない時代だった。
道路から波打ち際へ滑りおりるつもりが崖が堅く、ビルの5階分ほどをころげおちて、
腕を切って血が流れた。道路によじのぼって歩いた。
軽トラがとまって助手席の女性が「どうしたの?」って聞いてくれた。
「崖から落ちた」と答えると、車に乗せてくれて市内の事務所で傷の手当てをしてくれた。
町の外れに石灰石の採掘工場があって、大きな鍾乳洞が発見されたという新聞記事を持っていて、
門衛に鍾乳洞を見せてもらえるかと尋ねた。
会社の人が出てきて、応接室に通され、鍾乳洞は閉鎖してあるといわれて写真を見せてもらった。
世の中は何がどうなっていくかわからない。半世紀以上昔の糸魚川との馴れ初めだった。
★12/25<過ぎてゆく日々のこと>
飛鳥・奈良時代に戻って調べたいことがあって、
『歴史読本2014年4月号・特集敗者の古代史』という月刊誌を読んでいる。
古代史のなかの敗者として、崇峻天皇・大津皇子・道鏡・山背大兄王・役小角・橘奈良麻呂・
長屋王・藤原仲麻呂・藤原広嗣・不破内親王・早良親王、などの名前が並んでいる。
敗者というのはなんらかの理由で勝者になれなかった人たちで、
一方的にぬれぎぬを着せられた人も多い。
そうしてたいがいは無念のうちに斬首されたり、病気・事故にみせかけて殺されていった。
死後は怨霊になり御霊信仰をうんで疫病や飢饉の原因とされた。
弥生時代から古墳時代を経て飛鳥・奈良時代になると人々の感性は現代人と同じようになって、
彼らのひとりひとりに思い入れしやすくなる。
そうやって親しみを覚える人物たちが、無念のうちに死んでいったということにやりきれなさを感じる。
現代だって、パレスチナやウクライナ、ミャンマー、チベットなどの紛争地帯では、
毎日毎日何人もの人たちが無念のうちに亡くなっている。この問題には出口がない。
★12/28<過ぎてゆく日々のこと> 夜の静けさに囲まれて良寛を思う。
雪深い新潟の人里離れた山の中腹に、40歳を過ぎた彼の住まいがあった。
国上寺という寺の隠居した住職のために建てられた庵(いおり)で、
写真をみると6畳ほどのひと部屋、囲炉裏だけが暖をとるすべてだった。
静けさはひとしおで、夕暮れには鹿が鳴き、夜には杉の枯れ枝が落ちる音が響いた。
雪ぐつのない彼は積雪すると里へ降りられない。托鉢できずひもじい思いにたえるしかなかった。
山かげの岩間を伝う苔水の かすかにわれは澄みわたるかも
あしひきの山田のいほのわれおれば きのうもけふも訪(と)ふひとはなし
このゆうべ目覚めて聞けばさお鹿の 声のかぎりをふりたてて鳴く
彼は寺に居着かず雲水(行雲流水の人)として生涯を過ごした。
書と和歌に秀でていて禅僧というよりアーチストだった。
彼は70過ぎて女弟子と恋におちた。
道徳的な人だったので肉体関係はなかっただろうと推測している。
あっても悪いことではないが。
(鉱物や花たちはにぎわしくあっても静けさをひめている)
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過ぎてゆく日々のこと
2024-01-04T08:08:00+09:00
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新著『三部作・高尾山麓異界交遊録』のまとめ
★12/16<高尾山麓異界交遊録・1>
amazon/Kindleから電子書籍で『三部作・高尾山麓異界交遊録』という単行本を新発売しました。
年月が過ぎていく早さに驚くばかりですが、前著『日本ヒスイの本』(北出幸男、青弓社、2016)
以来7年ぶりの新著です。
天然石テ...
★12/16<高尾山麓異界交遊録・1>
amazon/Kindleから電子書籍で『三部作・高尾山麓異界交遊録』という単行本を新発売しました。
年月が過ぎていく早さに驚くばかりですが、前著『日本ヒスイの本』(北出幸男、青弓社、2016)
以来7年ぶりの新著です。
天然石テーマで一般向きの原稿はもう書くことはないだろうと思って、
山の家のご近所のヒトたちとの楽しい交遊録を書き綴りました。
隣人は子天狗や姫神、美人生霊、メギツネや、少し離れたところに住むトカゲの仙人たちなど、
彼らの存在には多少の誤解があって、世俗の人たちにはいかがわしく思われがちですが、
いかがわしさを隠れ蓑に、里山の人間に知られることなく、彼らは彼らなりの日々を過ごしています。
神秘的知識を花束のようにちりばめてあるので、精神世界ファンの皆さまには楽しんでいただける
と思っています。以下、数回に分けて内容を紹介していきます。
本書の購入は、amazonを開いて「高尾山麓異界交遊録」または「北出幸男」で検索してください。
★12/20<高尾山麓異界交遊録・2>
新著『三部作・高尾山麓異界交遊録』は三部構成、
「第一部・子天狗玄太」は何年か前に半分ほどを「日本翡翠情報センターのブログ」
に連載したことがあります。
「第二部・美人生霊アイス」「第三部・トカゲの仙人」も完成してから1〜2年経っています。
いまでは出版してくれそうな知人編集者もいないし、
作家としては新人なので相手してくれる出版社の心当たりもなく、
電子書籍出版という手立てがあると聞いていても、
パソコンの向こう側の見ず知らずの人たちと付き合うきになれず、そのまま放置してきました。
それが知人にウエブ関連の能力にたけている人がいて、彼に相談したら、
あれよあれよという間にページが組まれ、表紙もできて、出版の運びとなった次第です。
全体のページ数からみるとページ数がやや足りないので、
紙に印刷した単行本は第四部を書いてから四部作として出版したいと考えています。
本書の購入は、amazonを開いて「高尾山麓異界交遊録」または「北出幸男」で検索してください。
11-23-2 216
★12/26<高尾山麓異界交遊録・3>
新著『三部作・高尾山麓異界交遊録』の舞台は東京都の西の外れの高尾山一帯、
明治の森高尾国定公園に指定されている地域です。
都心から1時間で自然の息吹を満喫できる観光名所で、
古くからの霊場でもあり、修験者の行場となってきました。
山頂には飯綱大権現が祭られ、天狗一族を筆頭に異界の住人たちが棲息しています。
そういう土地柄を背景にぼくと子天狗や美人生霊、メギツネ、仙人との交際が織りなされていきます。
(見掛けは軽くても密教的解釈の濃い物語に仕立ててあります。)
本書の購入は、amazonを開いて「高尾山麓異界交遊録」または「北出幸男」で検索してください。
(10-23-3 605遠景中央の赤い瓦屋根が異界への入り口)
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日本翡翠情報センター
2023-12-28T10:33:00+09:00
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冬季休業のお知らせと新着製品
冬期休業のお知らせ
12月26日から1月19日まで冬期休業いたします。
期間中はメールでの製品注文はできますが発送は休業開けになります。
期間中はお問合わせに返信できません。よろしくご了解ください。
冬期休業後に全品2割引のセールを予定しています。
...
冬期休業のお知らせ
12月26日から1月19日まで冬期休業いたします。
期間中はメールでの製品注文はできますが発送は休業開けになります。
期間中はお問合わせに返信できません。よろしくご了解ください。
冬期休業後に全品2割引のセールを予定しています。
夏が猛暑だっただけに寒さがひとしお身に染みます。風邪などひかないよう元気にお過ごしください。
★12/17<新着製品>
「翡翠石笛/日本翡翠石笛」に新潟県糸魚川地方産の日本翡翠原石(通称糸魚川ヒスイ)
から製作した石笛を8点、新規掲載しました。無染色未処理品、
希少価値の高い緑色斑入りの翡翠製品5点が含まれています。
日本翡翠石笛は誰もが神秘の味わいに打たれる超古代からの贈りものです。
手になじんでくるにしたがって、色艶も落ち着いてきます。
コロリとした形状に直径10ミリ、深さ約30ミリの孔を開けてあります。
すっぽりと手のひらに納まります。
石笛は「いわぶえ」ともよび、神々を招く物実(ものざね)として神聖視されてきました。
同じ形状のものが縄文時代の遺跡からも出土しているので、
翡翠石笛は「縄文の音色」とされています。
石笛は子供のころ遊んだようにガラスビンを吹く要領で扱うと高音で澄んだ音色を得られます。
いくらか練習が必要です。
石笛は神棚や飾りだなに飾るだけで、先祖供養になり、土地を浄化するといわれています。
日本翡翠の歴史や石笛について、より詳しくは『日本ヒスイの本』(北出幸男、青弓社、2003)
をご参照ください。11-23-2 304 325
★12/22<新着製品>
ピアスやルースなど合計19点を新規掲載しました。
内訳は「アウトレット アクセサリー/ルース」の「ペンダント」に
「SV神聖螺旋ラブラドライト」を6点。
オリジナルのシルバー枠に合うようルースを特注して制作したペンダントです。
ロジウム・コーティングしてあるので、長期間変色しません。
同じく「18Kラピスラズリ」を1点。「同/ピアス・イヤリング」に
「インペリアルトパーズのピアスとイヤリング」を6点、
ブラジル産インペリアルトパーズは天然結晶をそのまま使用しています。
「同/ルース」に「スギライト長角」を6点。スギライトは南アフリカ産、
濃い紫色をしたパワー効果の高い宝石です。きれいなルースをみかけなくなっています。
どの製品も1点づつ撮影してあります。写真の製品をお送りします。11-23-2 430 475 542
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新着製品更新記録
2023-12-25T09:11:00+09:00
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<瞑想について>のまとめ 7−9 12/20-22 2023
★12/20<瞑想について・7>
五元素による物質世界の構築は、「空」から「風」が、「風」から「火」がというように、
微細なものから粗大なものが順次開きだされてきて、空・風・火・水・地が揃うことになる。
生命の終わりには「地」が「水」に畳みこまれ、
つい...
★12/20<瞑想について・7>
五元素による物質世界の構築は、「空」から「風」が、「風」から「火」がというように、
微細なものから粗大なものが順次開きだされてきて、空・風・火・水・地が揃うことになる。
生命の終わりには「地」が「水」に畳みこまれ、
ついで「火」「風」というように粗大なものが微細なものへと収束されていく。
五元素は形によっても象徴されていて、地・水・火・風・空を下から積むと五輪塔になる。
五輪塔は宇宙の構成をあらわす形だから大日如来の姿とされ、
小宇宙である人体に置くことで各チャクラを象徴した。
こうしてチャクラとクンダリニーは自己覚醒のためのシステムになった。
『とんぱ・特集チベット1』には以下の記事がある。
「『大楽』とは通常、風(ルン・気)が入らない中央脈管の中に風(ルン)を送り込み、
染みこますことによって生起する『楽』をさすのである。この『大楽』を〈倶生の大楽〉という。
この『楽』は、この世で味わうことのできる最高のものであるとされる」。
ここに瞑想の究極の目標がある。難しいことがらであるけれど、学びがいのあることがらだ。
欧米では仏教の輪廻の構図がペシミズムと受け取られることがあるけれど、
大楽と光明の実現によってカルマを超越する地点において、キリスト教には見られないほどの
オプチミズムに変わる。
★12/21<瞑想について・8>
万物の背後には如来という宇宙意識的な存在があって、ありとあらゆる存在を慈しんでいる。
如来は創造主ではないので人間や動物の行動に関与することはないが、
人類の愚かさを哀しみながらも、母親が幼児を慈しむように慈悲の思いとともに見守っている。
そんなふうに大乗仏教では考えてきた。
ここでは「慈悲」への思いが突出していて、祈念や瞑想など何かの拍子に如来や菩薩の慈悲に触れると、
人はありがたさでいっぱいになる。大きな力に包まれて生かされいると思ったりする。
感謝の気持ちがわきおこる。
でもそれは人間側がそう思うだけで、如来(宇宙意識)は特定の人物を救済することはない。
彼にとっては一匹のクモも一人のヒトも同じだ。
瞑想を生活の一部に組み入れて長く過ごすと、何かの拍子に如来の慈悲に触れる。
大海の水の一滴(しずく)程度であっても、慈悲の味わいは人生を丸ごと変革する場合もある。
そこから信仰の道に入った人がいたし、いまもいるだろうけれど、
ヨーガの経典である 『ヨーガスートラ』では神々への信仰を勧めていない。
ブッダが説く「悟りの道」でも神や仏への信仰は説かれていない。
慈悲におぼれるとしたらそれもマーヤということになる。
「生きていることに感謝する」とか、「仏や神に生かされている」「人類みんなの幸せ」
といったきれいごとは、宇宙意識の入り口の看板みたいなものだ。11-23-2 187
★12/22<瞑想について・9>
仏教やヨーガ思想では、現実の物質世界はマーヤ(幻像)だといいつのる。
だけど朝食のオムレツは美味しいし、ストーブにあたれば暖かい。
何を根拠に現実は幻だといいつのるだろう?
世俗の考えでは自分を周囲の世界の一部と考える。
自分が死んでも自分がいた世界は残っていく。
家族も家も土地も、数々の愛用品もそのまま残されていく。
ヨーガ行者の思考はそうではなくて、自分にとって世界とは何かにのみ焦点が絞られる。
玄関に背を向けて一歩家からでると、世俗の常識として家はあっても、
その瞬間の行者にとっては家は消滅して、玄関の前の道路のみが現実になる。
ヨーガ思想では認識は瞬間ごとに再構築されるので、
物質世界が連続してつづいているように見えるが、自分にとっての世界は、
自分の思い込みのうちにあるだけということになる。
自分が死ねば、それまでの世界がどのようなものであろうと、自分にとっての世界は消失していく。
そういうことを激しく納得しても、瞑想からかえれば日常的価値観のうちに生きていくことになるが、
体験するかしないかにはおおきな違いがある。
一本の木に背を向けるとその途端に木はマーヤへと溶けこんでいく。
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2023-12-23T10:23:00+09:00
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<瞑想についてのまとめ> 4ー6
★12/10<瞑想について・4>
瞑想してみると、枯れ葉を乗せて流れる小川のようにあれやこれやの思いに翻弄される自分に気付く。
気付くごとに押し流してテーマに戻る。
ここでは心の動きを観察できるもうひとりの自分、自分の傍観者としての自分がいることを発見する...
★12/10<瞑想について・4>
瞑想してみると、枯れ葉を乗せて流れる小川のようにあれやこれやの思いに翻弄される自分に気付く。
気付くごとに押し流してテーマに戻る。
ここでは心の動きを観察できるもうひとりの自分、自分の傍観者としての自分がいることを発見する。
内省する自分で、内省する能力があるのは人間だけかもしれない。
このもうひとりの自分がいなくて社会的自我に呑まれて、それだけを自分と思っている人がいる。
彼らは思い込みの自分像に憑依されていて「自分」を見失っている。
たとえば小中学の校長だったり、そこそこの企業の部長職だったりすると、
そういう役職を演じる自分に意識が固定されてしまうので、退職しても社会的自我を脱げない。
ストレスがたまり、癇癪持ちになり、いっぱいの不満を抱いたまま死んでいく。
瞑想ではひとまずは誇らしげな自分も、恥ずべき自分も、愚かな自分も、
自分を自分として受け入れて押し流すようにする。
『ヨーガスートラ』では雑念から抜け出るのは聖音「オーム」をとなえるよう勧めている。
11-23-2 232
★12/11<瞑想について・5>
みちばたの草と向かい合って自分が花になったような感じがしたり、
木に意識があってそれと交流したり、川に住む鯉の腹に触れる水の感触がわかったりする。
想像するに瞑想をつづけると意識のもっとも原始的な部分が目覚めて、
こうしたことが起きるようになるらしい。
他のものと自分が一つになる、瞑想による三昧は、
「無」に瞑想するのであれば心のなかが灰色一色となって風がそよとも動かない境地になったり、
同様に「天空」に瞑想して心や瞼の内側が青空一色になったりする
(自分の目下のテーマは内なる青空に溶けていくことだが、とても難しい)。
そうこうするうちに瞑想は自己発見の手段であり、
それによって自分が開かれていくのわかるようになる。
日常性の皮を2、3枚剥くとしんしんと鎮まった土地があり、宇宙意識のようなものに会える。
仏教徒であるならそれを如来と呼ぶこともできよう。それは慈愛にみち満ちてそこにある。
如来が救いの手を差し伸べるとか、人類みんなの幸福を願っているとか、
そういうことではなくて、それはただそこにある。
如来を人格化して救済者に仕立てあげたのは、人間側の読み間違いと思っている。
その土地ではすべてものが美しく調和している。もっと詳しく書いてもいいと思うが、
これらに比べたら、瞑想の効用を日常生活に生かすといった自己啓発とか能力開発はさもしい。
11-23-2 243
★12/16<瞑想について・6>
五色・五元素は、後期密教(タントラ仏教、金剛乗)やヒンドウー・タントリズムでは
瞑想の対象になった。
東洋の精神世界では自分と世界の関係性だけが重要で、日常的な世界との交流は問題にしない。
赤児が誕生し世界を認識する能力が芽生えてくると、
物質原理から5つのパワー要素である五元素(五色)が分岐し、
それを材料に物質世界が形をなしていく。
いわば五元素の糸によって織られた布に浮き出る模様が、その人の現象世界であり、
日常世界ということになる。
どんな人も自分の思い込みが真実であると思いなして人生を送り、死期を迎えて、
日常世界はおぼろになり、五元素は解体して、誕生時の転回とは逆向きに物質原理に畳みこまれていく。
今生の肉体が死んで魂ないしその類似物が、転生めざして中有(バルド)にはいると、
五元素が解体したあとの光明に出会うという。
ここに瞑想のツボがあって、死の直後に出会う光明と、
瞑想による自己覚醒にともなう光明は同質とされている。
タントリズム的には精神原理であるプルシャは本来の光明に目覚めると説明されている。
死に伴うビジョンのなかで五元素が解体されていく様相については、
『チベット密教修業の設計図』に解説がある。難しい話と思う。11-23-2 154
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2023-12-21T10:52:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 12/04-12 2023
★12/04<過ぎてゆく日々のこと>
アーシュラ・K・ル=グウィンの40年ほど前の作品を行ったり来たりしている。
『闇の左手』のあとは『世界の合い言葉は森』を読んで、収録されていた「アオサギの眼」は放棄、
『所有せざる人々』は60ページほどで中断、短編集『風の...
★12/04<過ぎてゆく日々のこと>
アーシュラ・K・ル=グウィンの40年ほど前の作品を行ったり来たりしている。
『闇の左手』のあとは『世界の合い言葉は森』を読んで、収録されていた「アオサギの眼」は放棄、
『所有せざる人々』は60ページほどで中断、短編集『風の十二方位』に移行中。
彼女の小説は自分には思弁的すぎるものや、登場人物に共感できないものがある。
けれど「帝国よりもゆるやかに」のようにほんとうに最高のなかで最高と絶賛したいものもある。
読んでいてル=グウィンには宮沢賢治と似たところがあることに気付いた。
賢治は「みんなの幸せ」という仏教風の慈悲の思いを超えることができなかった。
彼は38歳で死んじゃったから思想を深めていく時間を持てなかった。
世界を包む大きな愛への絶対的な信頼のようなものはル=グウィンと似ている。
宮沢賢治については『宮沢賢治と天然石』(北出幸男、青弓社、2010)という本を書いたことがある。
以来賢治を他人事と感じられないでいる。
ル=グウィンを読みながら、賢治が60歳、70歳と長生きしたなら、
もっと凄い作家になっていただろうと思う。
宇宙に満ちる大きな意識とそれが放つ慈悲の味わい、それを「みんなの幸せ」という解釈に
とどまらないで、その先へと視線を向けることもできただろう。11-23-2 012 011キダチダリア
★12/09<読書記録>
『風の十二方位』(アーシュラ・K・ル・グィン、小尾芙佐・他訳、ハヤカワ文庫、1980/2020)
を読了。古くから持っていた文庫は紙が茶色くなって風化寸前だったのに買いなおして通読した。
奥付には十七刷となっていて、ル・グィンが人気のある作家であることに安心した。
彼女が作家になってから最初の10年間に書いた短編集で、17話が納められている。
当初彼女は男性だと思われていた。
パイプ煙草をくゆらせている写真が発表されて男どもから非難された記憶がある。
SFやミステリーの短編には意味をつかみそこねるものもある。
本書も同様で、急行列車に乗ったようにして、読み進めると、
列車が通過した駅さながらに把握しそびれたまま忘れてしまうものがある。
以下のような文章に出会うと、こういう本に出会えたことがありがたい。
「わたしの興味はどうしても内で語られることに向けられる。内的宇宙のようなものに。
わたしたちの心にはそれぞれの森がある。踏みこまれたことのない、果てしない森。だれしも、
夜ごとにひとりでその森をさまようのだ。」p310「帝国よりも大きくゆるやかに」11-23-2 070
★12/12<読書記録>
『すばらしい新世界』(オルダス・ハクスリー、黒原敏行訳、光文社、2013/2017)を読了。
コメディ風SFだった。
ハクスリーはメスカリン・フリークの文学者で、いっときドラッグカルチャーの先駆者だった。
かつては彼の評論集『知覚の扉』や『天国と地獄』を熱心に読んだ。
本書も旧訳で読んだような記憶がある。
読みながら年月の経過を感じ、ハクスレーは恐れるに足りないと思った。
だいぶさきの未来、人間は階級別に選定されて工場で生産されている。
セックスは出産と結び付かず、性欲の捌け口のみに特化している。
恋の熱情や親子の情愛はわいせつ視されている。
ソーマという政府承認の快楽薬が普及していて、人々は不満とは無縁の日々を送っている。
ここに先住民居留地からやってきた「野蛮人」が登場して文明が揺すぶられる。
「野蛮人」は結局自殺してしまうのだが、彼が自殺して幕引というところが古めかしかった。
本書はデストピア扱いされているようだが、ユートピアのようにもみえる。
百年前に比べて平民がおなかいっぱい食べられて冷暖房完備の家に住み、焚き火が趣味であれば、
ここはユートピアなんだろう。(11-23-2 046ダツラ、おそらく霊薬ソーマの原料植物)
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2023-12-17T08:16:00+09:00
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<瞑想について> 1〜3 12/06ー09
★12/06<瞑想について・1>
瞑想についてしばしば書いている。石に「気」を感じる能力は瞑想によって開かれていく。
そうすれば水晶や翡翠原石の良さがくっきりとわかるようになる。
天然石のパワー効果を享受するには瞑想馴れしたほうが断然いい。瞑想には多岐に...
★12/06<瞑想について・1>
瞑想についてしばしば書いている。石に「気」を感じる能力は瞑想によって開かれていく。
そうすれば水晶や翡翠原石の良さがくっきりとわかるようになる。
天然石のパワー効果を享受するには瞑想馴れしたほうが断然いい。瞑想には多岐にわたる効能もある。
瞑想はひとつのものごとに意識を集中し、精神統一していく技法のことで、
そのためには意識のコントロールの仕方と、身体の整え方の2本の柱があって、
後者は座法と呼吸法に大別できる。
瞑想の終着点には「意識の覚醒(大いなる自己の目覚め)」という神秘的体験があり、
仏教徒にはブッダの再体験とされている。
途中には集中力・企画力・理解力・創造力・決断力などの増強というメリットがあり、
因縁が浄化され、幸運を引き寄せられるようになる。
さらには成功・幸運獲得など強迫観念的思いからの解放されていく。
正座するなり胡座を組むなり、椅子に深く座って骨盤を立て背筋を伸ばして、ゆっくりと呼吸する。
吐息も吸気も息とともに気持ちが腹のほうに降りてくるよう意識する。そうやって瞑想を始める。
歩く座禅というのもあるし、あお向きに寝ての瞑想もある。11-23-2
★12/07<瞑想について・2>
精神統一というのはひとつの事象を選び、そこに意識を集中して気を散らさないようにすることをいう。
ここでは「無念無想を実現するぞ!」などと力まない。
たとえば大空なり樹木を見て、そこに意識をとどめておくよう試みる。
脳はすぐさま目的をそれて自分勝手な思い付きに耽溺する。
この性向は原始哺乳類の時代に、緊急時に備えて脳をアイドリング状態に保っておく手段として
進化を重ねてきた結果だと思っている。気が散るごとにそうと気付いて思いを正すことが瞑想になる。
たとえば満月を瞑想する。実際に満月を見てもいいし、
イメージの満月を胸や脳裏に思い描いてもいい。
瞑想の対象には大空や密教のア字や「無(灰色一色)」、光明、仏像などを選ぶのが伝統的で
プロっぽいやりかたであるけれど、この方法では馴れないと対象との一体感を得にくい。
金魚鉢の金魚や池の鯉、動きのゆっくりとした水鳥、樹木や花を瞑想の対象に選ぶと、
一体感を得やすいように思う。
意識を統一して雑念が消えてゆき、瞑想対象が心の全部を占めるよう自分を開いていく。
通常は意識が変性するのに20ー30分ほどかかる。11-23-2 072
★12/09<瞑想について・3>
フランスの詩人アンリ・ミショーは机の上にリンゴを置いて、
リンゴの中に入るのにたくさんの時間が必要だったといっている。
宮沢賢治は眺める対象と自分を結び付けるのにたけていて、それを紐で結ばれると表現している。
彼には特異な能力があって、瞑想状態と日常性をたやすく行き来できたようだ。
気持ちが落ち着き、意識が統一されて、瞑想の対象へと自分が溶けこんでいく。
ひたすらな努力(教師や親の金科玉条)が大切なのではなく、
自分を開く気持ちで、そうなっていくよう期待する。
自分が金魚や鯉そのものになってしまって、腹にあたる水の感触がわかるようになる。
樹木に瞑想すれば樹木になる。幹の内側を水を上のほうに吸いあげていく感触がわかる。
こうして対象とひとつになった状態を三昧という。
「無」に瞑想すれば思考が止まった状態の「無」になる。
光明に瞑想するなら心や脳が光でいっぱいになる。
これには対象と自分とを識別できる状態とか、
瞑想がすすみ自我意識が消えて対象そのものになってしまった状態など、いろいろなレベルがある。
大空に瞑想して、心がすっかりと大空そのものになって、自分と大空との区別がつかなくなっても
(そういうことはめったにおきないが)、それが悟りではない。
如来や菩薩と一体になれても悟りではない。11-23-2 231 勾玉
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2023-12-12T08:53:00+09:00
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<新着製品> ピンクヒスイ勾玉、五色玉セット
★12/03<新着製品>
「国産天然石加工品・原石/ピンクヒスイ製品&原石」に30mmサイズのピンクヒスイ飛龍6点を
新規掲載しました。ピンクヒスイは鉱物名をチューライト (桃簾石)といい、
エピドート(緑簾石)の仲間です。翡翠ではないのですが、国産翡翠原石の...
★12/03<新着製品>
「国産天然石加工品・原石/ピンクヒスイ製品&原石」に30mmサイズのピンクヒスイ飛龍6点を
新規掲載しました。ピンクヒスイは鉱物名をチューライト (桃簾石)といい、
エピドート(緑簾石)の仲間です。翡翠ではないのですが、国産翡翠原石の産地、新潟県糸魚川地方で、
翡翠と同じ場所から採集され、しかも翡翠に似ているためピンクヒスイと愛称されてきました。
産出量が少なくていまでは国産天然石ファンあこがれのパワーストーンになっています。
こんなに可愛くて美しい石が海岸や河原で採集できることが驚きで、
姫神のパワーが石に凝集しているかのようです。無染色未処理品です。
明るい肌色をしていて、一部に緑色のアニョライトというチューライト近似の鉱物が混じっています。
パソコンでの色再現が難しい鉱物です。背景が明るいほうの写真が実物に近い色合いです。
11-23-1 222 240
★12/07<新着製品>
「アウトレット天然加工品/丸玉祭り」に「直径約28-30mmの五色玉セット」6点を新規掲載しました。
水晶、ラピスラズリ、レッドジャスパー、グリーンアベンチュリン、タイガーアイの丸玉5個セット
です。水晶はアイクリーン・グレード、ざっと検品して無傷に見えるグレードで、
完全無傷ではありません。ラピスラズリは未処理未染色のアフガニスタン産原石を使用しています。
コマーシャルグレード(彫刻品グレード)の製品です。
五色玉は病魔・災難を祓い、幸運を呼ぶ宝物として大切にされてきたパワーオブジェクトです。
チャクラの開発に用いる場合は、下から地(タイガーアイ)・水(水晶)・火(レッドジャスパー)
・風(グリーンアベンチュリン)・空(ラピスラズリ)の順になります。
チャクラの「色」を虹の7色にあてるのは西欧風解釈で東洋の伝統とは異なります。
密教とヒンドゥー教とでもチャクラの数や位置が異なります。11-23-2 106 103 108
★12/08<新着製品>
「五色玉セット」のコメントのつづきです。
物質世界はパワーでできた5つの要素(5元素)からできているとする考え方が、
東洋の物質感の根幹をなしていて、五色に象徴されてきました。
五色の糸で織った布に浮かぶ模様が現実世界であるというような解釈です。
(物質世界が五色のパワーの織物であることに気付くことで、意識の覚醒がおきます)。
五色はパワーバランスが整った状態を示していて、吉祥をあらわす最高の表現とされてきました。
五色は方位と神獣で表現されていて相互に象徴しあっています。
中央は金を内蔵する大地の色、緑は東を象徴していて青々と繁る稲田の色。
緑と青と語彙の分化がなかった時代には緑も青と表現されていました。
南は夏の陽射、燃える季節。白は西で霜や雪の色、北は黒で物事を見定めがたい神秘の領域、
濃紺をラピスで表現していますが、漢字では「玄」と書きます。
神獣では黄龍、青龍、朱雀(鳳凰)、白虎、玄武になります。
身体や家や土地のパワーバランスを整えることで「大吉」が訪れるようになるので、
五色玉を身近に置くのは魔除けと幸運獲得の近道とされてきました。11-23-2 174
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 11/25-12/01 2023
★11/25<過ぎてゆく日々のこと>
電車とバスを乗り継いで近所の植物園に行った。
バラ園には秋の残りのバラが咲いていたけれど、天を突く勢いはなくて寂しげだった。
バラは野ばらの類いが原種で、普段見るバラはみんな人間が創作した。
園芸家たちの偏執的な執念...
★11/25<過ぎてゆく日々のこと>
電車とバスを乗り継いで近所の植物園に行った。
バラ園には秋の残りのバラが咲いていたけれど、天を突く勢いはなくて寂しげだった。
バラは野ばらの類いが原種で、普段見るバラはみんな人間が創作した。
園芸家たちの偏執的な執念がすごい。育苗するには種を蒔くか接ぎ木して、間違えないよう管理して、
花が咲くのを待たなくてはならない。それらは定住民ならこその作業でとても自分にはできない。
子供のころから植物園が好きで、南の国にあこがれていた。
大きな温室に入ると故郷に帰った渡り鳥の気持ちがわかった。
漆にはすぐかぶれるくせに毒草にも偏愛があった。
同じように子供のころから宝石が好きで、本物を見たことがないのに、
文庫サイズの宝石図鑑愛蔵していた。こういうのはひょっとしたら前世の記憶のせいかもしれない。
11-23-2 018 027 037 039 041
★11/30<過ぎてゆく日々のこと>
日だまりを求めて家から3分ほどのところにあるお寺に出かけた。
寺は谷の突き当たりの丘の中腹にあって、遠くから見るとそこだけ陽射に照らされている。
先の住職が急死して、後継の住職は掛け持ちとかで寺は無住に近く、
墓参りの季節以外は詣でる人もいない。
境内は町なかであれば建て売りが5、6軒建つほどの広さ、砂利が敷いてあって斜面の縁の植え込み
の下に、近所から集めてきたであろう道祖神や地蔵の半欠けらしきものがならべてある。
人気(ひとけ)がないのを幸いに本堂にあがる木の階段をベンチ代わりに腰掛けて、日だまりに憩う。
紅葉の山を見て、真っ青な空をみあげた。
空は稜線との境界で白光し、青空が輝いて透明度をまし色合いを深める。
谷底の渓流の水音があがってくる。耳を傾けると静けさが一層深まる。
あちらやこちらの旅先で、遺跡の片隅や川辺の石畳など人気のない場所に座って空を眺めてきた。
地球を感じられる時間だった。自分の家の庭ではない場所は旅先のようなもので、
同じようにして青空を見上げると、大地への親しみが深まっていく。11-23-2 216267 224
★12/01<過ぎてゆく日々のこと>
「ここがタントリックな世界の中心です」インドの性交体位オンパレードの寺院彫刻で有名な
カジュラホ在住のタントラ研究家がいった。親しくなったホテルのオーナーが彼を紹介してくれた。
「湖に小石を投げると波紋が周囲に伝搬していくように、カジュラホからスピリチュアルな波動が
世界に伝搬していきます」彼の言葉は的を得ていて誇張ではなかった。
ホテルのオーナーとは前世で兄弟だったと思えるほどうまがあった。
10日間ほどの滞在中は毎日遺跡巡りにでかけた。
オーナーに会うと「どこへ行くの?」と彼は聞く。「テンプル」と答える。
「メディテーション」といって彼は笑う。ヒンドウー語で「アチャ(そうだよ)」という。
魂が身体を離れる日がきたら、ダージリンに飛んで夕暮れに道路を覆う霧の川を散策して、
カトマンズでは旧王宮裏の青空市をしばらく眺める。
それからカジュラホでは遺跡となった石の寺院の間をこの世の見納めとばかりにそぞろ歩きする。
ほどほどによい人生だったとおもいやり、風に乗って消える。
そんなふうにずーっと夢想していたことを、家の近所のお寺の日だまりで思い出した。
(10-23-3 606 寺の境内から見ると山の家がある谷は平家の落人集落のようだ)
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過ぎてゆく日々のこと
2023-12-05T08:25:00+09:00
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<新着製品>3種類のオパール、水入り水晶、水晶クラスター7割引
★11/25<新着製品>
「アウトレット鉱物原石/小型鉱物原石」に、オーストラリア産・ペルー産・メキシコ産と
3種類のオパール、17点を新規掲載しました。
オパールはほんのりとぼかしたような色合いで、マリー・ローランサンみたいな色味に惹かれます。
寒天のよう...
★11/25<新着製品>
「アウトレット鉱物原石/小型鉱物原石」に、オーストラリア産・ペルー産・メキシコ産と
3種類のオパール、17点を新規掲載しました。
オパールはほんのりとぼかしたような色合いで、マリー・ローランサンみたいな色味に惹かれます。
寒天のような味わいと思って、構造が寒天と同じことに気付きました。
分子より大きいけれど普通の顕微鏡では見えないほど微細な粒子(コロイド粒子)が凝集凝結
したものを「ゲル」とよんでいて、澱粉・寒天・膠(にかわ)がその代表。
ケイ酸は溶岩に含まれていたものが地表近くでわりと短時間に凝固するとオブシディアン
(黒色のものが黒曜石)になり、水溶液中のケイ酸がコロイド粒子となり凝集してオパールになります。
ついでにはケイ酸は百度前後の溶液温度では極微の結晶が凝集してカルセドニー
(縞模様がはいるとメノウ)になります。
それよりも高温高圧力のもとでケイ酸は六角柱状の結晶を成長させ水晶になります。
netを見ていると人工水晶は400度C(1400気圧)で合成するというような記事があります。
オパールの遊色効果は原石内部にはいった光線が、極微のコロイド粒子の間隙に蓄えられた水分で
虹のように分光されることで生じます。宝石としては遊色効果のないオパールは重視されませんが、
柔らかなにじみのあるオパールの色合いには大きな癒しの力があります。11-23-1 051 002
★11/26<新着製品>
「アウトレット水晶/水晶ポイント」に「水入り水晶」2点を新規掲載しました。
これで掲載品は3点になります。結晶内部にチューブ状に水とガスが内包されていて、
ポイントをゆっくり前後左右にゆすると丸い気泡が動くので、水が内包されていることが分かります。
屋外にはる氷に気泡入りのものがあるように、水晶の結晶が成長する過程でごく稀に、
チューブや面状に地下水が内包される場合があります。
そのあとで周囲の温度が下がると、水に溶けていたガスが気化して気泡になります。
こうして気泡と水が共存する水入り水晶が誕生します。
この水は数千万年もの昔の原初時代の地下水です。
内包物の水を研究することでその時代の大気の組成などがわかるそうです。
原初の水を目にする機会はめったにないので、水入り水晶は学問的にも貴重な標本です。
スピリチュアル的にはもっとも聖なるもののひとつに数えられていて、持っているだけで
霊的レベルが向上するといわれています。ヒーラーの必携品です。10-23-3 454 471
★12/02<新着製品>
当社ホームページ、カテゴリーの下から3つめ「アウトレット水晶原石」の小分類の最後に
「水晶原石7割引」というページがあります。
いつとはなしにボツボツと売れて在庫はサイト掲載分で終了になります。
セミリタイア後の倉庫整理のため7割引で提供してきました。
水晶原石類は年ごとに値上がりしています。
1ドル/100円為替レートに比べればいまは1.5倍という円安の影響もあります。
旧価格でさらに7割引という大変お買い得なクラスターです。
大きなクラスターはヒーリングや占い関係の方や、神社寺院などの宗教関係者にお勧めしてします。
土地や人の浄化作用にはめざましい効用があり、接客で他者の「気」や因縁をうけやすい場合には
邪気避けのプロテクターになります。家の「気」が悪いとか風水に問題があり、
家にいてもくつろげないという方にもお役立ちします。
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新着製品更新記録
2023-12-03T08:38:00+09:00
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<日本ヒスイの話> 「ヒスイ文化フォーラム」 11/20-25 2023
★11/25<日本ヒスイの話>
1986年から1990年にかけて3回開催された「翡翠と日本文化を考えるシンポズウム」のあとを受けて、
2003年から2007年にかけて「ヒスイ文化フォーラム」というのが3回開催された。
レジュメも発行されたが、いまとなっては入手困難と思う...
★11/25<日本ヒスイの話>
1986年から1990年にかけて3回開催された「翡翠と日本文化を考えるシンポズウム」のあとを受けて、
2003年から2007年にかけて「ヒスイ文化フォーラム」というのが3回開催された。
レジュメも発行されたが、いまとなっては入手困難と思う。
2003年のフォーラムは「花開くヒスイ文化・縄文時代におけるヒスイとそのひろがり」が
テーマだった。「北海道の玉文化」、「メラネシアのクラ交易」などの記事が目を引く。
2005年のフォーラムは「神秘の勾玉・弥生古墳時代の翡翠文化」がテーマで、
「北陸のヒスイ玉生産」「朝鮮半島の勾玉」「台湾原住民族の装身具」などの論文が並んでいる。
2007年のフォーラムは「ヌナカワとヒスイ」をテーマに考古学や地質学の公演記録が掲載されている。
ひとつひとつ丁寧に読んで、内容を忘れずにいられたら日本ヒスイの生き字引になれる。
11-23-2 534 535 533
★11/23<日本ヒスイの話>
仏教伝来とほぼ同じ時期に貴族たちの階級別服飾が制定され、巨大墳墓の建設は
寺院建築にかわっていって、この国から宝飾品の文化が消滅した。
おおよそ聖徳太子以降江戸時代の終焉までのことで、日本人はネックレス・ブレスレット・イヤリング・
ペンダント・リングを知らずにきた。翡翠との再会は江戸時代のカンザシを除いて、
明治時代に入ってからのことだった。
宝石の金銭的価値が重視されるようになったのは大正デモクラシーの時代に中産階級が台頭する
ようになってからのことだと思っている。
翡翠には硬玉と軟玉の2種類があるようになったのはいつからのことか、
そういう資料を見た記憶がないが、同じ時期なんだろう。
宝石の資産価値を知らないところへ、いっきょに西欧の価値観が流れこんできたので、
真贋騒動大騒ぎになった。西洋を模倣して軟玉翡翠(ネフライト)の価値は低く、
濃緑色半透明の硬玉翡翠(ヒスイ輝石)にのみ宝石価値が認められた。
中国では硬玉と軟玉は二頭立てで、中華四千年の玉(ぎょく)の歴史では白色の軟玉翡翠を最高の
玉(ぎょく)としてきたが、この価値観は日本には伝わらなかった。
飛鳥時代以降、日本はひたすら中国に傾倒してきたのに、玉(ぎょく)を知らずにきたのは、
中国の王朝が日本を蛮族とみなして玉を出し惜しみしたからなんだろう。
(写真は糸魚川産ネフライト原石丸磨き、ネフライト・ジェードと呼ぼう)
★11/20<新着製品>
標準的な日本翡翠ではなく、いくらか色合いの異なる原石を紹介しようと思って、
資料として保管してきたストックボックスから3点を持ち出してきました。
「日本翡翠原石/翡翠1〜5万円」に2点、「同/5万円以上」に1点を新規掲載しました。
圧砕翡翠など表面に不透明濃緑色の鉱物が乗っているのは翡翠ではなくて、
多くの場合角閃石の仲間です。
ミャンマー翡翠やロシア翡翠、日本翡翠と翡翠はすべてヒスイ輝石という鉱物を主体とする岩石です。
基本色は白でオンファサント(オンファンス輝石)などが混入すると緑色や藤色に発色します。
オンファサイトの含有量が多いと緑の色合いも濃くなっていきますが、
ヒスイ輝石対オンファサントの割合がどの程度までを翡翠とするかはデリケートな問題です。
鉱物趣味で翡翠をめでる場合はさほど問題はないのですが、ルースやバングルなど宝飾品の場合は
鑑別書にどう記載されるかで宝石価値が変わってしまいます。
卸値で一粒数十万円するリング用の翡翠ルースもオンファサイトが混ざっていなければ
緑色にはなりません。10-23-3 500 520
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日本翡翠情報センター
2023-11-30T08:39:00+09:00
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<日本ヒスイの話> 「翡翠と日本文化を考えるシンポジウム」
★11/21<日本翡翠の現代史>
これは石ヤの絵日記だからこれといっておもしろみのない話より、鉱物にまつわる話のほうがいいと
関連書籍を眺めて、日本翡翠の現代史をやってみようと思いたった。
前述の茅原一也著『ヒスイの科学』の出版は昭和63年・1988年、35年も...
★11/21<日本翡翠の現代史>
これは石ヤの絵日記だからこれといっておもしろみのない話より、鉱物にまつわる話のほうがいいと
関連書籍を眺めて、日本翡翠の現代史をやってみようと思いたった。
前述の茅原一也著『ヒスイの科学』の出版は昭和63年・1988年、35年も前のことだから、
50歳より若い人にはあずかり知らぬ過去の出来事だ。
同じころ、昭和61年から4度にわたって糸魚川市主催の「翡翠と日本文化を考えるシンポジウム」
が開催され、その都度レジュメが発行された。
第1回は「ヒスイの謎、その輝き、今」となっている。
第2回は昭和63年で「ヒスイは語る、越の大地に」、
第3回は平成2年・1990年で「ヒスイの輝き、甦るその神秘」。
市の財政に余裕のあった時代の出来事と思う。
表紙はいかにも地方行政の出版物のようだったが、歴史と科学の両面から翡翠を紹介していく内容は
すばらしかった。
このシンポジウムをもとに森浩一編集で新人物往来社から『古代翡翠文化の謎』(1988年)、
『古代翡翠道の謎』(1990年)、『古代王権と玉の謎』 (1991年)の3冊が出版された。
日本翡翠は地質・鉱物学ばかりでなく、考古学的にも重要でユニークな鉱物である。
その全貌をこれらの書物は余すところなく伝えている。
こうした背景を知って翡翠原石を眺めるなら、それまでとは違ってみえるだろう。10-23-3 578
★11/22<日本翡翠の現代史>
話は飛んで、上野の国立博物館で2004年11月から2005年2月にかけて開催された『翡翠展』は
文字通り東洋の至宝についてまとめられ画期的な展覧会だった。
日本の遺跡からの出土品、中国に保存されている翡翠とネフライト・ジェード(軟玉翡翠)の
秀逸な美術工芸品や宝石アクセサリーが展示された。展覧会からかれこれ20年経っているが、
この図録に匹敵する翡翠についての関連図書は発行されていない。
翡翠ファンの必携図書で手に入れられる機会がすくないのが惜しい。
翡翠について鉱物学から古代史までを網羅した本にフォッサマグナ・ミュージアムの
『よくわかるフォッサマグナとひすい』がある。写真がたくさんあって盛り沢山の情報。
かつて宮島宏さんという館長がいた時代の労作だ。
ミュージアムの書籍の通販は現金書留での申込みのみというのは、いかにもお役所風で
早期改善を願っている。10-23-3 568
★11/24<日本ヒスイの話>
11/22のfbで紹介したフォッサマグナ・ミュージアム発行の『よくわかるフォッサマグナとひすい』
は念のためにサイトで確認したら品切れていて、改訂版『よくわかる糸魚川の大地のなりたち』
(2014、¥2,000)が発売中となっていた。
ヒスイ採集のコツとか、ヒスイ類似石の紹介、ヒスイの科学、ヒスイの色合い、
糸魚川地方での新鉱物の発見、プレートテクトニクスとヒスイの関係、
糸魚川地方での産地別翡翠原石の特徴など、ヒスイ百科辞典風の記事が密度濃く構成されている。
化石ファンには「糸魚川周辺の化石」という特集があり、
鉱物ファンには「糸魚川周辺の岩石」という特集がありがたい。
岩石の鑑別は鉱物の識別よりも難しく、写真は一例に過ぎなくて、手にした石ころの名前を
知りたくても簡単ではない。何度もみているうちに石が目になじんでくる。11-23-2 079
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日本翡翠情報センター
2023-11-26T10:01:00+09:00
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<日本翡翠の話> 茅原一也著『ヒスイの科学』
★11/16<日本翡翠の現代史>
日本翡翠が世に知られるようになったのは、新潟県糸魚川市の小滝と橋立の翡翠原産地が、
昭和31年と32年に国の天然記念物に指定されてからのことだった。
好景気を背景に水石(すいせき)と飾り石が流行していたので、国産ヒスイも重宝...
★11/16<日本翡翠の現代史>
日本翡翠が世に知られるようになったのは、新潟県糸魚川市の小滝と橋立の翡翠原産地が、
昭和31年と32年に国の天然記念物に指定されてからのことだった。
好景気を背景に水石(すいせき)と飾り石が流行していたので、国産ヒスイも重宝がられ、
ヒスイハンター第一世代が出現した。
30年ほど前にパワーストーンブームが始まり、日本翡翠は宝石価値だけではなく、
地質学や考古学的にも非常に意義深い鉱物であることが知られるようになったが、
経過を概観すると、数冊の書物が知識の普及に貢献してきたことがわかる。
以下ではそれらの書物を数回に分けて紹介する。
学問的には35年前、昭和63年・1988年に新潟大学地質学教授だった茅原一也著『ヒスイの科学』が
出版された。奥付を見ると「茅原一也教授退官記念会」出版となっていて、
自費出版であることがわかる。
目次をみるとヒスイの科学は当時からあまり進展していないことが見てとてる。
同じ著者には『古代中国の玉の世界』(自費出版)がある。
ともあれこれが現代日本のヒスイ研究の第一歩で、日本翡翠が鉱物趣味の人たちや
パワーストーン愛好家にひろまるには、あとふたつみっつのステップが必要だった。
★11/17<日本翡翠の現代史>
『ヒスイの科学』(茅原一也、茅原一也教授退官記念会、1988年)はアマゾンの古書サイトには
でないと思う。運がよければオークション・サイトで出会えるかもしれない。
参考までに目次をあげると、手際よく分類されていて、重要さはいまと変わらない。
目次以下のように並んでいる。第1章・ヒスイ輝石の鉱物学、第2章・世界のオフィオライト帯と
ヒスイ輝石岩の分布、第3章・ヒスイの考古学…2大ヒスイ文化圏と1大ネフライト文化圏、
第4章・青海・蓮華帯の地質および構造、第5章・小滝・青海地域のヒスイ輝石岩とアルビタイト、
産状と構造、第6章・単鉱物岩質とヒスイ輝石岩・ヒスイ輝石、アルビタイト、
第7章・ヒスイ輝石岩に伴う諸鉱物、第8章・糸魚川・青海地域の考古学的遺跡出土のヒスイ、
第9章・日本の他地域のヒスイ輝石岩、第10章・北ビルマのヒスイ輝石岩、
第11章・ソビエト連邦のヒスイ輝石岩、第12章・カリフォルニア、ニューイドリアのヒスイ輝石岩、
第13章・グアテマラのヒスイ輝石岩、第14章・ヨーロッパアルプスのヒスイ輝石、
第15章・ヒスイ輝石の比較成因論。目次をみていくだけでおおよその内容がわかる。
インターネットがなかった35年前の著作なので、労作であることもわかる。10-23-3 632
★11/18<日本ヒスイの話>
日本翡翠原石への価値は品質を問う方法が一般的で、緑色の入り具合、色合い、透明度、
形状などが評価される。緑色がとくに濃いものはたいがい角閃石なのでこれは除外する。
石肌が緻密で濃いけれど明るく透明度のある緑色の部分があれば申し分ない。
関心はここでおわってしまわないで、鉱物学や地質学へ対象を広げていくと、
翡翠の観賞はもっと奥深くなる。プレートテクトニクスや付加帯、マントルの上昇、
大陸移動などダイナミックな地球の営みに出会える。
ミャンマー、グアテマラ、ロシア、イタリアなど翡翠産地ごとの比較も魅力的なテーマだ。
日本翡翠にはもうひとつ歴史的意義という大きなテーマがある。
縄文時代の翡翠大珠の分布とあの時代の交易の意味を問うとおもしろい
(多分物欲が交易に駆り立てたのではない)。
縄文時代の終了とともに大珠製作はぷつりと途絶え、かわって勾玉が隆盛する。
勾玉は神々が宿る形であり最強のタリズマンになった。
勾玉は仏教伝来と前後して忘れられていくがパワーストーンブームのなかで復活したのには、
聖を求める者の心の乾きに応じて聖なるモノが戻ってきたという時代のシンクロニシティがある。
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日本翡翠情報センター
2023-11-25T21:28:00+09:00
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<新着製品>小型水晶クラスター、美姑産水晶、ファントム・クリスタル
★11/08<新着製品>
「アウトレット水晶/水晶クラスター」に「小型水晶クラスター11点」と「特選水晶クラスター2点」
を新規掲載しました。水晶クラスターがよく売れていた時代、東京に事務所があった日系ブラジル人や
中国人ディーラーから原石を仕入れるだけでは...
★11/08<新着製品>
「アウトレット水晶/水晶クラスター」に「小型水晶クラスター11点」と「特選水晶クラスター2点」
を新規掲載しました。水晶クラスターがよく売れていた時代、東京に事務所があった日系ブラジル人や
中国人ディーラーから原石を仕入れるだけでは足りず、香港にでかけて買い付けたりしていました。
今回紹介するクラスターはそのなかから、写真を単行本や雑誌に掲載するために単行本掲載用に
取り置いてあった製品です。
水晶を可愛がり、愛情こめて接するうちに彼らが笑っているように感じられればしめたもの。
自分をとりまく世界が親しいものにかわっていきます。
そこでは自己肯定感も強まって自分を好もしく感じられるようになります。
文句ばかりがたくさんある日々から抜けだせます。10-23-3 043 039 064 095 118
(小型水晶クラスターは売切れ品があります)
★11/11<新着製品>
「アウトレット水晶/美姑産水晶」におもに小型のものを6点、新規掲載しました。
美姑(びこ)という土地は四川省の北の方、チベット文化圏に属しています。
姑(しゅうとめ)は中国語では娘の意味もあるので、
チベットに残されてきた母系文化と関係がある地名ではないかと想像しています。
中国はいまでこそ大国のなりをしているけれど、歴史をみると北方民族に支配されてきた期間が長く、
北も南も漢民族の土地ではありませんでした
。美姑産水晶は柱面が短く、内包物やファントム入りが多く、エピドートを随伴しているという特徴
から、世界中の水晶ファンに注目されています。
水晶クラスターが身近にあると気持ちが安定してくるので、世の中が明るくなります。
嬉し楽しの気持ちが幸運を引き寄せるので、ラッキーチャンスに恵まれやすくなります。
美姑産水晶には恋人を招く女神が宿っているようにも見えます。10-23-3 205 220 275
★11/18<新着製品>
長さ7、8cmサイズ、鶏卵と同じほどの大きさの水晶磨きポイントを6点、
「アウトレット水晶、水晶ポイント」に新規掲載しました。
うち5点はファントム模様入り。残り1点はお告げのようなクラウドが入っています。
こうした模様入り水晶がもしエジプトの王墓から発見されたなら、
予兆の水晶として世界中が大騒ぎするでしょう。
今回のファントム・クリスタルはくっきりとした山形が内包されている通常のタイプに比べると、
霧に覆われているかのように形の定かではないファントムが入っていて
啓示が隠されているようにも見えます。こうした水晶を選ぶのは自分であっても、
石との出会いは天与のものであることがおいおいわかってきます。10-23-3 410 381
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新着製品更新記録
2023-11-24T10:46:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 11/19-20 2023
★11/20<読書記録>
ル=グウィン『闇の左手』(小尾美佐訳、早川文庫、1978)を読了。
本書によると表題は「光は闇の左手」であることに由来し、
闇と光明は二人であり一人であるような関係にあるというp320。
メモによると再々読で初回は42年前になる。そのころは...
★11/20<読書記録>
ル=グウィン『闇の左手』(小尾美佐訳、早川文庫、1978)を読了。
本書によると表題は「光は闇の左手」であることに由来し、
闇と光明は二人であり一人であるような関係にあるというp320。
メモによると再々読で初回は42年前になる。そのころは母系社会や両性具有について知らなかった。
まるではじめて読む本のようにおもしろかった。
「ハイニッシュ・ユニバース」というル=グウィンが構想した未来史があって、
エクーメンという宇宙連合への加入を勧めるよう外交官の主人公が、
惑星「冬、ゲセン」に到着するところから物語が始まる。
この地の人類は1ヶ月に1週間ほど発情期があり、その期間だけ男女の性差が生じる両性具有だった。
ふたつの国が惑星の覇権を争っていて、主人公は両国の争いに巻き込まれ、
極寒の地へと逃亡せざるをえなくなる。
ルグウィンにはとおりいっぺんの敬意しか抱いてこなかった。ゲド戦記は子供向きでものたりない。
『ギフト、ヴォイス、パワー』の3部作にも熱中しなかった。
彼女が「ハイニッシュ・ユニバース」ものを書いた時代には、ハインライン、ラリー・ニーブン、
フランク・ハーバードなどに忙しくて、脇に置いておいた。10-23-3 571
★11/19<過ぎてゆく日々のこと>
msnがニュースソースのひとつになっている。そこでは毎日、レポートを装った宣伝がとどく。
一般広告よりインパクトがあるし、見出しが大仰で日増しに神懸かっていくようでおもしろい。
シリーズものミステリーは必ず前作を凌ぐ仕掛けがないと客に飽きられるのと同様、
msnのキャッチは見せ物小屋の口上のようだ(比喩だけれど)。
スポンサーはムジルシ、ユニクロ、ダイソー、ワークマンなど。
若者たちはおしゃれな服を安く買えていいなあと思う。
かつては安いジーンズでも7、8千円した。Yシャツだって5千円では変えなかった。
ウールのセーターも高くカシミアは高嶺の花だった。
そういう時代にバーゲンで買ったカシミヤのVネックをいまも着ている。
毎年のように着て、季節が終わればクリーニングにだす、ほつれもしなければ毛玉がめだつこともなく、
ユニクロのカシミアのように穴があくこともない。
価格の差にはそれなりの理由がある場合もあるんだろう。(11-23-1 077ヒマラヤ水晶)
★11/20<過ぎてゆく日々のこと>
朝がきて目が覚めて一日が始まる。時計を見て布団から出る。
目覚めととも「自分」が戻ってくるのをときおり不思議に思う。
長くヒトをやっているとヒトについて考えることも多くなる。哲学するサルみたいだ。
フトンを離れてからの一日はプログラムされたロボットのようになかば自動的に過ぎてゆく。
自分ではその都度考えて行動しているつもりでも、同じことの無意識的繰り返しだったりする。
なかば惰性で動いているから、自分が何をしていたか覚えていないことのほうが多い。
パターン化された行動を繰り返していくのは、低燃費な生活をつづけていくのに適している
からだと思っている。
けれどそうやって歳をとっていくと眠る人が夢見ているのとさほど変わらず、
生命の生彩が失われていく。死んだ魚の目のようにどんよりと曇った日々を送ることになる。
こういう状況のなかで目覚めているとはどういうことかを考える。
カーテンを明けて空を見る。きょうの空はひとつの雲もない。
空の青味にいっとき心を預ける気持ちになる。空の青さが心に入ってくる。
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過ぎてゆく日々のこと
2023-11-23T08:59:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 11/15-17 2023
★11/15<過ぎてゆく日々のこと>
一週間ぶりの山の家では早くも冬の寒さだった。紅葉は始まったばかりで霜もおりていない。
けれど太陽の軌道は低く10時過ぎても前の山の稜線を越えられず、日陰の家は冷蔵庫と化したままで、
なにもかもが冷えている。パジャマがわ...
★11/15<過ぎてゆく日々のこと>
一週間ぶりの山の家では早くも冬の寒さだった。紅葉は始まったばかりで霜もおりていない。
けれど太陽の軌道は低く10時過ぎても前の山の稜線を越えられず、日陰の家は冷蔵庫と化したままで、
なにもかもが冷えている。パジャマがわりのトレーナーの上にセーターを重ねて
ダウンベストをはおりオーバーズボンをはく。居間に降りてストーブを付ける。
洗顔は給湯機のお湯に頼る。そうやって一日が始まった。
昨日は顧客の注文品を急ぎに急いで荷造り発送して、
夕食前の時間にル=グウィンの『闇の左手』(小尾美佐訳、早川文庫、1978)のつづきを読んだ。
遺伝子操作かなにかで人類が両性具有となった惑星へ、宇宙連合への加入を働きかけに行く
外交官の物語で、とても興味深かった。
夜にはDVDで『ONCE UPONATIME INTHEWEST』(1969)というのを見た。大満足した。
映画には以前にもみたようなシーンがあったが、10年前の自分といまの自分は同じではないから、
古い映画も新しい。それにかつてはチャールズ・ブロンソンのファンだった。
凝縮された時間を過ごした。
★11/16<読書記録>
『面白いほどよくわかる深層心理』(渋谷昌三監修、日本文芸社、2009)をざっと読了。
「面白いほどよくわかる」シリーズの仏教と神道がよくまとまっていたので、これも買ってみた。
本書に書いてあるわけではないが、フロイトはコカイン愛好家だったとか。
リビドーへのあの執拗さにはコカインの影響があると疑っている。
いまではさほど関心がない分野なので、フロイトについてすっかりと忘れていて、
彼と催眠術のことが分からない間までいたが、本書によって納得できた。
でもこうして西洋の心理学の歴史を概観すると、彼らは大きな獲物を前にして右往左往するアリ
みたいに、「心」の入り口付近にかたまっておろおろしてきただけのように見える。
心の聖性と狂気の区別もできず、精神異常と精神病の区別もまた定かではなく、
したがって病んだ心の治療法も対処療法がせいぜいだったように見受けられる。
もっと早くに東洋の精神世界に学べば、深層心理学はユングより先に進めただろうと思う。
★11/17<過ぎてゆく日々のこと>
インドのマヌ法典には、人生を4つに区切る四住期という考えがある。
学生期、家住期、林住期、遊行期の4つで、青少年のころは学びの期間。
家住期は結婚して子供を育て、家業に励み家系を継いでいく。老いが兆してきたら引退して、
家を息子に譲り、林にわび住まいして精神の円熟を目指す。
死期を悟ったら流浪の旅に出てよりよい転生に備える。
往生際の悪い男たち向きの教えで、何事によらず民を支配したがる為政者の御都合主義と思っていた。
自分が引退する季節を迎えて四住期は精神の成長にあっていると感じている。
引退して脱社会すると、精神が熟していくのが幾らかは見えるようになり、
輪廻があるにしろないにしろ、生と死が円輪をなしている、あるいは無限を表すサイン「∞」
のように表から裏へとひとつながりになっているのがわかる気がしてくる。
自分の財産や社会的立場にしがみつくのは「愚」であり、
発酵していく精神の美しさを味わうのが楽しみになる。
こうしたことは若かったころの自分には理解及ばないことだった。
(10-23-3 590彼岸桜だとか、幼児たちの笑い声が聞こえてきそうな)
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2023-11-21T10:21:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 11/11-12 2023
★11/11<過ぎてゆく日々のこと>
ネットのmsnでいまなおアメリカの元大統領が再選されそうなほど人気があるという記事をよむと、
飲みかけのコーヒーをパソコンにかけたくなるほど不快で、
トランプを支持するアメリカ人がいることが信じられない。
若かったこ...
★11/11<過ぎてゆく日々のこと>
ネットのmsnでいまなおアメリカの元大統領が再選されそうなほど人気があるという記事をよむと、
飲みかけのコーヒーをパソコンにかけたくなるほど不快で、
トランプを支持するアメリカ人がいることが信じられない。
若かったころのアメリカへのあこがれはみんな嘘八百で、アメリカはいまも西部開拓時代と変わらない
人種差別と女性蔑視と物質主義にこりかたまっているのかと、悲しく暗い気持ちになる。
それではトランプの対極にいる良きアメリカ人はどういう人たちかを想像して、
思い当たったのがル=グウィンだった。
彼女は『ゲド戦記』の作者として知られている作家で5年ほど前に88歳でなくなった。
山の家の書架に並べてある彼女の著作を目で追い、彼女がどういう人だったのか
よく分からないでいることに気付いて、ユリイカ2006年8月臨時増刊号
「総特集アーシュラ・K・ル=グウィン」という雑誌を持ってきて拾い読みした。
アメリカを旅行していてアメリカ人には程度が低いのが多いということに気付いたことがある。
それでもトランプのような人たちが台頭する国に二度とならないよう願っている。
★11/12<過ぎてゆく日々のこと>
運命はあるのかないのか、若いころにそういうことを話し合っていたことがあった。
いまは固定された運命や運勢を信じていない。
この世に生まれてきたのは、ゆきあたりばったりの偶然か、または前世の因縁によるが、
今生では行為や思惟することで新たな因縁が加味されて運勢は刻々と変化していく。
こうしたことがらをすべて運命としてしまうと、
今生に人間として生まれてきたことの意味がなくなってしまう。
占いをやって、一縷の希望もなく死んだほうがましという「卦」がでたとしても、それは運命ではない、
「卦」を求める行為によって浄化がなされ、あるいは因縁が加味されて新しい道が開けていく
こともある。善悪の因縁が拮抗していっさいの救いがないようにみえても、
ハエ一匹を救うといった善行によって、雲間が破れ日差しがあたりを照らすこともあるだろう。
なにごとによらず1秒先の未来を閉じてしまわないことが大事で、
人生の可能性は死の直前まで開けている。
こういうのがサーンキヤの知恵だということを、運命論者だった古い知人と話せたらと思う。
★11/12<過ぎてゆく日々のこと>
マインドパワーを育てるとか、パワーストーンを役立てるという記事をずーっと書いてきたので、
つい説教師みたいな口調になる。読者もそれを期待してやってくる。
あそこへ行けば親の説教、世の常識とは異なる意見が得られるといった具合だ。
けれどたくさんの人はそれを読んで、ああそうなんだとか、なるほど納得がいくと思って、
そのまま忘れてしまう。かれらの日々は神秘的パワーの獲得とか、
チャンスの到来を夢見たままで過ぎていく。
神秘の入り口にたってちょっとのぞき見て、味わうこともなく引き返していく。
チャンスを得るきっかけは自分で作る。海や川へ行かなければ魚は釣れない。
部屋に閉じこもったままで、自分には大きな魚を釣るチャンスがない、
だれも引き立ててくれない、と思っている人がいる。
そうこうするうちにチャンスが逃げていく。
魚釣りを恋人との出会い、結婚、仕事に置き換える。行動しないまま、焦りながら年月は過ぎていく。
そうこうするうちに釣竿を振る体力も気力も萎えて不満たらたらの人生が終わっていく。
チャンスを育てる畑は自分で作るということがわかればチャンスはむこうからやってくる。
手助けしてくれる人も現われる。(大きな翡翠や水晶が転機を強化してくれる)
11-23-1 095 今朝撮ったばかりのヒマラヤ水晶
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2023-11-18T12:34:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 11/08-10 2023
★11/08<過ぎてゆく日々のこと>
インディアンサマーって美しい言葉だと思っていた。
晩秋に夏が戻ってきたような陽気、小春日和な日々をいう。
あるときこれが「インディアンは嘘ばかりいう」の白人風表現であることに気付いた。
嘘みたいな暑さがインディアンサ...
★11/08<過ぎてゆく日々のこと>
インディアンサマーって美しい言葉だと思っていた。
晩秋に夏が戻ってきたような陽気、小春日和な日々をいう。
あるときこれが「インディアンは嘘ばかりいう」の白人風表現であることに気付いた。
嘘みたいな暑さがインディアンサマーの意味で、黒い黒曜石の小石をインディアンの涙に見立てて
アパッチティアーズというのと同じだ。
アメリカでは病的な嘘つきで、人種差別主義者で、狂人でもある元大統領の人気が依然高いという。
彼が再度大統領になる日が来るとしたらほんとうに悲しい。
イスラエルにも第二のトランプのような政治家がいて、ニュースに触れるごとに悲しくなる。
外では青空がひろがり、色付き始めた丘陵を背景に、蝶の乱舞そのままに黄色の枯れ葉が舞っている。
インディンサマーな秋の日に青空をながめて「空・くう」を思う。
セミリタイアしたら脱世間して竹林の七賢になるのが賢明な道だ。
けれどやっぱり子供や孫の世代には、もう少しましな社会を残してやりたかったと思っている。
10-23-3 025
★11/09<過ぎてゆく日々のこと>
シジュウガラがカエデの木にやってきて枝葉の間を飛び跳ねている。彼らはほんとうに小さい。
メキシコでハチドリをはじめてみたとき、あんなに小さな身体に羽根を動かす筋肉があり、
飛び方を指令する脳があることが奇跡に思えた。それをいうなら蚊や蝶とて同じことだが、
パチンコ玉のように動き回るシジュウガラを目で追うと、思考能力があるようにはおもえない。
数値制御されるロボットのように簡単な仕組みで枝に衝突しないようにしているんだろうけれど、
あきれてみとれるばかりだ。望遠レンズがあったとして、ほんのわずか静止する姿を
どれほどの待ち時間をついやしたら撮影できるのか考えてしまった。
メキシコシテイで宿泊したホテルは古めかしい日干しレンガ造りで、
レストランに改装した中庭があり、壁にハイビスカスが這い、
ハチドリが行き来していそがしそうだった。
かつての日々のことを昨日のことのように思い出して、戻っては来ないことを知っていながら、
もう一度同じ土地、同じ時間にいたいと願ったりする。10-23-056
★11/10<過ぎてゆく日々のこと>
一冊本を読み終えて次に何を読んだらいいのか決められないことがときどき起きる。
読書依存症なので熱中できる本がないとたちまち禁断症状が出る。
うつろな眼で本棚に視線をさまよわせ、布団脇や机の下に積んである本の背表紙を子細に見渡す。
適宜選んで読みかけてはやめ読みかけてはやめたりする。
なんでこんな本を作ったのか、編集者の頭の程度を疑う本や、
かつて好きだった作家が様変わりしているのに出会って残念がる。
タイトルに惹かれて買ってみたがはなから愚劣というのもたまにある。
そんなときは好みの本を再読することにして中毒をやわらげる。
好みの作家の好みの本は裏切られることがない。
おおかたは忘れているので大概は新鮮で、なおかつ彼らの優秀さに打たれ、新しい発見がつづくと、
人生の残りはそんなにないんだから、もっとたくさん再読しようと思いを新たにする。
(10-23-3 197美姑産水晶、エピドートと共晶、ドキドキしてしまう)
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2023-11-16T09:16:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ オラクルカード
★11/04<オラクルカード>
パワーストーンのパワー効果と占いやまじないは近い。
パワーストーンのパワー効果とカラーセラピーと色彩心理学は、古代の人たちの色彩感覚から
発展してきたもので、『宝石伝説 宝石をめぐる美と呪力の物語』(青弓社、1989)を書いた...
★11/04<オラクルカード>
パワーストーンのパワー効果と占いやまじないは近い。
パワーストーンのパワー効果とカラーセラピーと色彩心理学は、古代の人たちの色彩感覚から
発展してきたもので、『宝石伝説 宝石をめぐる美と呪力の物語』(青弓社、1989)を書いた時、
パワー効果を同定していくのにおもに西洋の神話伝説と色彩心理学をよりどころにした。
実際に手掛けるわけではないが、「世界の占い&まじない百科HP」みたいなものを想像していて、
山の家の蔵書を漁り、押し入れの奥の方、ペンライトがなければ見定めつかない場所から
『占いの世界』(日本占術協会監修、東京四季出版、1988)という古本を探してきた。
サブタイトルに「3千年の歴史をもつ宇宙哲学、あなたの未来を予知する占い全書」とある。
内容は占星術、タロット占い、手相、人相学、姓名判断、家相、などと盛り沢山で、
一件マスターすれば明日から易者になれそうだ。
遠い昔、日本では縄文時代あたり、だれもが死者の声を聞いていたという学説がある。
死者の助言が明日への拠り所だった。やがてそれらが聞こえなくなり、
酋長・首長の権力が強化されるにつれて、向こう側からの声の代用品として占いが発展していった。
『占いの世界』には触れられていないが、占いではこの点が一番興味深い。
(10-23-3 101水晶は心をうつす鏡、ラッキーチャンスが訪れる日には朝から輝いて見える)
★11/05<オラクルカード>
世界の占いに関心を寄せて、いまさらながらにタロットとオラクルカードが違うことに気付いた。
タロットは面白そうではあるが、占いそのものが不向きであることもあって手をつけずにきた。
タロットはカード一枚一枚の図柄と意味が決まっている。
でもオラクルカードはネットを検索してみると、神話や天使、フラワーエッセンスなどをテーマに
なんでもありということらしい。
『色に隠された秘密の言葉カラー・カード』には45枚のカードのそれぞれにご託宣めいた言葉が
印刷されていた。比較的古くて名前が知られているのがルノルマン・カードというもので、
占うにはカードを何枚か並べて、依頼者のための物語を組み立てていく。
読みとくためには作家なみの想像力が必要だ。
リーディングには依頼者への共感能力が不可欠だが、
すぐれたヒーラーには超能力めいたものがあるのだろう。
オラクルカードについて考えると、10年前ならパワーストーン・オラクルとか
ジービーズ・オラクルカードというものができただろうと思ったりもした。
「生きるよすがシュールレアリスチック八卦オラクル」などというのもおもしろそうだ。
「ご先祖さまとのチャネリング・オラクル」というのも作れる。
(10-23-3 142 心が小さくなるときれいな水晶を見ても感動しなくなる、)
★11/01<オラクルカード>
21、22歳のころだった。世の中からドロップアウトして (古い言葉だ)、
フーテンだのヒッピーだった時代(生きている昭和の化石のようだ)、
やりたくないことは山ほどあってもやりたいことはひとつもなく、働きたくないからお金がなく、
とぎれとぎれにバイトして食いつないでいた。
正月に大久保の駅にいて、手相の看板をたてた易者が手相をみてやろうといった。
ポケットの10円玉5、6枚が有り金で、彼をからかうつもりで、これだけしかないよ、とこたえた。
その分だけみてやろうと易者がいった。かれはぼくの手を子細に眺め、
いまは辛い時期だが、大器晩成型だ、中年になるころには会社を起こして人を雇っているといった。
そのときは自分に未来があるなんて想像も出来なかった。
それから短いようで長い年月が経って、成りゆきまかせに石ヤになった。
易者のことばを思い出して占いって当たることもあると思っている。
それでもなるべく会社を大きくしないでおこうとしてきた。この目論見は間違っていなかった。
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2023-11-12T09:27:00+09:00
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<新着製品> ジービーズ、ロシア翡翠古代型勾玉
★10/27<新着製品>
「アウトレット、アクセサリー・ルース」の「ジービーズ(西蔵天珠)」に
小型天珠10個セットを7点、とっておきのジービーズ(西蔵天珠)12点を新規掲載しました。
掲載を待っていてくださった方もいらっしゃったと思います。
ジービーズについ...
★10/27<新着製品>
「アウトレット、アクセサリー・ルース」の「ジービーズ(西蔵天珠)」に
小型天珠10個セットを7点、とっておきのジービーズ(西蔵天珠)12点を新規掲載しました。
掲載を待っていてくださった方もいらっしゃったと思います。
ジービーズについて単行本で紹介したのは拙著『宝石の力・幸運は形に宿る』
(北出幸男、青弓社、2003)が日本では始めてのことで、
その5年ほど前からジービーズを取り扱うようになったので、かれこれ25年になります。
今回紹介したのはそのころからおもに単行本や雑誌特集記事の写真掲載用に保管してきた製品です。
当時ですら選りすぐりの品だったので、いまとなっては超の上に超が付くほどの貴重品になっています。
ジービーズの眼の数や模様はチベット密教の教えのなかから生まれてきました。
これが台湾で大流行したのはチベット同様台湾でも観音信仰が盛んだったからです。
ジービーズを手にしたら、如来・菩薩たちの奇跡を招く神秘力を想像するようにすると、
ジービーズのパワー効果はいっそう強化されます。10-23-1 586 597 604 614 648
★10/30<過ぎてゆく日々のこと>
ジービーズが世に知られていなかった時代、およそ30年くらい前、
なんでもありの香港のジェードマーケットにもひとつもなかった。
売り手で知っていたのはマカオ在住のインド人だけで、彼のところでは1個に数万円の値札が
付いていた。これではとても仕入れられない。
そんな時期、香港で雨の夜に友だちを訪ねて道に迷って、偶然ジービーズを扱う店を見つけたときは、
精霊の導きといっても大袈裟ではなかった。
それからジェードマーケットにもジービーズを扱う業者があらわれ、
人づてに台湾にはたくさんあると聞いて、台北を訪ねてうちのコレクションもふえていった。
ジービーズはチベットが発祥の地で、チベット密教の意匠が図柄のもとになっている。
だからチベット密教を学んでおかないとジービーズを理解できない。
けれどその時代、カトマンズやラサにいっても、樹脂製やガラス製品があるばかりで、
店で売れるよう手頃な価格のメノウ製品を見つけられなかった。
今回新規に掲載しているものは、そういう時代のジービーズ。
量産品ではなく、手作り製品ならではの暖かみがある。10-23-1(670金銭鉤)
★11/04<新着製品>
「天然石勾玉・勾玉アクセサリー/ロシア翡翠」を刷新して、
新たにロシア翡翠古代型勾玉12点を掲載しました。
一般的な日本翡翠(糸魚川翡翠)より質の高い原石を使用していて、
価格は国産ものよりだいぶ安価です。
ここで紹介しているロシア翡翠勾玉は出雲大社近くで発掘された翡翠製勾玉に似た形をしています。
全体にスリムで胴と尾の太さがほぼ同じ、頭も小さくギョロメタイプであることに特徴があります。
ロシアがウクライナに戦争をしかけて1年以上経ちます。
憎むべきは政治家と手下どもであって市民ではないと強調。
旅行者レベルではどの国を訪ねても人々は親切で、和気あいあいに過ごせるのに、
国際問題では戦争や紛争がたえず、妄想に狂った権力者に振り回されている。
コロナウイルス騒動以降、諸外国での物価の上昇と円安、加えて中国でのゼロコロナ政策ゆえの
天然石加工産業の低迷などのせいで、日本の天然石業界も値上がりするばかりで元気がありません。
鉱物に明るい未来を託して子供たちに残してやれるといい。10-23-2 072 086
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新着製品更新記録
2023-11-09T08:22:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 11/01-02 2023
★11/01<著書履歴>
『三部作・高尾山麓異界交遊録』という物語を書いて、知人に依頼して電子書籍化が進行中。
巻末に「著書履歴」を入れることを思い立った。短いようで長い人生だった。
『超自然力健康法 KI』トワイライトゾーン別冊 制作監修、1986
『ザ・...
★11/01<著書履歴>
『三部作・高尾山麓異界交遊録』という物語を書いて、知人に依頼して電子書籍化が進行中。
巻末に「著書履歴」を入れることを思い立った。短いようで長い人生だった。
『超自然力健康法 KI』トワイライトゾーン別冊 制作監修、1986
『ザ・タリズマングッズ』トワイライトゾーン別冊 制作監修、1988
『自分の災難対策を持て』青春出版社 1980
『不思議体験クッキングブック』学研 1985
『日本列島霊能力者列伝』グリーンアロー出版社 1988
『神秘の宝石パワー』学研、1990
『宝石伝説 宝石をめぐる美と呪力の物語』青弓社 1989
『宝石伝説? 水晶術』青弓社 1993
『宝石伝説? パワーの神秘』青弓社 1995
『宝石の力 幸運は形に宿る』青弓社 2003
『癒しの宝石たち パワー効果と活用法の事典』青弓社 2007
『宮沢賢治と天然石 21世紀の賢治論』青弓社 2010
『日本ヒスイの本 最高のパワーストーン』青弓社 2016 10-23-3 440
★11/01<過ぎてゆく日々のこと>
駅前まで歩いていって、郵便局でレターパックを出し、
近くのスーパーでB4サイズ1枚5円のコピーを3枚して、同じ商業ビルの上の階のダイソーで
植木用の肥料を買った。地下に降りて輸入食品店でオレンジママレードとダークチョコレートを
レジに運んだ。昨日はルーフバルコニーのアサガオの蔓を片付け、
きょうは鉄砲百合の球根を植え替えたので、いささか腰がはっている。
そんなふうにして、わざわざ書くまでもないような平凡な出来事を演じて、
おだやかな秋の日がすぎていった。
機関銃をかざして敵をなぎ倒しはしなかったし、偶然行き合わせた妊婦を手榴弾から
守ってやりもしなかった。群れなす人民軍がチベット人を威嚇する光景にも出会わなかった。
余談だが、アサガオは連作障害を起こすとかで、そのため毎年プランターを百合と取り替えている。
アサガオは敵を寄せつけまいと根からだす毒に自家中毒するという。
その点だけみれば愚かさはヒトに似ている。10-23-3 381
★11/02<過ぎてゆく日々のこと>
山の家の2階の南の部屋。畳んだ布団に背中をあずけ、両足を投げ出して、リクライニング体勢で
窓の外を見る。渓流と道路をへだてた向かいの斜面の杉木立ちの入り口に、
根元の直径が30cmほどの杉が4本そびえている。
布団にもたれた頭と窓の高さとの関係で、杉の木は頂の方しか見えず、
それが悪魔の剣にまきついた倶利伽羅竜王に見える。
日本中の杉の木に悪魔が宿り、それを幾千万かの倶利伽羅竜王が呑んでいると思うと、
倶利伽羅竜王がハンバーガーのように量産されているようで、そのシュールな光景に楽しくなる。
世界情勢をみていると幾千万の魔物が幾千万の不動明王と戦っているようにも見える。
魔物は隣国では不動明王として信仰されている場合もある。10-23-3 024
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2023-11-08T08:50:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 10/29-31 2023
★10/29<過ぎてゆく日々のこと>
今の季節、山の家では午後3時過ぎると西の山の向こうに太陽が降りる。気温が急激にさがる。
この土地は「夕焼け小焼け」の作詞家の出身地とかで、その名にちなんだ観光農園もあるが、
うちの近所では谷間のせいで夕焼けを見たこと...
★10/29<過ぎてゆく日々のこと>
今の季節、山の家では午後3時過ぎると西の山の向こうに太陽が降りる。気温が急激にさがる。
この土地は「夕焼け小焼け」の作詞家の出身地とかで、その名にちなんだ観光農園もあるが、
うちの近所では谷間のせいで夕焼けを見たことがない。空は朱に染まらずに日が暮れていく。
コンクリートのアパートに戻る日には、裏山から残照が消えたらプレハブ倉庫に鍵を掛け、
水道とプロパンガスの元栓を閉めて帰りじたくをはじめる。衣服を着替えて、
ベッドにカバー代わりのシュラフをかけるとホテルの部屋をあとにする気分になる。
15分ほど田舎道をくだって人気のないバス停に着くと、若かったころに重い荷物を担いで
いろいろな国でバスや列車を待ったことが思い出される。
そういう自分を同じ芝居をつづけている役者のように感じる。10-23-2 323
★10/31<過ぎてゆく日々のこと>
明け方に目覚めてもう一度眠ろうとするとき、目が冴えてしまって眠るに眠れないときがある。
そんなときはどうせ眠れないのだからと、呼吸法をやる。
頭を高く仰向きに寝て、ゆっくり息を吐き、ゆっくり吸う。
呼吸法なくして瞑想はないのだから、ゆっくりの呼吸は大切だが、これがなかなか難しい。
4つ6つを数えながら息を吸う。ビーカーに少しずつ水を注ぐように息を吸うのだが、
少しずつ滑らかに腹に息をためるのはまだしも、ビーカーから水を少しずつ地に放つように、
6つほど数える間になめらかに息を吐くのがうまくいかない。
そのうち苦しくなって元に戻ってしまう。
そうやって、多分15分間ほど角がたちっぱなしの呼吸をつづけると、
身体がふいに滑らかに息をするようになる。
6つ吸ってちょっと止めて6つ数える間、滑らかに少しづつ息を吐く。
いつ眠ったか気付かないうちに眠ってしまって、昨夜は機嫌よく笑う三面大黒天の夢をみた。
正面に大黒天、右側面に弁才天、左側面に毘沙門天(多聞天)のお顔をつけた異形の仏で、
願望成就の祈願に威力があるという。
大黒天と弁才天は古くからの馴染みだが、毘沙門天はインドの武者姿の神さまで、
彼のパワーが身体のなかに入ってくると、熊に立ち向かえるほど力強くなったように感じられる。
この功徳をうちのお客さんに廻向しよう。10-23-3 043
★10/31<読書記録>
『その雪と血を』(ジョー・ネスポ、鈴木恵訳、早川書房、2016)を読了。
ハヤカワのポケットミステリーブックの一冊で表紙の綺麗な本だった。
「これは《刑事ハリー・ホーレ》シリーズの全世界的なヒットにより北欧暗黒小説の第一人者となった
ジョー・ネスポが綴った、純白の雪と真紅の血に象徴される、
不自然なまでに美しい暗黒の叙事詩である」などと思い入れたっぷりに解説にあった。
ジョー・ネスポは5年ほどまえに話題になった作家で、名前は知っていたが読んだことはなかった。
読み出したら止まらないミステリーものではなく、ゴルゴ13からはほど遠い3流の暗殺者が、
ボスから彼の若妻を暗殺するよう依頼され、標的に惚れてしまうというお話だが
ページをめくっていくうちに主人公が可愛くなっていき、
自分の青春もまたウブで愚かだったと思うことしきりだった。10-23-3 115
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過ぎてゆく日々のこと
2023-11-05T17:59:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 10/28-29 2023
★10/28<過ぎてゆく日々のこと>
熟睡から目覚めてきょうは夜中にトイレに立たなかったと思った。
トイレにいって時計をみたら3時半だった。夢にだまされることもある。
目覚めて最初にするのは自分が山の家か住まいのアパートか、どちらにいるかを確認することで...
★10/28<過ぎてゆく日々のこと>
熟睡から目覚めてきょうは夜中にトイレに立たなかったと思った。
トイレにいって時計をみたら3時半だった。夢にだまされることもある。
目覚めて最初にするのは自分が山の家か住まいのアパートか、どちらにいるかを確認することで、
どちらにしろ大差ないが、地理の認知でひとまず自己同一性を回復する。
2日3日と晴天がつづいている。秋の長雨は終わってしまったんだろうか。
今年は台風らしい台風もこなかった。
秋雨のあとは晴天がつづいて一年で一番穏やかな季節になる。
春先のような生命のにぎわいもなく、気持ちがいやおうなく鎮まっていく。
毎年のことながら死の匂いに包まれた今の季節を好ましく思う。
再び布団にはいって大気の静けさをありがたくおもった。
夢では庭の花壇にインカローズの新芽が顔を出していた。
山百合のように先端が幾重にも重なったたくましい新芽だった。
これから数日置きにインカローズの苗が育っていく夢を見て、
いつか真紅の石の花の夢を見られたら、とても素敵なことだろう。
★10/28<読書記録>
『解説ヨーガ・スートラ』(佐保田鶴治、平河出版社、1980)を再読。読み返すごとに発見がある。
ヨーガの哲学(サーンキヤ思想)はタントリズムの流れのうちにあり、
現象世界は物質原理と精神原理の関係性のうえにあるとする。
人間の精神活動は物質原理に属していて、プルシャという名の精神原理はヒトの心をのぞきみることで、
それを自分だと錯覚していて「無明」にはじまる長い迷いの時を過ごしている、
というふうに説いでいる。
あれやこれやの修業によって心を浄化し、業(ごう)の影を薄め、
さらに瞑想によって心を機能停止に導く。
すると劇場の明かりは消え、非常灯も消されるようなもので、
心の一角を覗き見てはそれが自分だと思う迷盲のうちにあった真我(プルシャ)が
ハッとおのれ本来の姿に気付く。
その本来の姿たるや百の太陽より眩く、千のオーガズムより歓喜にみちて、
かつて存在したどのようなものより確固として実在している。
そうやってプルシャが独存すると、『ヨーガ・スートラ』では説かれている。
「光明・歓喜・実在」は何人もの先達が異口同音に語ってきたことなので、
幻想ではなく、至高の体験として信じられ、憧憬されている。
たとえ片鱗なりともそれを体験すればそれこそが究極の体験であることがわかる、
そういう体験という。世界で唯一学びがいのあることと思ってきた。
★10/29<ヨーガ・スートラ>
日常的世界では自分は世間の一部であるにすぎず、自分が死んでも世間はつづいていく。
だから老人は死んでも死にきれないほど自分の財産に執着する。
『ヨーガスートラ』などインド思想の世界観ではそうではない。
自分と周囲の世界との関係性のみが大事で、自分が死ねば世間は消滅して、
死後の世界・中有(ちゅうう、バルド)と向き合うことになる。
飛行機に乗ってインドに向かうとする、飛行機に乗れば東京は消滅する。
インドに着くまではインドは実体化せず、飛行機のなかだけが現実になる。
背を向けたとたんに、それまで見ていた世界はなくなり、新たに目にする世界が自分の現実になる。
心はそうやって現実を認識し、意味をくみとり、価値付けていく。
だから日常的で世間的な価値判断でヨーガスートラやサーンキヤ、仏教哲学に向かうと、
迷路にはまることになる
若かったころは神秘主義思想をどうすればわかりやすく解説できるかを考えていた。
いまはそう思っていない。
1ヶ月とか2ヶ月とか長い旅行にでると、体感として身体が時空を流れていくのがわかるようになる。
それがどういうことなのか旅行経験のない人たちにどのように説いても無駄なように、
神秘思想の彼方にいかなる歓喜・大楽が待っているか、どのように語っても、
世俗の人には伝わらないだろう。10-23-2 343
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過ぎてゆく日々のこと
2023-11-02T10:54:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 10/19-27 2023
★10/19<過ぎてゆく日々のこと>
「あら、まあ!」と気付くと、自分がfbに掲載している花の写真は
ネットの草花ページの写真と同じだ。
自分では向こう側から開きだされてくる精妙なパワーはこちら側で色と形をまとうということの
見本と思っていたのに、これで...
★10/19<過ぎてゆく日々のこと>
「あら、まあ!」と気付くと、自分がfbに掲載している花の写真は
ネットの草花ページの写真と同じだ。
自分では向こう側から開きだされてくる精妙なパワーはこちら側で色と形をまとうということの
見本と思っていたのに、これではアマゾンの園芸ページと変わらない。
鉱物を「見る」ことを学んだ天然石ファンが植物を「見る」ことを学び、
風景が「風(気)」の景色であることに気付き、
山や海を観光して「光(気)」を観ることを学んでくれればいいと願っている。
そこでは古代の呪術師と同じ視点にたてる。10-23-2 542 546
★10/27<過ぎてゆく日々のこと>
山の家ではこの秋始めて灯油ストーブに火をともした。
天板でお湯を沸かせる昔ながらのストーブで、自動点火装置は遠の昔に壊れている。
夜はDVDでショーンコネリーの『ザ・ロック』を見た。製作は1996年となっているからだいぶ古い。
中年過ぎてからの彼の渋さをこのうえなく好ましく思っている。
『ザ・スタンド』というアマゾンの生物学者に扮する映画が好きなんだけれど、
この映画のDVDはたぶん出ていない。VHSがあるけれどきっとカビがはえている。
明けて今日は家のあちこちからおもにミニチュアサイズの水晶クラスタを集めてまわった。
小さくて可愛くて、低価格で、お客さんたちが喜びそうな鉱物標本は種類も数も限られてくる。
サイトに掲載するからにはと水洗いしてサイズをはかったりすると、けっこう時間がかかってしまう。
そうやって夜にはショーン・コネリーのDVDをもう1本みた。
『エントラップメント』1999という古い作品でこちらは3度目か4度目、
キャサリン・セタ−=ジョーンズの往年のファンでもある。
映画の話にはジェネレーション・キャップが多分にある。10-23-3 008
★10/27<過ぎてゆく日々のこと>
本棚の前やプレハブ倉庫のストックボックスから集めてきた小さな標本類を、
どうやって住まいに持ち帰るか算段しながら、孫のひとりが石ヤになればいいと夢想したりした。
いまの社会は保育園のころからサラリーマンを製造するよう教育が特化している。
親たちはわが子を少しでも機能性の高いサラリーマンに加工しようと熱意を注いでいる。
それに沿わない子供たちはふるい落とされていく。まるで出来損ないのように扱われる。
規格外れは病気の一種と思う大人たちも多い。
おとなしい羊よりも荒野の山羊のほうがはるかに生きがいがあって、実りの多い人生を送れるのに、
飼い慣らされた羊たちにはそれが見えない。
だからもし孫のひとりが社会に適応しにくいなら、
職人になるか、あるいは石ヤになるかすればいいと思っている。
30年後、鉱物の多くは他の天然資源同様枯渇して、
水晶の小さなかけらといえども宝石扱いされていることだろう。10-23-3 016 019
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過ぎてゆく日々のこと
2023-10-30T10:55:00+09:00
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<新着製品>日本翡翠本勾玉、七星盤、倶利伽羅龍王陰刻
★10/15<新着製品>
38mmサイズの日本翡翠本勾玉8点を「日本翡翠勾玉/38mm」に新規掲載しました。
色味や一部に入っている緑色のしずく模様から、青海川上流の金山谷産の原石からの制作と思われます。
日本翡翠勾玉は30mmサイズが主流で38mmのようにサイズの大き...
★10/15<新着製品>
38mmサイズの日本翡翠本勾玉8点を「日本翡翠勾玉/38mm」に新規掲載しました。
色味や一部に入っている緑色のしずく模様から、青海川上流の金山谷産の原石からの制作と思われます。
日本翡翠勾玉は30mmサイズが主流で38mmのようにサイズの大きなものはあまり見かけません。
大サイズの勾玉は迫力満点のパワー効果を楽しめます。
神話で語られるアマテラス大神愛用の勾玉や、三種の神器のひとつの勾玉も
このように立派な勾玉だったと想像できます。
日本翡翠38mm勾玉は孫子の代まで伝えていくのに似つかわしい宝物です。10-23-1 400
★10/21<新着製品>
参考資料として保管してあった「とっておき製品」を倉庫から持ちだしてきました。
どの製品も半額にしてあります。内訳は以下のとおりです。
「アウトレット水晶/水晶ポイント」にセルフヒールド・クォーツなど2点、
「アウトレット鉱物原石/鉱物原石」にデンドリックオパールなど2点、
「アウトレット鉱物原石/フローライト」にフローライト特選品を1点、
「アウトレット天然石加工品/天然石加工品」にチャロアイトエッグなど2点、
「アウトレット天然石加工品/仏像・龍・神獣」にルチルクォーツ・ガマ財神など2点です。
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★10/22<新着製品>
「アウトレット天然石加工品/仏像・龍・神獣」に究極の護符「黒水晶倶利伽羅龍王陰刻」4点を
新規掲載しました。浄化力の強さで定評のある山東省産黒水晶に、
倶利伽羅龍(くりからりゅう)を陰刻した当社のオリジナル製品です。
会社の繁栄や家運隆盛を願う最高のタリズマンになります。
倶利伽羅龍王は不動明王が最強の「相」をとったときの姿。
神話では不動明王が魔王と戦ったとき、魔王は何者によっても破壊されない剣に変じて
明王に切りつけた。窮地に立たされた明王は巨大な龍の姿になって剣をひと呑みにしてしまった、
といいます。剣は宇宙軸・世界樹でもあって、龍は宇宙の守護者である不動明王の姿を表しています。
心霊問題で悩みがあったり、密教など宗教に強い関心のある方を守護してくれます。
10-23-2 282 264 227
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新着製品更新記録
2023-10-28T10:46:00+09:00
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<新着製品>日本翡翠本勾玉、ルチルクォーツ・ガマ財神、倶利伽羅龍王陰刻
★10/15<新着製品>
38mmサイズの日本翡翠本勾玉8点を「日本翡翠勾玉/38mm」に新規掲載しました。
色味や一部に入っている緑色のしずく模様から、青海川上流の金山谷産の原石からの制作と思われます。
日本翡翠勾玉は30mmサイズが主流で38mmのようにサイズの大き...
★10/15<新着製品>
38mmサイズの日本翡翠本勾玉8点を「日本翡翠勾玉/38mm」に新規掲載しました。
色味や一部に入っている緑色のしずく模様から、青海川上流の金山谷産の原石からの制作と思われます。
日本翡翠勾玉は30mmサイズが主流で38mmのようにサイズの大きなものはあまり見かけません。
大サイズの勾玉は迫力満点のパワー効果を楽しめます。
神話で語られるアマテラス大神愛用の勾玉や、三種の神器のひとつの勾玉も
このように立派な勾玉だったと想像できます。
日本翡翠38mm勾玉は孫子の代まで伝えていくのに似つかわしい宝物です。10-23-1 400
★10/21<新着製品>
参考資料として保管してあった「とっておき製品」を倉庫から持ちだしてきました。
どの製品も半額にしてあります。内訳は以下のとおりです。
「アウトレット水晶/水晶ポイント」にセルフヒールド・クォーツなど2点、
「アウトレット鉱物原石/鉱物原石」にデンドリックオパールなど2点、
「アウトレット鉱物原石/フローライト」にフローライト特選品を1点、
「アウトレット天然石加工品/天然石加工品」にチャロアイトエッグなど2点、
「アウトレット天然石加工品/仏像・龍・神獣」にルチルクォーツ・ガマ財神など2点です。
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★10/22<新着製品>
「アウトレット天然石加工品/仏像・龍・神獣」に究極の護符「黒水晶倶利伽羅龍王陰刻」4点を
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神話では不動明王が魔王と戦ったとき、魔王は何者によっても破壊されない剣に変じて
明王に切りつけた。窮地に立たされた明王は巨大な龍の姿になって剣をひと呑みにしてしまった、
といいます。剣は宇宙軸・世界樹でもあって、龍は宇宙の守護者である不動明王の姿を表しています。
心霊問題で悩みがあったり、密教など宗教に強い関心のある方を守護してくれます。
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2023-10-28T10:44:00+09:00
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<新着製品>日本翡翠本勾玉、七星盤、倶利伽羅龍王陰刻
★10/15<新着製品>
38mmサイズの日本翡翠本勾玉8点を「日本翡翠勾玉/38mm」に新規掲載しました。
色味や一部に入っている緑色のしずく模様から、青海川上流の金山谷産の原石からの制作と思われます。
日本翡翠勾玉は30mmサイズが主流で38mmのようにサイズの大き...
★10/15<新着製品>
38mmサイズの日本翡翠本勾玉8点を「日本翡翠勾玉/38mm」に新規掲載しました。
色味や一部に入っている緑色のしずく模様から、青海川上流の金山谷産の原石からの制作と思われます。
日本翡翠勾玉は30mmサイズが主流で38mmのようにサイズの大きなものはあまり見かけません。
大サイズの勾玉は迫力満点のパワー効果を楽しめます。
神話で語られるアマテラス大神愛用の勾玉や、三種の神器のひとつの勾玉も
このように立派な勾玉だったと想像できます。
日本翡翠38mm勾玉は孫子の代まで伝えていくのに似つかわしい宝物です。10-23-1 400
★10/21<新着製品>
参考資料として保管してあった「とっておき製品」を倉庫から持ちだしてきました。
どの製品も半額にしてあります。内訳は以下のとおりです。
「アウトレット水晶/水晶ポイント」にセルフヒールド・クォーツなど2点、
「アウトレット鉱物原石/鉱物原石」にデンドリックオパールなど2点、
「アウトレット鉱物原石/フローライト」にフローライト特選品を1点、
「アウトレット天然石加工品/天然石加工品」にチャロアイトエッグなど2点、
「アウトレット天然石加工品/仏像・龍・神獣」にルチルクォーツ・ガマ財神など2点です。
10-23-2 512 518 563 466
★10/22<新着製品>
「アウトレット天然石加工品/仏像・龍・神獣」に究極の護符「黒水晶倶利伽羅龍王陰刻」4点を
新規掲載しました。浄化力の強さで定評のある山東省産黒水晶に、
倶利伽羅龍(くりからりゅう)を陰刻した当社のオリジナル製品です。
会社の繁栄や家運隆盛を願う最高のタリズマンになります。
倶利伽羅龍王は不動明王が最強の「相」をとったときの姿。
神話では不動明王が魔王と戦ったとき、魔王は何者によっても破壊されない剣に変じて
明王に切りつけた。窮地に立たされた明王は巨大な龍の姿になって剣をひと呑みにしてしまった、
といいます。剣は宇宙軸・世界樹でもあって、龍は宇宙の守護者である不動明王の姿を表しています。
心霊問題で悩みがあったり、密教など宗教に強い関心のある方を守護してくれます。
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2023-10-28T10:36:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 10/19-20 2023
★10/19<過ぎてゆく日々のこと>
『解説ヨーガスートラ』(佐保田鶴治、平河出版、1980)という本を読んでいる。
自分にとっては根本経典だから、何年かごとに帰っていく。
ヨガというと多くの人が美容とダイエットのための体操ヨガを思いおこす。
けれどあれはイン...
★10/19<過ぎてゆく日々のこと>
『解説ヨーガスートラ』(佐保田鶴治、平河出版、1980)という本を読んでいる。
自分にとっては根本経典だから、何年かごとに帰っていく。
ヨガというと多くの人が美容とダイエットのための体操ヨガを思いおこす。
けれどあれはインドの伝統的修業法ではなく、近代になって編まれた健康法だという。
精神世界的にヨーガというとき、世間の人が聞いたら卒倒するかもしれないが、
世俗のことには何の価値もない、それを越えていかないかぎり人間の成就はない、
ということを説いている。『般若心経』と同じだ。
それはまるっきり脱世間の勧めで(厭世的ではないが)、ダイエットに失敗したとか、
夫婦仲が冷え込んでいる、娘の素行が心配、会社勤めが苦悩、
などといったことがらは問うに値しない。
私たちは起きてから眠るまで、思いこみに悪酔いしたまま、自分で思い描いた妄想を真実と信じて
暮らしているというのが、ヨーガやブッダの見解で、そこから解放される道がヨーガ(修業)
ということになる。『ヨーガスートラ』は以下の文章から始まる。
「これよりヨーガの解説をしよう。ヨーガとは心の働きを止滅することである」。
心から雑念が消えていく状態にも多種あって、心の動きを止めてしまうのはとても難しい。10-23-2
★10/20<ヨーガスートラ>
「心」の世界をこちら側と向こう側に分ける。実在していると信じられているのがこちら側で、
神々や精霊、霊や死者たちの世界が向こう側。
近代合理主義は迷信のラベルをはってむこう側への通路に封をしてきた。
近年では「精神世界」という区分を発明して向こう側のことを扱うようになっている。
神秘主義はこちら側より向こう側に「実」を求める生き方といえる。
ヨーガはそのための乗り物になってきた。
健康と美容のための体操ヨガとは同じではないし、瞑想や修験道みたいな修業はヨーガの一種だ。
『ヨーガスートラ』は始めのほうをまとめると、
心の働きを鎮めて機能を低下させてゆく必要性が説かれる(精神統一ともいう)。
心が鎮まると日常的な様々な思いが消えていき、やがて「三昧(ざんまい)」という精神状態になる。
たとえば池の鯉について瞑想する。自分がすっかりと鯉になってしまって、
腹にあたる水流やエラを出入りする水の感触がありありとわかるようになるのが、初歩的な三昧だ。
青空に瞑想すれば心の中に青空が広がり、青空と一体化した自分を体験できる。
そこから「自分」という概念も消えていくというように三昧が深まっていく。
『ヨーガスートラ』は三昧の研究に特化して、細分化した三昧の各レベルについて解説されていく。
おもしろいと思うか、なんのことやらと思うかは、人それぞれということになる。
オーム・シャンティ(あなたの心に平安あれ)10-23-2 539
★10/20<翡翠類似石>
日本列島の北と南に産出地の名前をつけて、日高翡翠、長崎翡翠とよばれる翡翠類似石がある。
ごく一部の国産鉱物愛好家にしか知られていない話と思う。
自分としては同じ土地でほんものの翡翠輝石も採集されることがあるので、
こうした偶然を興味深く感じている。
日高翡翠はクロムを含む透輝石(ダイプサイド)主体の岩石で、
1966年に日高町千栄というところで発見され、3年だか5年間で採掘されつくしたという。
長崎翡翠は長崎県西海市大瀬戸町というところで採集される、
クロムやニッケルによって着色されたドロマイト(苦灰岩)+石英というから
低品位のクリソプレースのようなもの、近似の岩石は糸魚川地方ではキツネ石と呼ばれている。
長崎翡翠は勾玉に加工されたものが九州の遺跡から出土することもあるという。
長崎翡翠は同じ場所でネフライトもみつかるというから、
糸魚川翡翠と長崎翡翠、日高翡翠は似たような地質で誕生したんだろうと思っている。
10-23-2 ?305日高翡翠、104mm/528g。?306長崎翡翠、66mm/227g。
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2023-10-23T08:31:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 10/12-18 2023
★10/12<読書記録>
『古代を考える・飛鳥』(井上光貞、門脇禎二編、吉川弘文館、1987)を通読。
奈良の飛鳥関連の本を何冊か読んでいる。
ここでの最たる興味は謎の巨石 「酒船石」が、何のために誰が作ったかにある。
実物をみると幻覚性植物を絞った装置とか、...
★10/12<読書記録>
『古代を考える・飛鳥』(井上光貞、門脇禎二編、吉川弘文館、1987)を通読。
奈良の飛鳥関連の本を何冊か読んでいる。
ここでの最たる興味は謎の巨石 「酒船石」が、何のために誰が作ったかにある。
実物をみると幻覚性植物を絞った装置とか、辰砂の精製装置とか、
水占いという説が的はずれに思える。
辰砂の精製はもっと簡単にできるし、古代の日本人は大麻の繊維を活用しても、
それが向精神性植物であることを知らなかったようだし、絞り汁を飲むなど聞いたことがない。
酒船石は丘陵に土を盛って突きかため、巨大な石を運び込んで、
くっきりとした意図のもとに図形が彫られた。
しかもその位置が王宮があった場所のすぐ近くで、付属して水場の遺構がある
(松本清張はこの遺構を知らなかった)。
つい気になって日本の古代史関連の蔵書を調べたら、飛鳥時代の本が何冊もあった。
そのうちの一冊が本書で古代の飛鳥を総合的に知るには役立った。
蘇我馬子や天智、天武、持統天皇が活躍した時代、額田王や柿本人麻呂の時代の話だ。
(10-23-1 163 写真は済州島の石像トルハルバン(石のお爺さん)、
飛鳥の猿石や顔石と雰囲気が似ている。)
(国産大麻について毒性の少ない品種の研究中という記事を読んだことがある。
だから国産大麻は毒性が少ないと書いてある本は誤りと思う) 181
★10/15<過ぎてゆく日々のこと>
小雨が降っている。丘陵が雨に煙っているが平地では霧に隠れることはあまりない。
窓を開けると冷たい風が入ってくる。山では猿が雨に濡れてひもじい思いをしているだろう。
コロナウイルス騒動が治まってから、山の倉庫に置いてある大きな翡翠や水晶原石の注文が
途絶え気味で、向こうに行く機会が減っている。
平地にいて山を思い、狸やテンやムササビのことを思う。
関東にはイタチがいないのか高尾山近辺ではイタチを見ない。
子供のころ庭の隅に顔を出すイタチとしばしば目を合わせた。
滑らかな毛皮に包まれた長い首、小さいけれど獰猛な顔立ち。
隣家の鶏舎に侵入してニワトリを殺すので嫌われていたが、野の獣を見ると
野生がまだそこにあることが嬉しかった。
明日は山の家に行って、とりたててなにするわけでもなく、一晩泊まってこよう。
(10-23-2 268 近日発売予定のスモーキークォーツ倶利伽羅竜王陰刻。
大袈裟に撮影すると巨大な石碑のようだ
★10/18<過ぎてゆく日々のこと>
半月ほど山の家から遠ざかっている間に、日だまりが心地好い季節になっていた。
夏の盛りには秋はけっして来ないように思えるのに、季節が移っていくのがありがたい。
キンモクセイが香り、花屋の店先にコスモスの花が並ぶようになると、「秋が来る」と実感する。
いくつか台風発生のニュースがにぎわって、急に気温がさがるともう元には戻らない。
勝手口に隣接した花壇には捨てたトマトの種子が大きな苗に育って花を咲かせていた。
いま花を咲かせても移してやる温室がうちにはない。
コルチカムが先端が尖ったつぼみを地面から突き出して藤色の花弁を開いていた。
いろいろと片付けなくてはならないことがあるはずだが、どれもこれも面倒で、
近くの氏神さんへ散歩に出かけた。
これまで一度もみかけたことはなかったが、40代ほどの男性が拝殿の前を掃除していた。
女神さんに恩義がある人かもしれなかった。10-23-2 340 290 312 343
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2023-10-22T10:27:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 10/10-11 2023
★10/10<過ぎてゆく日々のこと> 死者のアサナ(体操ヨーガの体位)。
布団にはいって顔から首、さらに下へと身体の緊張をといでいく。
身体が鎮まり死者のようにくつろぐなら死者のアサナ一丁上がり。
そこでは心地好さが身体にしみわたる。
布団のなかの快適さ...
★10/10<過ぎてゆく日々のこと> 死者のアサナ(体操ヨーガの体位)。
布団にはいって顔から首、さらに下へと身体の緊張をといでいく。
身体が鎮まり死者のようにくつろぐなら死者のアサナ一丁上がり。
そこでは心地好さが身体にしみわたる。
布団のなかの快適さが大きな満足となって、自分はとても恵まれていると思う。
旅行してきた国々にはたくさんの貧しい人たちがいた。彼らの食べ物は悲しくなるほどに貧弱だった。
そういうところに生まれなくてよかったし、自分の人生を振り返るなら、
ホームレスになってゆき倒れても不思議はなかった。
やりたくないことは山ほどあっても、やりたいことは何もなかったし、
いまも特別やりたいことがあるわけではない。
それでも75歳過ぎて好みの仕事があり、半引退を標榜していても毎日忙しくしている。
明日死んだってどうということはないと思いながら今日を過ごしているのは、
とても恵まれているからに違いない。(10-23-1 143秋の花は紙細工のようにみえる)
★10/10<過ぎてゆく日々のこと>
山の家へ行く途中に密教のお寺があって、黒い肌の不動明王が祭られている。
座高がヒトの身の丈より大きい。不動は闇の仏だから肌が黒い。
不動は大日如来の下僕で、ドラビダ系だから肌が黒いということもある。
アウトカーストの童(わらべ)だから顔つきが醜く品がないことが強調されている。
身なりも如来が貴族風なのに対して彼はよれた腰まき一枚。
上下に突き出た牙、天地を睨むいびつな眼。不気味な様相の不動明王に手を合わせて、
彼が自分の身体を包むよう、または不動を着るよう1分間ほど瞑目する。
清らかで美しい彼の力が身体に入ってくる。
短い瞑想はうまくゆくこともあるし、彼にあいさつするだけでおわることもある。
(写真は日本産黒翡翠、不動明王のパワーがぎゅんぎゅんに詰まっている)
★10/11<過ぎてゆく日々のこと>
霊能力者を取材して記事を書くという連載を持っていたころ、
修験道のグループを率いる女行者を訪ねたことがある。
ぼくよりひとまわりほど年上で、小柄で小太りでけっこう艶っぽい人だった。
なりゆきで「あんたもお滝に打たれなさい」ということになって、生まれて始めて滝行した。
場所は高尾山の枇杷滝だった。当時は般若心経をよんだことがなく(いまは暗記している)、
不動明王についても無知だった。
ともあれ滝行では落ちてくる水を肩と首で受ける。延髄に「気」の集合点がある。
ここが過剰に刺激されると、快感をよぶ脳内ホルモンがドドッと分秘される。
瞑想中毒みたいなものだが、法律では厳禁しようがない。
六根清浄、気分一新、丹田に気力をためて浮き世に帰ってこれた。
いっしょに滝行した信者のひとりに、娘の入試合格を祈願した紙を抱いて滝に入った女性がいた。
そうやって修験道の守護神不動明王に祈るのだった。
信者の道は世俗の社会に暮らす人のためのもので、信仰に生きるかぎり成就はないと、
そのとき思い、いまも思っている。(大きな翡翠原石は眠れるパワーを呼びさます)
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過ぎてゆく日々のこと
2023-10-15T10:37:00+09:00
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<新着製品> カルサイト丸玉、日本翡翠小型勾玉と吉祥勾玉
★10/09<新着製品>
「アウトレット天然石加工品/丸玉祭り」に、?ブルーカルサイト丸玉1点、
?イエローカルサイト丸玉4点、?ホワイトカルサイト丸玉1点、を新規掲載しました。
カルサイトは炭酸カルシウムの結晶。和名が方解石。石灰岩の原料鉱物で、
劈開とい...
★10/09<新着製品>
「アウトレット天然石加工品/丸玉祭り」に、?ブルーカルサイト丸玉1点、
?イエローカルサイト丸玉4点、?ホワイトカルサイト丸玉1点、を新規掲載しました。
カルサイトは炭酸カルシウムの結晶。和名が方解石。石灰岩の原料鉱物で、
劈開といって一定方向に割れやすい性質が特徴です。
透光性が高くて明るい色合いの丸玉は、部屋に飾るととたんに周囲が明るくなって
気持ちのうさが洗われすがすがしくなります。
就寝時などにカルサイト丸玉の色合いを思い出して、心をその色合いで染めるつもりになると、
霊的に自分を開発していくことの意味と価値がわかるようになります。10-23-1 442
★10/11<新着製品>
「日本翡翠勾玉/20mm」に日本翡翠小型勾玉を6点、新規掲載しました。
新芽勾玉は尾が細いのに対して、こちらは38mm本勾玉をそのまま縮小したデザイン、
古くからの製品でストックも少なくなっているので2割引してあります。
日本翡翠との付き合いの発端は、知人の業者から原石を少量譲り受けて勾玉を作ってみたところ
意外な人気。けれど当初はどこへいけば原石を手に入れられるか、わからずに苦労しました。
他の同業者に原石コレクターを紹介してもらって急場をしのいでいるうちに、
当社HPを見た翡翠ハンターから売り込みがあったり、糸魚川の業者に知り合いもできて、
原石ストックが増えていきました。
強く求めると欲しいものは向こうからやってくるような出来事でした。
大珠と勾玉の古代史を学び、「日本翡翠情報センター」というホームページを作り、
拙著『日本ヒスイの本』(北出幸男、青弓社、2016)に発展していきました。
ヒスイが運を開き、幸運を招くというのは、本当のことだと身に染みて感じいっています。
10-23-1 178
★10/12<新着製品>
30mmサイズの日本翡翠吉祥勾玉が品切れたまま、うっかり気付かずにいました。
「日本翡翠勾玉/35〜30mm」に本日7点を新規掲載しました。6点は濃い緑色、
他2点は緻密な石肌の白色勾玉です。
飛鳥や大和の博物館や資料館を訪ねると、とても美しい翡翠勾玉に出会います。
うちの勾玉がむこうをお手本にしていることをすっかりと忘れて、
「うちのと同じだ!」と思ったりします。
少しづつ形をかえてパワー(気)をもっとも感じられる勾玉を紙の上にスケッチすると、
やっぱり同じ形になります。
勾玉に「気」を読む伝統は奈良・平安時代以降、千数百年の空隙を経て現代によみがえっているのだと
思います。勾玉を手にしたら古い時代の人たち、あなたやぼくのご先祖たちと結び付く
つもりになって、数日間それに向かう。心のうちに豊穣の大地があることを見られるようになります。
そこでの情景を喜びながらその土地を旅していく。何年かけても見飽きることのない土地です。
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新着製品更新記録
2023-10-14T10:30:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 10/07-09 2023
★10/07<読書記録>
『砂と人類・いかにして砂が文明を変容させたか』(ヴィンス・バイザー、藤崎百合訳、
草思社文庫、2023)を読了。書店の平積みされた新刊文庫の前を行ったりきたり、
結局は買って読み始めたら、地味ではあるけれど読み応えのある本だった。
版...
★10/07<読書記録>
『砂と人類・いかにして砂が文明を変容させたか』(ヴィンス・バイザー、藤崎百合訳、
草思社文庫、2023)を読了。書店の平積みされた新刊文庫の前を行ったりきたり、
結局は買って読み始めたら、地味ではあるけれど読み応えのある本だった。
版を重ねて長く読みつがれるといい。
コンクリートとアスファルトを発明して以来、人類は住環境の改造をたくらみ、
早送りの映画なみの猛スピードでビルや発電所を建て、道路を建設した。
ふだん気付くことはないが原料は砂だ。
わずか百年そこそこの間に、私たちはコンクリート(砂+石灰)の箱の中でくらし、
コンクリートで作られた道路やトンネルを狂気の勢いで行き来するようになっている。
スケールこそ違え土のなかに街を築く蟻に似ていなくもない。
ショッピングモールのファンであるけれど、砂に圧迫されての毎日が息苦しいこともある。
本書では都市を形成する驚異的な量のコンクリートがどこからくるかが丁寧にリポートされ、
当然のことながらそれが環境にどういう影響を与えるかが論じられている。
ガラスやシリコンチップスの原料であるの砂の優等生ぶりについて触れられている。
中近東のドバイが砂で海を埋め立て超現代化していったお話にはひどく驚いた。
そのうち現代文明が砂上の楼閣となってもしかたがない。
(10-23-1 151うちの砂のコレクション おもに旅先で少しづつ集めてきた)
★10/08<過ぎてゆく日々のこと>
以前に一時期フェイスブックで「子天狗玄太の物語」というのを紹介していた。
自分の著書では『日本ヒスイの本』(北出幸男、青弓社、2016)が最後で、
実店舗の閉店が2017年、もう天然石関連の本は書くこともないと思っていた。
神秘主義がらみの本なら書けそうだったが、そういうことをしてもお金を払ってくれる読者が
いると思えなかった。それで山の家がある高尾山麓を舞台に、
天狗の子供とぼくとの交遊録というお話を書くことにした。
だいぶ前のことで、「子天狗玄太の物語」は「美人生霊アイス」と「トカゲの仙人」との
3部作に発展していった。
単行本にしようとすると、400字換算で合計300枚、総量が100枚ほど少ない。
第4部は「メギツネ初雪の恋物語」を構想したが、気分がのらないまま月日がたっている。
これならいっそのことアマゾンの電子書籍で先きの3部を出してしまおうかと考えているのだが、
電子書籍の出版がいかなるものかを学ぶのに腰が重くて、月が満ちては欠けていっている。
四部作の内容はすっごくおもしろいんだけれど、自分でも読んでいない
(書けていない)部分があって、全貌はだれも知らない。10-23-1 421
★10/09<過ぎてゆく日々のこと>
ヒュー・ハウイーという作家の『WOOL』というSF文庫があって、
『SHIFT』『DUST』とつづいて<サイロ三部作>とよばれている。
2冊目の半分ほどまで読んだ記憶があって、三冊目は買っただけで読まなかった。
デストピア小説で生き残った人々は巨大な円筒状の地下都市で暮らしている、といった内容だった。
気持ちを惹かれたのは小説の内容よりも、出版方法で、著者個人がアマゾンのキンドルで電子出版し
ベストセラーにつながっていったんだという。
これを読んで本を作る方法のひとつに電子出版があることを知った。
フェイスブックからは各種出版社からの自費出版の広告が時折届くけれど、
自費出版は著者の自己満足以外あまりメリットがない。
でも電子出版なら、低予算でしかも紙の本のオンデマンド印刷に発展させていけるし、
出版社からの出版につながっていくかもしれない。
そんなこんなで自分が書いた物語を電子出版しようとすると、
「電子出版とはなにか?」から始めて、どうすればいいのか? セロからの出発になって
頭を悩ませている。(写真はスターローズクォーツ丸玉)
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過ぎてゆく日々のこと
2023-10-13T11:02:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 10/05-06 2023
★10/05<過ぎてゆく日々のこと>
10月になると月毎のカレンダーが残り3枚になって心許ない。
猛暑つづきのせいだったんだろう、今年は夏なのにマリーゴールドが花をつけなかった。
ルーフバルコニーの隅に放置してあった苗を抜いてしまおうと算段していたら、
秋...
★10/05<過ぎてゆく日々のこと>
10月になると月毎のカレンダーが残り3枚になって心許ない。
猛暑つづきのせいだったんだろう、今年は夏なのにマリーゴールドが花をつけなかった。
ルーフバルコニーの隅に放置してあった苗を抜いてしまおうと算段していたら、
秋めいた気温変化にとつぜんたくさんの花が戻ってきた。
マリーゴールドは苗を揺すぶったりすると、「近寄るな」といわんばかりに苦味のある野生の匂い
を出す。そんなところが毒の主催神を連想させるのか、インドではシヴァ神の花になっていて、
毎朝インド各地で数えきれないほどの量のマリーゴールドの花が詰まれ、花輪に加工されて、
シヴァの神像やリンガヨニに捧げられる。
日本の猛暑は故郷より暑かったということなんだろうか。
9月も終わりになって暑さがやわらいだところでマリーゴールドやアサガオが勢いづく、
大気とともにある草たちの正直さに感心している。10-23-1 135 137 141 140
★10/05<過ぎてゆく日々のこと>
軒下の木の棚が劣化して倒壊寸前だった。やむをえず解体してメタルの棚に変えた。
廃材は焚き火の薪にした。山の家では木も紙も庭先で燃やせるのが便利。
炎をみていると気持ちがなごむ。焚き火を囲んで獲物の肉をわけあい、
精霊のクニの物語を聞いた古い時代のことどもが思い出された。
ヒンドゥー教では火の神アグニは人間と神々の仲介者としてあがめられている。
だから神々を祭る儀式では火を焚いて最初にアグニを招く。
アグニなくしてヒトの声は天界にとどかない。
大乗仏教はヒンドゥー教化して密教となり護摩を焚く儀式も踏襲した。
護摩壇では5元素に象徴される5種の穀物が投火される。
燃やすことで物質は解体されて5元素にかえっていく。
タットワカードと同じで物質世界を5元素へ還元することが東洋の叡智の目指すところだった。
この世界を5元素の織物とみることができるなら、物質界への思い込みが瓦解していく。 9-23-2 539
★10/06<過ぎてゆく日々のこと>
勝手口に座って小雨降る空を眺めていた。
幼児のころの記憶が脳の底のほうで発酵している。
世界をはじめて認知しただろうころの記憶、そのあたりで情緒や理性の種が芽生え、
自我の若葉が育ってヒトとしての一歩を踏みだした。
寂しいわけでも嬉しいわけでもなく喜びも驚きもなく雨を眺めた。
杉と竹におおわれた山があって、真っ直ぐに伸びて頭を垂れた竹はイモムシのお化けのごとくに見える。
手前では生け垣のキンモクセイが黄色の米粒ほどの花を若緑の葉にまぶしていた。
目の前3メートルほどのところを猿が一頭駆け抜けていった。
そんなところにヒトがいるなんて、彼は知らなかっただろうから、驚いたのはぼくより猿のほうだった。
彼は脱兎の勢いで砂利の庭を駆け、橋の欄干を飛び抜け、アスファルトの道路を横切って
山の中へ走りこんでいった。今年は栗が不作とかで、猿たちはひもじい思いをしているんだろう。
10-23-1 157
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2023-10-09T10:32:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 10/01-02 2023
★10/01<過ぎてゆく日々のこと>
中学生のころだったと記憶している。ときおり同年配だが知らない美少女と夢で会った。
水田の用水路沿いの畔道を手をつないで歩いたり、小川のほとりを散策した。
門のある土塀があって、たいがい門の隅に老人が待っていた。少女は...
★10/01<過ぎてゆく日々のこと>
中学生のころだったと記憶している。ときおり同年配だが知らない美少女と夢で会った。
水田の用水路沿いの畔道を手をつないで歩いたり、小川のほとりを散策した。
門のある土塀があって、たいがい門の隅に老人が待っていた。少女は彼の孫娘だった。
老人は神話的宇宙の仕組みなど小難しいことを教えてくれた。
アストラルトリップ風の霊的世界からの教えが詰まった夢だった。
心理学に関心を抱くようになって、アニマがオールドワイズマンの先導になるという
深層心理学の見本のような夢だったことを知った。
やがて自分が好きになる女の子たちは夢の少女の現身(うつしみ)であることに気付いたし、
オールドワイズマン(老賢人)はカルロス・カスタネダが紹介したメキシコ・インディアンの
呪術師ドン・ファンという形でこちら側の世界の人になった。
『緑の館』という映画を見て以来、オードリー・ヘップバーンが演じたリーマが夢の少女に重なった。
半世紀以上も前の話だから秋の夜話に似つかわしいかも。
きょうは窓からはいってくる風が冷たい。10-23-1 109
★10/01<読書記録>
松本清張『火の路 上下』(文春文庫、1978/2007)を読了。
中扉に書いてあるメモによると16年前の2007年12月に1回読んだことになっている。
解説には初出は昭和48年(1973)6月から49年10月まで、477回、朝日新聞に連載されたとあるから、
50年前の作品ということになる。ヒロインは大学の史学科の助手で、彼女は奈良飛鳥に散在する
謎の石製遺物を調査して短い論文を書く。そうやって物語が始まった。
酒船石・亀石・益田岩船・猿石・二面石・須弥山石・道祖神像、など、
飛鳥の石製遺物は納得できる説明のないまま放置されている。
松本清張仮説では、これらは斉明天皇(天智・天武天皇の母)のとき、
ゾロアスター教を奉じる西域からの渡来人によって建造されたということになって、
本書ではこの仮説のために並の学者ではたちうちできないほどの論文が展開される。
学会はおそらくどこの国でも狭量で、松本清張は日本の古代史に関して
『清張通史全六巻』というすぐれた著作がありながらも学者扱いされることがなかった。
梅雨の季節に藤原京や酒船石を訪ねた記憶を呼びもどしてみると、
酒船石をめぐる謎はますます深まり、謎が謎のまま露頭していることを不可解に思う。
5-23 177 183 185
★10/02<過ぎてゆく日々のこと>
素早い勢いで年月が経ち、老夫婦ふたり暮らしでは、たまに外出してお土産を買ってかえろうにも
選ぶに迷ってしまう。和菓子とかシュークリームとか、以前は200円、300円していたものが
いまは100円前後で、コンビニで買えるようになってありがた味がなくなっている。
高級洋菓子などブランド崇拝の仲間入りするのもしゃくで、
結局住まいの近くのスーパーでハムやスモークサーモンなど朝食必需品を買って帰る。
幼かったころ、親が結婚式などによばれていくと、
膳の料理を折り詰めにして持ちかえる習わしだった。
大きなエビの塩焼きがいばりくさっていた。
ああいう「ご馳走」というラベルを貼ったご馳走を目にする機会がめっきり減っている。
もうじき正月になるが、いまではお節料理はデパ地下のお弁当と変わらない。
みんなが豊かになったということなんだろう。(9-23-2 536季節は巡ってはや秋の花)
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過ぎてゆく日々のこと
2023-10-06T10:15:00+09:00
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<新着製品> ジービーズ・ネックレス、ターコイス原石、新芽勾玉
★ 9/30<新着製品>
「アウトレット アクセサリー・ルース/ジービーズ」に大型三眼ジービーズ(西蔵天珠)を
中心に入れたブラック・トルマリン80cmネックレスを新規掲載しました。
三眼ジービーズはチベットで探してきた樹脂ビーズを使用しているため大変お求め...
★ 9/30<新着製品>
「アウトレット アクセサリー・ルース/ジービーズ」に大型三眼ジービーズ(西蔵天珠)を
中心に入れたブラック・トルマリン80cmネックレスを新規掲載しました。
三眼ジービーズはチベットで探してきた樹脂ビーズを使用しているため大変お求めやすい価格に
してあります。ブラック・トルマリンは約7x9mmのシリンダーカットをおもに使用しています。
ある宗教関係者から年下の部下たちから慕われ、
命令を届きやすくするタリズマンはないだろうかと問われて、製作しました。
「3眼」にはすべてを見通す如来のパワーが宿っているといわれています。
ブラック・トルマリン使用の80cmネックレスは持ち主の霊格と威厳を高めてくれます。
外出時に着用しなくても、自宅で時折愛用するだけで愛用者をパワーアップして
他者が知らず知らずのうちに従うようになるだろうと期待しています。
着用時にネックレスのパワーが下腹にたまってゆく様子を観察することが重要です。9-23-2 367
★ 9/30<新着製品>
アリゾナ・ターコイス原石10点を「アウトレット鉱物原石/小型鉱物原石」に新規掲載しました。
うち4点は3−4個セットです。
アリゾナ州スリーピング・ビューテイ鉱山のジェムグレードのターコイス原石です。
20年ほど前に仕入れた原石です。
外皮をみると採掘されたままの状態で、含浸処理されていないことがわかります。
いまとなっては貴重な鉱物標本です。
アリゾナ州のターコイス原石は北米大陸の先住民の間だけではなく、中米のマヤ文明との交易に
使われていました。古代には色彩はパワーの表現であり、パワーそのものと考えられていました。
この感性はいまも私たちの心の内にあって、美しい色を見ると幸せな気分になれます。
9-23-2 239 242 304
★10/03<新着製品>
日本翡翠新芽勾玉12点を「日本翡翠勾玉/20mm」に新規掲載しました。
新潟県糸魚川市産日本翡翠原石(糸魚川ヒスイ)から1点ずつていねいに製作しました。
無染色未処理の翡翠製品です。
古代には日本の国土を豊葦原中津国(とよあしはらなかつくに)とよんだように、
葦は特別扱いされていて、葦の若芽(アシカビ)は成功をもたらすパワーの象徴とされていました。
新芽勾玉はアシカビをデザイン化した小型勾玉です。
愛用すると道が開けるよう手助けしてくれると思います。
秋のセールとなるよう旧来価格の約2割引にしてあります。10-23-1 020
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新着製品更新記録
2023-10-05T08:25:00+09:00
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<過ぎてゆく日々のこと>のまとめ 9/24-30 2023
★ 9/24<過ぎてゆく日々のこと>
産地別に辰砂原石をサムネールボックスにコレクションしようとおもいたった。
大きなものはハンマーで叩いたり、ミネラルトリマーという鉱物用ギロチンで小割りする。
ほどよい大きさにしたものをミネラルタックでサムネールボック...
★ 9/24<過ぎてゆく日々のこと>
産地別に辰砂原石をサムネールボックスにコレクションしようとおもいたった。
大きなものはハンマーで叩いたり、ミネラルトリマーという鉱物用ギロチンで小割りする。
ほどよい大きさにしたものをミネラルタックでサムネールボックスに止めて、
鉱物名や産地を記したカードを立てると、つい先程まで、そこらの石ころのようだったのが、
とたんに襟をただした標本になる。
すっかりとおもしろくなってサムネールボックス・コレクション熱が再燃、
日高ヒスイや各種輝石類、桃簾石、緑閃石、ネフライト、など翡翠の仲間たちの
コレクションボックスもぞくぞくと出来て、気持ちがおおきくなった気分でいる。
山の家の夜、渓流の水音だけを背景にひとりで鉱物コレクションを眺めていると、
自分が人間であるか否かもおぼつかなくなる。
齢(よわい)千年の妖怪が自分のコレクションを眺めて楽しむということもあるんだろう。
(9-23-2 371TN愛蔵品、芋辰砂、北海道産)
★ 9/29<過ぎてゆく日々のこと>
先日のタットワカード瞑想法、またはタットワ占いは、関連記事が以下の3冊にあって、
アマゾンの古書サイトで入手できます。
?『イメージの博物誌4魔術』(平凡社、1978)、
?『高等魔術実践マニュアル』(朝松健、学研ムーブックス、1987)、
?『実践カバラ・自己探求の旅』(大沼忠弘、人文書院、1988)。
内容のすべてを確認していません。お勧めするわけでもありません。
『高等魔術実践マニュアル』の記事は、月刊誌『MU』のかつての特集記事(1886年2月号)
とさほど違わないと思います。タットワカードは源流がインドのタントリズムにあり、
西洋の魔術愛好グループ、ゴールデンドーンによって世に知られることになったそうです。
2色の色彩の組合わせの境界でひらめく光が、意識を変性させる、すると向こう側がひらく。
そこでは日常的な世界もゆらいでアストラル・トリップがはじまるとか。
タントラ視点では、アストラルトリップや幽体離脱のような出来事にさほどの価値を
認めてきませんでした。神智学風の疑似サイエンスも同様で、
おもしろいけれど執着する出来事ではないとしてきました。
タットワカードにはより神秘主義的使用法があったと考えています。9-23-2 551
★ 9/30<過ぎてゆく日々のこと>
フェイスブックの記事をブログにまとめる作業をしていると、原稿に脱社会性が目立つ。
これを書いた奴は世の中をすごく嫌いに違いないと思ったりする。あるいは老いの一徹とか。
ともかくも世間のことが大嫌いというわけではない。
実店舗があって、原稿書いて、おかねをもらっていたころは、常識人としてふるまうよう装っていた。
フェイスブックのような短い記事では、ピンポイントに要点だけを述べることになるし、
何を書こうと原稿料がはいってくるわけではないので、きままなままで済んでいる。
インド思想やブッダマインドはもとより脱社会的で、自分の内側に降りていき、
やがては自己を超越することに重きを置いてきた。
一見それは社会に反抗しているようだが、反抗することにも価値を認めないので脱社会的になる。
そうやって社会的価値から離脱していく。
念のために加えておくと、人生で子育てして家庭を築いていく期間は、
精神世界と日常性を分けで取り組むようにする。
往々にして精神世界的に自分を深めていくことと、
組織のなかで自己表現していくことは反りが合わない。
そこらあたりのチャンネルの切替えを学んでおく。9-23-2 535
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過ぎてゆく日々のこと
2023-10-02T14:14:00+09:00
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